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秋の味覚の代表食材である栗は、甘くてホクホクした食感、口の中いっぱいに広がる風味が特徴です。特に栗を使ったスイーツを店頭で見ると「期間限定」の4文字に、胸が弾む方も多いことでしょう。おいしいお茶と一緒にいただく一品は、秋のご褒美スイーツといえます。2016年の秋はどんな栗スイーツを堪能したいですか?今回はぜひ味わってほしい、全国のおすすめ栗スイーツをご紹介いたします。
1:【京都】栗フェチのお墨付き!最高に贅沢な栗テリーヌ
京都の絶品栗スイーツといえば、足立音衛門の栗テリーヌ「天」でしょう。四角いテリーヌをカットすると、ゴロッとした丹波栗とイタリア栗がたっぷり入っています。どの栗も粒がきれいに揃っており、非常に贅沢な和洋折衷のケーキといえます。また栗の風味やほっくり感を引き立てるのがフランス産発酵バターと、讃岐三谷家の和三盆糖などです。自身を栗フェチと呼ぶ、文筆業でフードスタイリストの近沢晋治さんお墨付きの一品です。
2:【東京・世田谷】手仕事が生む優しい味!栗蒸しようかん
東京でおいしい栗スイーツを味わえるのが「和shoku。の水」です。ここは本格的な和食料理を味わえるお店で、食後のデザートやお持ち帰りとして「栗蒸しようかん」があります。栗蒸しようかんは、栗の甘み・旨みを活かすため砂糖を使用せず、店独自の技法と板長の手仕事から優しい味が生まれています。また丸い形の中の栗が模様のように美しいのも印象的です。料理家でフードディレクターの湖山くれみさんが惹かれた逸品スイーツです。
3:【岐阜・恵那】おばあちゃんの味を目指した栗きんとん
岐阜の美濃地方では「栗きんとん」が郷土菓子で、その中でもこだわりの栗きんとんを作っているのが有名な「恵那川上屋」です。使用される栗は、厳しい栽培・出荷基準を満たした「超特選栗」で、少量の砂糖と合わせ丁寧に仕上げられています。また自家製の味・自然の優しい甘みが特徴で、口に含むと気持ちがホッコリする味わいです。おもてなし料理コーディネーターの売間良子さんが大絶賛する、おばあちゃんの味を目指した栗きんとんです。
4:【岐阜・中津川】栗ぎっしり!食感が楽しい「栗こごり」
岐阜の栗スイーツは、栗きんとんだけではないと教えてくれるのが、「栗きんとん本家すや」の「栗こごり」です。栗こごりは寒天と砂糖を煮詰め、刻んだ栗を加え固めた和菓子で、乾燥させたあと表面を砂糖でコーティングしています。歯触りはシャリシャリ、中はプルンとした食感で甘さも程よく、スライスされているため食べやすいのも魅力です。ダイニングプランナーの梅津貴宏さんおすすめの、通年楽しめる栗の和菓子です。
5:【東京・赤坂】茶人の心が反映された上質で上品な栗最中
東京・赤坂にある老舗和菓子店「塩野」では、数寄屋をイメージした栗最中が人気です。数寄屋には「内面を磨いて客をもてなす」という茶人の精神性が反映されており、最中からもその心と上質さが伝わってきます。長年人々に愛されてきたこの一品は、歯ごたえの良い皮に大納言の粒餡、大きめに刻まれた栗が入っており上品な甘さが特徴です。PRコンサルタントの藤森もも子さんが虜になった栗最中は、贈り物としても喜ばれます。
6:【東京・銀座】迫力ある美しさ!粒ぞろいの栗甘納糖
東京・銀座鈴屋を代表する銘菓に、栗甘納糖があります。銀座鈴屋は、甘納豆一筋の専門店で創業60年以上、素材の持つ自然の味を大切に作られてきました。中でも粒ぞろいで迫力のある「渋皮付栗甘納糖」は、一粒一粒が見惚れるほど美しく、しっとり柔らかい口当たりと程よい良い甘さがたまりません。おもてなしマエストロの佐野由美子さんが素晴らしいと語る渋皮付栗甘納糖は、日本茶はもちろん紅茶や中国茶にも合う上等品です。
7:【山形】栗を贅沢にまるごと一粒!素材を味わう和菓子
山形県にある老舗和菓子店「木村屋」では、風味の良い小豆餡で一粒の栗を丸ごと包んだ和菓子「楽」が有名です。小豆餡は、時間をかけてあっさり優しい味に炊き上げられており、上品な口当たりが特徴です。また小豆はぎっしり詰まっており、栗の存在感も強いため非常に満足度の高い一品です。楽は、常温でいただくも良し、冷やしていただくも良し、食感を食べ比べるのが楽しいと、洋菓子研究家の木村幸子さんは話します。
8:【岐阜・中津川】運がよければ出会える「栗おこげ」
栗スイーツで興味深いのが、栗きんとんを炊き上げる際にできたおこげを菓子にした「栗おこげ」です。これは栗きんとんで有名な岐阜県中津川にある「中津川市加子母の里 仁太郎」で製造されています。食感はパリパリしており、栗の控え目な甘さと風味は病み付きになる味わいです。また店頭では運がよければ出会えるお菓子とされています。料理研究家でテーブルコーディネーターの磯部作喜子さんが忘れ難い存在だと話す栗菓子です。
9:【茨城・笠間】栗が濃厚、胸がときめく!一口焼き菓子
栗の生産日本一である茨城県笠間の栗スイーツに「すいーとまろん」があります。笠間で採れた栗をペースト状にし、ブランデーや砂糖を加え一口サイズに仕上げた焼き菓子です。形はコロンと可愛らしく、切ると断面には栗の粒がお目見えします。また生地には白餡が練り込まれていますが、栗ペーストのみで作られたような濃厚さがあります。ベジアナで農業ジャーナリストの小谷あゆみさんもうっとりの、胸がときめく焼き菓子です。
10:【福島】絶品和風モンブランは老舗の本格派どら焼き
福島県の老舗和菓子店「丹坊」が手掛けるどら焼きは、素材にこだわり焼き上げられた本格派です。中でもモンブランを思わせる「白山」は、弾力のあるしっとりした生地に白餡と生クリーム、和栗のクリームがたっぷり絞られており抜群のおいしさです。口に頬張ると栗の香りや風味、生クリームの上品な甘さがフワッと広がります。アナウンサーでヨーグルトソムリエの柳沼愛子さん曰く、どら焼きの可能性を感じる逸品です。
11:【京都】洋酒の香り漂う和菓子 京都 亀屋清水の『大人の栗羊羹』
高級感のある羊羹は、京都の老舗の和菓子店『亀屋清水』の『大人の栗羊羹』。目を引くのが、琥珀の中に閉じ込められたごろりと大きな丸ごとの栗と琥珀、小豆からなる三層仕立ての心地よい姿。そして、一口たべるとブランデーの豊かで芳醇な香りが口の中に広がる、まさに『大人の栗羊羹』です。
12:【福岡】博多老舗和菓子「鈴懸」の秋の味覚 熊本県産渋皮栗「栗蒸し」
シンプルながらもセンスを感じるハイクオリティな和菓子屋「鈴懸」(すずかけ)。博多を代表する老舗和菓子屋です。熊本県産の栗をふんだんに使った栗蒸しは、栗タルトのような見た目と、程よい甘さが人気の一品。渋皮ごと煮込んだ栗の旨みは、野山のそよ風のように、秋の訪れを一層感じさせるもの。甘さ控えめの栗蒸しは、目上の方にも喜ばれる和菓子です。この季節の楽しみの一つとして心待ちにしているファンも多いのだとか。
※掲載情報は 2016/09/27 時点のものとなります。
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