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3年熟成ソースでワンランク上の食卓を
日本で初のとんかつソース(※)を作ったオリバーソース。とんかつソースと言っても、今ではいろいろなメーカーさんが沢山のソースを展開しています。でもオリバーソースが日本の第一人者なんですね。
神戸という地域は兵庫開港をきっかけに、西洋文化の影響が濃く、同洋食文化が急速に発展し、特に「とんかつ」は庶民の憧れの味だったそうです。とんかつソースは、果物、野菜、スパイスがたっぷり入ったソースです。とんかつ!あのカラッと揚げた衣に豚肉の脂の甘さと肉のジューシー感。そこにこのソースは本当にピッタリですね。さらに揚げ物はもちろん、お好み焼き、タコ焼きなどにも定番になったそうです。そして『粉文化』も定着したそうですよ。
さて、このオリバーソースのラインナップに、おしゃれな容器に入ったソースを見つけました。一目見たとき、オリーブオイル?!と私は思いました。写真の3種です。クライマックスシリーズです。種類はウスターソース、とんかつソース、どろソースの3点。どれも3年熟成です。ソースに熟成!そう、どれもワンランク上の仕上がりになっているのです!
ウスターソースは、深みの中に旨みがしっかりと残されたものになっています。とんかつソースは、黒コショウのスパイシーさが際立ち赤ワインの香りと合わさっています。そしてどろソースは辛みが際立ちますがコクがあります。ハバネロを使用しており、ライムの風味も感じられます。なんだか特別感のあるソースです。
とんかつソース。各家庭に必ずあると言っても良いのではないでしょうか。いつものとんかつソースも勿論、この3年熟成のソースに変えてみてもワンランク上の美味しさを感じられるかもしれません!
※1948年(昭和23年)に従来のウスターソースを改良した世界初の濃厚ブラウンウスターソースである「オリバーとんかつソース」を発売。(参照元:http://www.oliversauce.com/company/history、“ソース特集 関西地区=オリバーソース、「濃厚」中心の開発型”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1997年4月7日))
※掲載情報は 2016/10/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/