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白川郷や下呂温泉など全国でも有数の観光地の岐阜県。中でも郡上八幡は「水のまち」と呼ばれるくらい綺麗な水が川を流れ、郡上おどりも有名です。美しい景観と歴史ある街並みなど、みどころが多いことでも知られています。
また岐阜県は同じ県内でも美濃、高山など地域によってカラーがかなり違うという特色があります。そんな土地柄、各地の地域性や歴史を色濃く残した名産物が多いのは言うまでもありません。今回は岐阜県の観光地ごとの名産品をご紹介します。ぜひ、岐阜の観光名所めぐりとおいしいグルメのショッピングを楽しんでみませんか。
1:水の都と呼ばれる大垣。清らかな水を生かして作られた「金蝶園饅頭」
美濃十万石の城下大垣。大垣は六つの川が網の目のように流れ、古くから「水の都」と呼ばれています。その大垣の水に合った菓子として、安政二年(1855年)にうまれたのが「金蝶園饅頭」。当時、藩のお茶菓子としてこの饅頭を献上したところ、大垣藩の家老小原鉄心から「大垣の水に合う茶の味はこの菓子。菜種咲く 花は黄金の 饅頭に 慕うや蝶の 賑わいの園」という言葉までもらったというお墨付き。あくのない餡を酒元種につつんだ金蝶園饅頭は、舌にのせるとほんのりと酒の香りがする、あっさりとした甘味が特徴。生地に砂糖や保存料を使用していないので固くなりますが、その際は蒸したり揚げたりして別の食べ方を楽しむのもツウ。水のいいことは今でも有名で、清らかな水の郷土の代表銘菓として、今も愛されています。季節限定の「水まんじゅう」でも相性の良さを味わうことができます。
2:飛騨高山のフレンチレストラン発の数量限定プリン
飛騨高山の人気フレンチレストラン「LE MIDI」。お店自慢の逸品が「宿儺かぼちゃの三ツ星プリン」です。宿儺かぼちゃとは、高山市のわずかな農家で栽培されているヘチマのように長細い見た目のかぼちゃのこと。栗のような甘味とホクホクした食感が特徴で甘いスイーツにぴったりなのだとか。こちらのプリンは、宿儺かぼちゃを蒸焼きにしたあとで冷凍し、さらに極小パウダー状にしたものを材料にしています。宿儺かぼちゃパウダーに、飛騨高山の新鮮な卵と牛乳と合わせ、丁寧に裏ごしして仕上げた焼きプリンはヘルシーで、上品な口溶けとなめらかさを感じます。瓶底には、塩・胡椒で味付けられたかぼちゃピューレが。プリンは店頭で販売。人気店なので必ず事前に予約をすることをおすすめします。
3:静岡や鹿児島にはない個性的な甘みが特徴の岐阜県山の茶葉
白川町・東白川村。昼と夜の温度差が大きく、山間に立ち込める深い朝霧が日光を遮るため、
古くからお茶の栽培地として知られています。お茶と言えば静岡県や鹿児島県をあげる人が多いですが、白川町のお茶は、お茶好きもうなるほど個性的でおいしいお茶なのです。
厳しい温度差で生まれる深い緑色の茶葉は、芳醇な香りが魅力。一口飲むと、べっこう飴のような濃厚な旨みが顔を出します。鼻からふわっと抜けるお茶の香りは、奥深く、余韻が長く残る立体的なもの。早朝の茶畑はお散歩にぴったり。都会では決して味わうことのできない澄んだ空気が、おいしいお茶を育てているのです。
4:小京都、高山でぜひ食べてほしいのが、きな粉の風味が生きた伝統的な生菓子。
飛騨高山は小京都と呼ばれ、名菓を販売する老舗が多いことでも知られる街です。「飛騨菓子匠音羽屋」はそんな名店のひとつ。本店の暖簾には「だがし」の大きな文字が。郷土の季節の食材を生かして、代々この地に伝わる伝統菓子「田菓子」を守り続けるという意味が込められているのでしょう。看板商品である「飛騨かたりべ」は、きな粉と香煎の練り生地に真っ白い絹のような糖蜜をからめた、半生菓子です。伝統的なお菓子の素朴な甘さは、お口に優しく、のんびりとしたお茶タイムを過ごせそうです。飛騨高山には名産菓子が多いですが、中でも一度は食べてほしい一品。名物の朝一の帰りに寄ってみてはいかがでしょう?
ブランド名:飛騨菓子匠 音羽屋
5:創業以来150年近く愛される豆菓子。飛騨高山の街を散策しながらポリポリかじりたい
もう一つ、同じく飛騨高山の銘菓をご紹介します。創業明治初年創業の「長瀬久兵衛商肆」。
一家独伝の製法を守り続け、創業以来の守られてきた看板商品の『三嶋豆』です。北アルプスの水をたっぷり含んで育った国産大豆を時間をかけて炒ったものに、幾重にも砂糖をかけて作られた素朴な豆菓子は甘さとしょっぱさが絶妙で、お茶菓子にもってこい。上質砂糖・大豆と青海苔の厳選された素材だけで作られた素朴なお菓子ですが、それだけに長く愛される飽きのこない味として、創業以来、147年の間親しまれている飛騨の代表菓子です。
黄色い馬の印が描かれた紺色のレトロなデザインの缶も人気の理由。歴史を感じる飛騨高山の街散策をしながら食べ歩くのもいいですね。
6:伊吹山のおいしいお水で作ったこんにゃくを食べに春日村に行こう
岐阜県揖斐川町春日(旧春日村)。春日は「君が代」に出てくる「さざれ石」が有名で、君が代発祥の地とも言われています。伊吹山の北東麓に位置し、古くから薬草の栽培が盛んに行われてきたこの土地では、昔から蒟蒻芋が植えられ、春日村の人達は、昔は家庭でこんにゃくを作っていたそうです。こんにゃく作りに欠かせないのがおいしい水。伊吹山から下りてくる山の澄んだ水を使い、伝統的な製法で作られたこんにゃくを販売するのが「藤田商店」です。生芋で作ったこんにゃくは市販のものと比べ荒っぽく味を含みやすいのが特徴。唐辛子入りは辛めに仕上げたい煮物などにもぴったりです。春日村は土地の80%が森林という地区。澄んだ空気とおいしいお水を味わい、ゆったりとした時間を過ごしたい人におすすめです。
ブランド名:藤田商店
7:岐阜の名産といえば「美濃焼」なかでも緑が美しい「市之倉」の青織部は注目
岐阜多治見市市之倉。メジャーな観光地ではありませんが、ここら一帯は美濃焼の窯元が多く並び、器好きにとってはたまらない場所です。岐阜といえば「美濃焼」が有名ですね。美濃焼きには多く分けて「志野焼」、「織部焼」の二つの種類があります。「志野焼」とは白釉を使った焼物で、赤志野や鼠志野などいくつかの種類があり、国の重要無形文化財に指定されています。「織部焼」とは志野焼の後に作られたもので、釉薬が緑色の発色が綺麗なもの。中でも「青織部」というものが最も有名です。市之倉にある『玉山窯』には販売所があり、大量の焼き物が積まれていて、美しい青織部の大皿やら取り皿、マグカップが購入できます。民芸調の素敵な窯元の見学も楽しめますよ。
8:中津川市で9月から出始める栗スイーツ
良質な栗が採れる名産地、県南東部に位置する中津川市。毎年9月には新栗を使った栗菓子が店先に一斉に並びます。数ある栗菓子の中でも有名なのが、栗の粒がプツプツと心地よくほろりと崩れる素朴な「栗きんとん」。「栗蒸しようかん」などと合わせて、栗本来の味と香りをお楽しみください。
※栗きんとんは9月〜1月間での販売です。時期により異なりますので、ご了承ください。
9: 恵那市の栗、恵那栗の濃厚な味がたまらない「バタどら」
恵那市も、恵那栗と呼ばれる最高級の栗が獲れる名産地。そんな最高級の恵那栗の濃厚な味と食感も感じられるのが「バタどら」。恵那市に本店を構える『恵那川上屋』で作られる、自社ブランドの小麦粉で作られたしっとりもちもちの生地に、小豆あんと刻んだ恵那栗をたっぷり挟んだお菓子です。
10:岐阜市にあるプロをも唸らせる進化系プリン
岐阜市にあるパティスリー『Plesic(プルシック)』のオーナーパティシエは、プリン界に革命を起こした『パステル』の「なめらかプリン」を考案した方。そのやわらかプリンの進化系とも言える「所プリン」は、プロが食べても唸るという、プリン好きならずともお願いしてでも食べておきたい一品です。
※掲載情報は 2018/05/10 時点のものとなります。
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