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和菓子で切っても切れない素材といえば小豆(あすき)。「小豆」は、饅頭(まんじゅう)、最中(もなか)、どら焼きなどに入れる餡子(あんこ)の主原料になるほか、羊羹(ようかん)、金鍔焼き(きんつばやき)、お汁粉(おしるこ)、ぜんざいなど、様々な和菓子に用いられます。
その小豆の中でも大粒な特定の品種のことを「大納言小豆」と呼ばれています。あかね大納言、ほくと大納言、美方大納言小豆、トヨミ、丹波等の品種で、且つ一般的には5.8mmのふるいにかかる大きさのものです。「大納言小豆」は、皮も丈夫で「腹切れ」が生じにくいことから、切腹の習慣がない太政官に置かれた官職「大納言」にちなんで名付けられたといわれています。そんな大納言は和菓子のみならず洋菓子にも使われています。今回はそんな大納言を使ったお菓子をご紹介します。
丹波栗と丹波大納言小豆のシンプルで上品な甘さの「かち栗最中」
こちらは元祖栗最中こと「かち栗最中」。老舗和菓子店「銘菓の井上」の和菓子第一号として誕生した丹波の銘品です。大粒の厳選された良質の丹波栗と、栗を包み込むようにぎっしりと詰められた丹波大納言小豆の餡はいうまでもなく最高の組み合わせ。丹波大納言小豆は、丹波地方を中心に兵庫県・京都府などで古くから栽培される高級品種の小豆で、豆の皮が薄く大粒なのが特徴の高級小豆です。栗最中は全国の和菓子屋さんで発売されていますが、元祖はこちら。自然な栗と小豆の甘味を楽しむには、濃い緑茶と一緒に味わうのがおすすめだそうです。
「ラトリエ・ドゥ・マッサ」上田シェフの挑戦作「抹茶」のパウンドケーキ
こちらは、神戸の人気洋菓子店「ラトリエ・ドゥ・マッサ」のお抹茶パウンドケーキ。1717年創業の京都の老舗茶屋「一保堂茶舗」の高級抹茶を使い、抹茶には欠かせない苦みまでも生かして甘さと融合させた質を重視したスイーツ。一保堂茶舗の抹茶の比率を0.1%まで計算したパウンドケーキには、表面に散らした赤坂、雪華堂の北海道大納言の甘納豆がアクセントとなっているそうです。表面に散らした甘納豆は、赤坂、雪華堂の北海道大納言甘納豆のお茶に負けないアクセントも魅力です。
大納言と白小豆の違いを堪能できる佐賀むら雲堂の「むら雲羊羹」と「白小豆羊羹」
こちらは、佐賀県で創業百余年の老舗羊羹店「むら雲堂本舗」の「むら雲羊羹」。こちらのお店では、大納言小豆を手作業で5~6時間かけて選別し、あんを6時間以上も煉り続けることで、独特のもっちりした食感を作り出すそうです。白い方の羊羹は、北海道の希少な白小豆を使った白小豆羊羹で、小豆の違いを味わえます。
豪華絢爛な金箔が輝く黄金の焼菓子「大納言入抹茶ケーキ」
こちらは、『箔座 日本橋』で買える「大納言入抹茶ケーキ」。抹茶の深緑に黄金の金箔がかけられた、見た目にも華やかなケーキはまさに日本の華やかさを象徴するようなスイーツ。厳選された宇治抹茶を使用した生地には大納言が散りばめられており、仕上げに抹茶リキュールを使うことで香り高い焼き上がりになっています。大胆に散りばめられた金箔とちりばめられた大納言で贅沢な気分を味わえます。
きりっとラム薫る老舗に本領店の和洋折衷の大納言「ラム納言」
こちらは、昭和10年創業、3代目・野永喜三夫さんが腕をふるう老舗日本料理店の日本橋ゆかりの「ラム納言」。このラム納言は、しっかりとした豆の風味をもっている北海道の「あかね大納言」と、ダークな風味を醸し出すヘビーラムの逸品「マイヤーズラム」が融合して産まれた大人の和菓子。
カドのない甘みといい、かたすぎず、柔らかすぎない絶妙な食感といい、緑茶・コーヒー・紅茶・番茶・牛乳・豆乳との相性は当然のことながら、ウイスキー・辛口日本酒・ブランデー・ワインとのマリアージュも申し分ないそうです。
※掲載情報は 2017/01/31 時点のものとなります。
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