2枚の焼き菓子と、それに挟まれたクリームなどとのハーモニーを楽しむサンド菓子は、クッキーやサブレ、ビスケット、ラングドシャなど、バリエーションも様々。ザクザクした歯ごたえや風味を楽しむタイプがある一方で、薄くても濃厚な味わいや、素朴で懐かしい味わい、新感覚のねっとり系クリームなど、それぞれに組み合わせの妙が楽しめます。ちょっとしたプレゼントや手土産にもぴったりな7タイプをご紹介。

小金井市にある1954年創業の老舗レストラン「TERAKOYA」。3代目のオーナーシェフが考案した「オリーブ・サンド」は、手土産や贈答品としても喜ばれるリッチな味わいが魅力のスイーツです。2枚のビスケットの間には、ラム酒の利いたクリームとしっかり煮込んだブラックオリーブ。オリーブが果実であることを思い出させてくれる、他にはないお菓子とも言えます。クリームにラム酒が使われているので、エスプレッソなど濃い目のコーヒーにとてもよく合います。

西日本を中心に店舗展開している「マールブランシュ」。その京都本店とオンラインショップのみで限定販売されている「茶の菓（ちゃのか）」は、宇治茶を練り込んだラングドシャでホワイトチョコレートを挟んだ、鮮やかな緑色のお菓子です。実はこちら、茶作りの名人、茶鑑定士、パティシエという京の匠3人のコラボレーションによって完成された贅沢なお菓子でもあります。まず、サクッとした食感が駆け抜け、次にお茶の贅沢な香り、甘み、苦み。そこに、お茶を引き立てるホワイトチョコレートのマイルドな口溶けと甘みが広がります。

「レイズン・ウィッチ」がまさに東京生まれで、東京みやげにぴったりだと言う事に気がつきました。思えば、小さい頃から家族の大好物で、かなりの頻度で冷蔵庫に入っていたこ東京を代表するサンド菓子といえばこちら「小川軒」の「レイズン・ウィッチ」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。サクっとしたビスケットに挟まれているのは、北海道バターで作られた軽い特製クリームとカリフォルニア産レーズン。バニラもマダガスカル産の天然香料のみを使用するなど、実は素材にも相当こだわって作られています。

バターの風味豊かなまるいクッキーとパリッとしたチョコレート、その小気味良い食感を楽しむと間もなく訪れるのが、とろ～りとろけた香ばしいキャラメル。もともとニューヨークの菓子店で売られていたハバナサンドをヒントに作られたという「N.Y.キャラメルサンド」は、一度食べると行列に並んででもまた食べたくなる、今東京駅で大人気のお菓子なのです。黒と白、そしてゴールドを基調としたパッケージは、高級感もあってお洒落。新しい東京土産として押さえておくべき一品です。

山梨にある「葡萄屋Kofu」の「レーズンサンド」は、ブドウの産地ならではの豊富なバリエーションが最大の特徴です。果肉の旨味を堪能出来るピオーネの生レーズンを挟んだタイプ、ロザリオビアンコを紅茶の茶葉入のクリームでサンドしたタイプなど、葡萄の品種や味わいによって数種類が展開されています。大粒レーズンを大吟醸の酒粕に漬け込むことで大人の味わいが楽しめるタイプなど、いずれも個性派揃い。一通り試せる6枚セットでお気に入りを探すのもおすすめです。

レトロなパッケージが新鮮に感じられる「ビスカウト」は、横浜にある「馬車道十番館」の定番菓子。しっかりした歯ごたえのビスケットは硬すぎず、優しい味わいのクリームは3種類。レモン、チョコ、ピーナッツと、それぞれが捨てがたい絶妙なラインナップ。1550年に、カステラなどと共に伝来した由緒ある伝統西洋菓子として、ビスケットじゃなくてビスカウトという名前もまた、歴史の深さと懐かしさを感じさせます。職人の手作りによって一つ一つ丁寧に作られているそうで、世代を超えて愛される、飽きのこない美味しさです。

日本茶を使ったスイーツを展開している「日本茶菓 SANOAH」。ザクザクしたクルミの食感と抹茶の風味が楽しめるのが「キャラメルサンドクッキー 胡桃抹茶」です。抹茶の香りのほろ苦いキャラメルに、クルミがたっぷり。抹茶とクルミという二つの素材を優しく包むクッキー生地も、主張しすぎず絶妙なバランスに仕上がっています。上品な和テイストの白木の木箱に入っているので高級感もあり、様々なシーンで相手を選ばずお渡しできるのも魅力です。