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手が止まらない!シンプルだけど味わい深いアリモトの「有機玄米煎餅」
正直、「煎餅派」ではない私が、『身土不二』というパッケージの言葉に魅かれ、アリモトさんのお煎餅を自然食品店で買ったのがきっかけ。
普段、あまりお煎餅は食べず、ときどき食べても1枚程度。しかし、アリモトさんのお煎餅は、違いました。「手が止まらない」、「お店に行くと必ず買ってしまう」のです。多くのお煎餅は、化学調味料が使われています。ものによっては「お米(煎餅)を食べている」というより「化学調味料を食べている」という感じ。
アリモトさんのお煎餅は、原料に「国産有機玄米」を使用し、調味料となる醤油やお塩も国産の良質なもので、勿論加工や保存のための添加物も使われていません。
お米そのものの美味しさと、その味を引き立てる醤油や塩や少量の油が、これほどまでに美味しく体に馴染むのかという感覚を、最初に口にしたときに感じました。素材そのものの味をダイレクトに感じられる、まさに「シンプル・イズ・ベスト」という言葉がぴったりの、飽きずに長く食せる大好きなお煎餅です。
思い入れの分だけ伝わる味
現営業部長の有元誠次郎さんにお話を伺うことができました。祖父の有元正さんが約65年前に創業したそうですが、自身の健康を害したことと自然農法の玄米に出会ったこと、そしてお母さまからの『金儲けのために菓子をつくり、財をなしたとしても意味はない。人のために役立ち、感謝されてこそ存在価値がある。』という厳しい言葉が、今のアリモトさんの煎餅を作ったそうです。
玄米の粒から作る本当のお煎餅
玄米ごはんは、白飯に比べどうしても腐りやすいのです。それをなんとか、安心していつでも食べられる形に出来ないものかとの常々思っていたことも、玄米煎餅をつくる一つの理由だったそうです。
また、製造に関してのこだわりもあります。通常の煎餅は、餅づくりと焼きが分業になることと、玄米を煎餅にするというのは、崩れやすく簡単ではないそうです。
ほとんどの「玄米煎餅」というのは、白米のお餅に、後で糠を加えてつくっているそうです。しかし、アリモトさんでは粒の玄米から煎餅まで作り上げる、まさに「一物全体」を大切にし、完全な自然の知恵と恵みをそのまま我々人間がいただけるように作られています。
これらの考え、そしてそれを現実化されたことに本当に感動します。
自然の素材と調味料でありながらバラエティーに富んだ煎餅たち
大人から子供まで楽しめる色々な味や食感があります。
小さなサイズでシリアルのようにいただける「有機玄米セラピー」や、ノンフライの「ポン煎餅」など。そして、おもてなしや贈り物などにも使えそうな、シンプルで洗練された「召しませ日本シリーズ」
飽きることなくいつでもどこでも楽しめる魅力も、アリモトさんのもう一つの魅力でしょう。
世に自然と食の大切さを伝えたい
今後も日本国内、そして海外にも、玄米、自然と調和した食の在り方を伝えていきたいという誠次郎さん。
お話の中で意外だったのが、実は誠次郎さんご自身は実は大学で「遺伝子組換え」の研究に強く惹かれ、生命を操作する科学の世界に進もうと考えていたそうです。それがお父様の仕事の手伝いをするうちに、全く逆の見方があり、食や自然の大切さ、尊さ、科学では解明できない生命の神秘に気づき、自然系食品会社に就職し修行の道を選んだというのです。
創業者のお爺様の想いは、現社長のお父様、そして将来の社長になるかもしれないご本人と三代に受け継がれ、煎餅を通して広く伝えていかれるのだろうと、頼もしくお話を伺いました。
シンプルだからこそ美味しい味、しかしながら味わいがあり奥深いアリモトさんのお煎餅を是非、食してみて下さい。
※掲載情報は 2016/11/21 時点のものとなります。
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キュレーター情報
自然派栄養士・ソムリエ
麻乃じゅん
【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得
退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得
自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる
現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる
その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く
そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする
また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている
現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。