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記事詳細
何度かご紹介している島根県雲南市。出雲の南に位置するのどかな町には、特徴ある農産物や加工品がたくさんあります。夏の終わりにグルメな皆様にお知らせしたいのはブルーベリージャムです。これ自体には何も目新しいものはないかもしれません。ブルーベリーは全国で生産されており、これまでも多くの生ブルーベリー、またはジャムをいただいてきました。
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Food maricoの生ブルーベリーは、その中でも最も高品質なものと言えるでしょう。山間のご自宅の畑から採れる実の大きさ、甘さ、ポリフェノールをたっぷり含んだ濃い色合いからくる風味、そして後味の余韻の長さは他の高品質なもののさらに上をいくものと感じます。
そのブルーベリーを冷凍保存することなく、すぐにジャムにする加工に入ります。加えるのは甜菜糖と国産はちみつを少し。保存料などは一切使わずに、ブルーベリー本来の味わいをジャムとして高い次元で再現しているのです。
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パンやヨーグルトに添えるのはもちろん、炭酸で割って手作りサイダーにしたり、使い方はいろいろ。私は気軽な白ワインに少し加えてみたりしたのですが、ほのかな甘みが加わりワインとの相性もなかなかいい感じです。
生産者のmaricoさんはブログにもあるように、アレルギーをもつお子さんのお母さんとして、日々安心安全そして高い栄養価の食材を意識しながら料理を考える、オーガニックフードのプロフェッショナル。ジャム以外にも米粉を使ったフィナンシェケーキやパンなど、どれをとっても優しさと健康に対する思いが伝わってくるものばかり。
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このジャムを手にして、まずひとくち味わってみてください。奥出雲の秋をきっと感じることでしょう。このジャムの中には、作られた場所のおいしい空気が入っているのです。
※掲載情報は 2016/09/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。