柚子胡椒のパクチー版!色々な料理に使いたくなる「パクチーペッパー」

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クセになるパクチーで料理がエスニック風に変身

日本には、地域特産の食材を使った調味料がたくさんありますね。中でも辛みのあるご当地調味料の代表格といえば柚子胡椒でしょう。青唐辛子と柚子を原材料とした九州で一般的に使用されている柚子胡椒は、鍋料理や和え物など多くの料理に使われています。また、柚子胡椒を液体状にして、タバスコのように仕上げた「YUZUSCO(ユズスコ)」をはじめ、レモンやカボスにアレンジした液体調味料が数多く発売されました。

柚子胡椒のパクチー版!色々な料理に使いたくなる「パクチーペッパー」

そんな中、新たに登場したのが「パクチーペッパー」。青唐辛子とパクチーの液体調味料です。空前のパクチーブームの昨今、奇抜な麺類や菓子類などパクチー関連の加工品が乱立していますが、このパクチーペッパーは、正統派といえるのではないでしょうか。なぜかというと、パクチーペッパーには、佐賀県のパクチー農家である江口農園が栽培したパクチーを採用し、さらに九州産の青唐辛子を使用しています。この2つの食材はとてもマッチしていて、思わず常備しておきたい一品です。ご当地調味料としてもぴったりですし、手に取りたくなるようなパッケージで、おしゃれパクチニスト(パクチー愛好家)にも称賛されそう。

 

パクチーグリーンの色合いが鮮やかです。さっそくフタを開けてみると、独特の香りながらとても爽やか!セリ科の植物であるパクチーは、タイ産や中国産のものは強烈な香りを放ちますが、国産のパクチーは香りが上品で柑橘に似た香りも放っています。さらに青唐辛子の鼻に抜ける辛みも食欲をそそる感じで、パクチー初心者にもおすすめです。

柚子胡椒のパクチー版!色々な料理に使いたくなる「パクチーペッパー」

液体状なので料理に少し加えるだけでも味に変化が生まれますね。例えば、市販のドレッシングに加えたり、鍋料理のタレに合わせたり。もちろん、タバスコのようにパスタやピッツァに数滴かけるだけでエスニック風に変身です。あとは、意外にも白身魚の刺身にも合いました。わさびの代わりとして使ってみてくださいね。

日本人らしさが垣間見えるパクチーブーム

それにしても、改めて近年のパクチーブームには驚きの連続です。そもそも、パクチーは料理の中でも、日本のネギのような存在で、料理やタレに使う薬味のような役割だし、クレソンやパセリのような脇役に徹した香草のひとつです。知り合いのタイ人に聞いても、「なぜ日本人がパクチーに執着するのかわからない」と笑われるほどです。

柚子胡椒のパクチー版!色々な料理に使いたくなる「パクチーペッパー」

しかし、今まで日本でなじみがなかったからこそ、パクチー山盛りの鍋料理を作ったり、パクチーをかき揚げにしたり、他の国では思いつかないようなパクチー料理を日本人は生み出しました。さらには、お菓子にまで変身させてしまうアイデアはすごいし、そこにガラパゴス的な日本人らしさがあるとも思っています。パクチーが注目されたことで、タイ料理をはじめとするエスニック料理が注目され、アレンジ料理や専門飲食店が増えたことはとても嬉しいことです。これからもどんどん新しいアジアンエスニックフードの風が吹くといいな。

 

よくぞ主役に登りつめた!あっぱれパクチー~~!!

※掲載情報は 2017/02/28 時点のものとなります。

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キュレーター情報

伊能すみ子

アジアンフードディレクター

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。     
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。

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