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冬はお漬物の美味しい季節です。今でこそ一年中作られていますが、もともとは野菜の採れない冬場にいただくものとして、人々の生活に根付いていた保存食。白いご飯によく合うことはもちろんですが、上質なお漬物はお酒にも良く合います。素材の良さと、作り手のこだわりによって完成される絶品お漬物をご紹介します。
人に薦めたくなる!滋賀で見つけた「山上」の地漬け
昔から近畿地方の米倉と呼ばれている近江(滋賀)は、その美味しいお米と共に、漬物文化が発展してきました。滋賀を訪れて見かけたら是非お試しいただきたいのが「山上」のお漬物。赤重ねという名の白菜キムチをはじめ、みぶな漬、しょうゆ大根など、いずれも想像の上をいく旨味や深みのある味わいです。ご飯に合わせれば何杯もお代わりしたくなり、お酒のおつまみにもまさに最適。家族みんなで楽しめて、手土産にもぴったりです。
その美味しさは本場以上?!滋賀発「天平キムチ」がすごい!
「天平キムチ」という名のキムチをご存知でしょうか。あまりの美味しさに本場韓国産かと思いきや、日本を代表する漬物どころ滋賀県で作られています。甘みと酸味と辛みのバランスが絶妙で、素材の良さがそのまま活きています。中でも「長いもキムチ」は女性人気ナンバーワンなのだとか。シャキシャキの食感が小気味良く、長いものネバネバが辛みをマイルドにしてくれています。イカを使った「イカキムチ」もおすすめです。
カレーに添えるだけではもったいない!「酒悦」の「福神漬け」
上野広小路といえば、寄席で有名な鈴本演芸場のあるところ。その隣にあるのが、1675年創業の老舗漬物店「酒悦」です。ここの「福神漬」は、すぐそばの不忍池にある弁天堂の弁天様にゆかりがあるのだとか。江戸時代当時から福の神として親しまれていた弁天様にあやかって福神漬けと名付けられたとも言われているそうです。そんな昔ながらの「福神漬」の他に、魚介の旨みが入った「特選福神漬」、生姜の入った「淡口福神漬」など、味わいも豊富です。
飛騨地方で昔から親しまれてきた「きり漬け」の炒め物
飛騨地方一帯で食べられている「きり漬」は、白菜を切って漬けることから、そのように呼ばれているお漬物です。家庭ごとの作り方と味があり、写真のように赤カブと青菜が入っているものもあります。白菜を漬けて保存食として冬場に食べていたことから、地元の人にとっては冬が旬なのだそう。飛騨高地の冬は寒いため、凍ったきり漬けをフライパンで炒めて、溶き卵を加えるのが定番の食べ方。冬場に野菜料理を楽しむ昔の人たちの知恵ですね。ちょっとしたおつまみとしても喜ばれることでしょう。
行き届いたおもてなしの心が伝わる!京都の老舗「村上重」のお漬物
「千枚漬け」で有名な京都の漬物店「村上重」が経営するホテル「Bijuu」では、美味しいお漬物を朝ごはんで楽しめるという、なんとも贅沢な体験ができるそうです。京都の老舗のおもてなし、一度は体験してみたいものですね。そんな「村上重」を代表する千枚漬けは、聖護院かぶ、昆布、塩というシンプルな素材に、塩加減、重石加減、気候加減など、熟練の職人技が加わることで完成する逸品です。朝に限らず昼にも夜にも楽しめますし、お気に入りの日本酒と合わせて、マイベストなマリアージュを探すのもまた一興ではないでしょうか。
老舗漬物専門店の底力!「銀座若菜」の「江戸たまご」
「銀座若菜」は昭和28年に銀座7丁目に店を構えて以来、多くの食通にも愛された漬物専門店。常時50種類以上のお漬物が揃っています。中でも、野菜ではなく卵を使った珍しいお漬物がこちらの「江戸たまご」。卵の味噌漬けなんです。独特の深みのある味わいがあって、お酒のあてに最高です。ビールにも日本酒にも相性が良く、適度なサイズにカットしてお皿に並べるだけでオードブルになります。
※掲載情報は 2017/02/21 時点のものとなります。
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