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ブルガリアの自然豊かな土地で育まれた、豊富な種類のハーブティー
ブルガリアでは、数多くのハーブティーが市販されています。スーパーなどの量販店やハーブ製品などを専門的に扱う薬局のようなお店でも、ハーブティーは購入することができます。ティーバッグなどに加工されたハーブティーはとても手頃で人気がありますが、もともとは国土の7割ほどが山地で覆われた自然豊かなブルガリアなのでハーブはとても身近な存在。山に自然に自生しているものを採取して乾燥させて、ハーブティーにすることもあるそうです。
ちょっと疲れを感じた時、体の調子を整えたいと思った時、自然とハーブティーを飲むという習慣があり、商品ラベルにもハーブの効能が詳しく書かれています。
ブレンドされたハーブティーには、朝にのむものや登山の時に飲むものといったおすすめのシチュエーションがあり、どんな時に飲むと効果的かということがとても分かりやすく説明されています。
飲むときはハチミツを入れるのがスタンダード。ミネラル分を含むハチミツも同時に摂れるので、一石二鳥です。また、レモンを加えて、味に変化をもたせて飲む方もいます。
神の恵みと呼ばれるハーブ「ムルサルスキー」のお茶
「神の恵み」とよばれ、ブルガリアでしか手に入らないハーブ「ムルサルスキー」。
「ムルサルスキー」はバルカン半島の山岳地帯に生育する高山植物です。一見、麦のような穂が伸びた植物で、ハーブティーとして飲む時は乾燥させたものの穂先だけではなく、茎も葉も全部入れて飲みます。
ブルガリアでは、この「ムルサルスキー」が国民的健康茶といわれるほど、その効能が認められています。おもに免疫を高めたり、炎症を鎮めたり、強壮作用も期待できる万能茶として古くから飲まれてきました。
ムルサルスキーのお茶は淡い黄色で、苦味やえぐみはない非常に優しい味で、気持ちがリラックスできるほのかな香りがあり、ノンカフェインです。
首都ソフィアではハーブティーを出す専門のティーハウスもあり、レストランでもほとんどの店舗で温かい飲み物として、ハーブティーを提供しています。
ブルガリアでは、ハーブティーは日常生活の中で体や心のバランスを整えたい時、とても身近な飲み物として飲まれています。
※掲載情報は 2016/11/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブルガリア共和国大使館
ブルガリアはバルカン半島に位置し、北はルーマニア、西にセルビア、マケドニア共和国、南にギリシャ、トルコと隣接し、東には黒海があります。北海道より少し大きい国土で、首都はソフィアです。香水用のバラ栽培が世界最大産地ということでも有名です。ブルガリアの食でみなさんはヨーグルトを連想する人が多いと思いますが、さまざまな民族の食文化の影響、特にトルコ、ギリシャ、ルーマニア料理との共通点が多いです。また、良質なワインの産地としても有名です。