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私たちの生活で最も重要と言っても過言ではない調味料、『塩』。体づくりにもお料理の味付けにも欠かすことのできない存在です。そうは言っても、地質や気候の都合上、日本で塩を大量に生産することは難しく、多くは海外からの輸入に頼っています。しかしそれゆえ、近年多くの種類の塩が出回るようになり、輸入食材を扱っているマーケットはもとより、一般的なスーパーでも食卓塩以外の塩を手に入れることができるようになりました。
注目すべきは、"塩の専門店"までできていることです！東京・横浜・大阪など日本有数の大都市に、世界各国の塩を取り扱った専門店がオープンするまでになりました。ブーム真っ只中の塩の世界では、日本の技術力も発揮されています。厳しい環境の中、国内でつくった希少な塩や、各国の塩を加工してさらに味を高めた塩を誕生させるのは、さすが勤勉な日本人です。
そこで今回は日本各地でつくられている美味しい塩をご紹介します。アウトドアシーズン到来の今、バーベキューの肉や野菜に一振りするだけで味が決まります。また、定番の甘辛いたれに飽きたときの味変（あじへん）アイテムにも最適。手軽に塩分補給ができるので、暑い屋外での熱中症対策にもなる優秀な塩ばかりです。それでは、この夏は大勢でワイワイと美味しい塩をお楽しみください。
歴史と気候が育んだ万能塩 蒲刈物産【海人の藻塩】
【海人の藻塩（あまびとのもしお）】の製造元がある広島県呉市は古来より藻塩づくりが盛んな地域で、温暖な気候と長年のノウハウで上質な藻塩がつくられています。紹介者であるトータルフードプロデューサーの小倉さんいわく「野菜スティックに直接つけても、ツキンと舌にくる塩分を感じることなく馴染む」とのこと。普通の塩より塩分濃度が低く、ミネラルや旨味が豊富なので、減塩効果も期待できますよ。
塩だってブレンドして使う時代！三角屋水産【GARDEN SALT】
コーヒーやお米などブレンドして美味しいものは数々あれど、『塩』のブレンドは初耳の方が多いのでは？それが【GARDEN SALT】シリーズです。どれも味や食感が計算された塩がブレンドされています。紹介者であるソルトコーディネーターの青山さんいわく「料理の仕上げにぱらりとふりかけるだけで、いつものお料理がグンと華やかにおいしくなる」とのこと。容器から指3本でつまみ取ってお肉にサラダにパラリとどうぞ。
白いごはんにピンク色が映える！森農園【おにぎり梅塩】
大分県杵築市の森農園では、フルーティーな完熟梅を乾燥させて【おにぎり梅塩】に加工しています。おにぎりにまとわせれば、完熟梅の味と香りをほんのり感じられ、淡いピンク色は目も楽しませてくれます。紹介者であるフードプロデューサーの神谷さんいわく「白身のお魚や、野菜にかけても、酸味がいい味を出す」とのこと。さわやかな酸味の梅塩は夏の調味料として最適です。
長生きも期待できちゃう！沖縄の海塩【ぬちまーす】
沖縄の美しい海水からできた塩が【ぬちまーす】です。「常温瞬間空中決勝製塩法」という独自製法で、海洋成分を結晶化。そのため一般の食塩より塩分が約25％も低く、ミネラルが豊富なのが嬉しい！紹介者であるフードアナリストの平林さんいわく「天ぷらやしゃぶしゃぶなどの付け塩にすれば素材の旨味を引き出し、お吸い物やスープの味付けに使えば上品な味にランクUP」とのこと。夏はもちろん、日常的に使いたいお塩です。
果物から塩づくり！？ワイルドグレープファーム【山ぶどう塩】
果物から塩をつくる…そんな目から鱗な話が実際にあるのです！それが【山ぶどう塩】で、岩手県八幡平で生産された無農薬の山ぶどうの原液ジュースと宮古市の天然塩を合わせて乾燥させた塩です。紹介者であるアートディレクターの後藤さんいわく「サラダや魚料理の仕上げの飾り塩としても料理映えし、イタリアンやフレンチのシェフからも好評を得ている」とのこと。この香りと色は、素人の私たちの腕前も格上げして見せてくれます。
※掲載情報は 2016/08/31 時点のものとなります。
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