300年以上の歴史を持ち、早くから町人の町として栄えた東京・麻布界隈。日常のにおいが感じられる味わいある街並みには、落ち着いた老舗の名店が軒を連ね、一方ではブームを作り出す勢いのある新たなお店も頭角を現しています。今回はそんな麻布で見つけたスイーツをご紹介します。粋な大人をも夢中にさせる洗練された麻布スイーツで、贈る人の心をぎゅっと掴んじゃいましょう。

最初にご紹介したいのが、コンセプチャルなデザインケーキで知られる『LOUANGE TOKYO （ルワンジュ東京）』が提案する、まるで芸術作品のような「マカロン詰め合わせ」です。高級な皮革製品でもおさまっていそうなボックスに包まれたマカロンは、どこまでも鮮やかな色彩にまず目を奪われます。ローズ×ピスタチオ、グリーンアップル×オリーヴオイルなど、オリジナリティに富んだ組み合わせの妙をご堪能ください！

昭和7年大阪にて創業。平成15年に麻布十番に移転してからも、小豆や寒天などの素材にこだわり、創業当時から変わらぬ繊細な味を提供する老舗甘味処『天のや』。「たまごサンド」も有名ですが、看板とも言える名物が京都の蕨粉を丹念に練った「わらび餅」です。透明でみずみずしい清涼感があり、もっちり弾んでとろりととろける口当たりは一度食べたら忘れられなくなりますよ。白みつで味わうのが天のや流です。

どこか素朴で懐かしさを感じるスイーツならば『nico』はいかがでしょう。大豆ペーストや雑穀パウダーなど素材にこだわり、体に優しく、素材のうまみをできるだけ生かしたシンプルなドーナツです。一番人気の「プレーンドーナツ」には、大豆が11粒入り、良質なタンパク質に加え、ビタミン、ミネラル、食物繊維も満点。自分のご褒美にしても罪悪感なく、おいしく食べられちゃうヘルシースイーツです。

インスタグラムを賑わせているドーナツショップといえば『DUMBO Doughnuts and Coffee』。まるでニューヨークの街並みを彷彿とさせる店構えに、甘すぎず、安っぽくない絶妙なピンクのパッケージセンスの良さが話題を呼んでいます。外がカリッ、中はふわふわ＆もちもちの揚げパンみたいな食感で、大きいのにペロリと食べられてしまうおいしさ。なによりカラフルでポップなビジュアルは、手土産に絶対に喜んでもらえるはず。

北イタリアで二年修行をしたという店主の川邊さんが昨年東麻布に開店した『Milano Dolce Tre Spade（ミラノ・ドルチェ・トレ・スパーデ）』は、東京初上陸の「ミラノプリン」のお店。一見、カステラサイズにスライスした固めタイプのプリンに見えますが、一口食べると外見からは想像出来ないほどの超濃厚クリーミーな舌触りと味わい。その新感覚なおいしさには、衝撃を受けることを請け合います。一度お試しあれ！

東麻布のビルの谷間で、まさかこんなところに！というような雰囲気のお店を見つけたら、それは『菓子工房ルスルス』かもしれません。その素朴で小さな工房で作られるお菓子は、趣のある愛らしいものばかり。サクサク食感のシンプルなクッキーにアイシングで飾りをつけた「鳥のかたちクッキー」もそのひとつ。どこかでみたようでここにしかない、そんなかわいいスイーツに出会えます。雑貨好きな友達への贈り物にいかがでしょう。

麻布十番の名物みやげとして親しまれる『麻布かりんと』。店名通りのかりんとう専門店で、定番はもちろん、いちご味、シナモン味、竹炭味など、なんと50種類ものかりんとうを販売していますが、ここでぜひチェックしたいのが「かりんとまん」です。黒蜜仕立てで丁寧に焦がした風味はまさにかりんとう。中にこしあん、または抹茶あんが入っています。麻布十番のお店限定で味わえる、揚げたてのおいしさは格別ですよ。

元モーニング娘の保田圭さんの旦那さんとしてメディアにも登場するイケメンシェフの小崎陽一氏。東麻布と西麻布にイタリアンレストランを2店構え、そこで提供されたデザートが評判となり誕生したのが、なめらかな舌触りにコク深いリッチなチーズケーキ「Gianni's AZABU CHEESE CAKE（ジャンニの麻布チーズケーキ）」です。ケーキはオンラインオーダーのみですが、まずはお店でその味わいを確認しに行くのもオススメです。