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食べて美しくがテーマ、美人農業女子が手がけるユニークなミルクジャム
パンに塗るものは、秋になるとさわやかな透明のジャムよりも、もっとコクのあるピーナツバターやキャラメル、プラリネやチョコレートのスプレッドが恋しくなりませんか?ミルクジャムもその一つ。そこで特にこの時期おすすめしたいのが、「きのこのミルクジャム」です。
名前を聞いて、「えっ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがおいしいのです。北海道産の新鮮な牛乳をたっぷり使い、食物繊維やビタミンDが豊富な原木干ししいたけのパウダー、ピリっとパンチの効いた粗挽き黒こしょうをブレンド。甘いだけではない、深いコクと味わい、辛味のアクセントが特徴です。
この一風変わったミルクジャムを開発したのは、埼玉県入間市で原木しいたけと緑茶の栽培に携わる貫井香織さん。スクっと背の高いモデル並みのスタイルの良さと、白い肌の美しさが印象的な香織さんは、生産の傍ら農業の六次産業化にも取り組み、地元埼玉の農業の活性化に関わる農業女子として活躍しています。
ミルクジャムにしいたけを、というアイデアは香織さんがアメリカを旅行したときに見たピーナッツバターがヒントになっているそうですが、干ししいたけの旨味が味わいを深め、干ししいたけのビタミンDがミルクのカルシウムの吸収を高めてくれるので、ピーナッツバターよりはるかにヘルシーです。
香織さんのおすすめの食べ方は「ナイトジャム」として、仕事から帰ってきて何か食べたいときにそのままスプーンで、またはバゲットに塗って、ワインのおつまみに。牛乳は成長ホルモンを促すので、確かに夜に向いているかもしれませんね。
でも私は朝食で楽しんでいます。パン・ド・カンパーニュなど、ハード系のパンにたっぷり塗ります。コーヒーや濃いめに淹れたイングリッシュブレックファーストティーとの相性がすばらしく、朝からとっても贅沢な気分になれます。
寒くなってゆくこの季節、気分も落ち込み、体調も崩れ気味。しいたけのビタミンDを味方につけて健やかに過ごしませんか?コロンとかわいいビンの形、ワインにも合うので、お気に入りのパンとともにホームパーティーの手土産にもぴったりだと思います。
※掲載情報は 2016/11/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードプランナー&フランス語通訳
勅使河原加奈子
東京都生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒。ワイン専門商社勤務後、フランス人シェフ招聘ビジネスに7年半関わり、2000年フードデザイン&イベントプランニングCREMA設立。フランス人シェフの招聘を続ける傍ら、ハチミツ専門店のMD企画、ホテル・レストランのオープン・リニューアルのアドバイス、洋菓子専門誌編集、フランスわさび栽培コーディネート、百貨店内フードショップMD企画、仏レストランブランドの商品開発のアドバイス、洋包丁輸出コーディネートなどを経て、食イベントの企画制作、レストランのHP制作、食の撮影コーディネート、イベントのPRコーディネートなど食全般の仕事に携わる。同時に料理・ワイン・製菓・製パンに特化したフランス語専門通訳者および翻訳家(翻訳本「ジョエル・ロブションのすべて」)としても活動。2011年秋以降、地方創生、地方食材のリサーチとフランス人シェフへの紹介、国内外での燗酒の普及にも携わる。