国の重要無形民俗文化財にも指定されている『秋田竿燈まつり』。今年も8月3日～6日の日程で、秋田市内の竿燈大通り舞台に行われます。“ドッコイショー、ドッコイショ！”の掛け声とともに差し手が肩や額、腰に乗せ操る竿燈妙技はまさに一見の価値あり。ここでは、竿燈祭りを見に行く方のために、秋田の旨みがぎゅっと詰まった粒選りのお土産を揃えました。お祭りと合わせて、秋田グルメも楽しんできてくださいね！

まずは、秋田県民では知らない人はいない超有名菓子をチェックしておきましょう。昭和28年の誕生から60年以上にわたり人気を集め続ける「金萬」は、はちみつや玉子をぜいたくに使用したカステラ風生地に上品な質感の白あんを詰めた、小さな今川焼のような形のお饅頭。秋田駅の駅ビルや秋田空港でも販売しているので、秋田県民が夢中になるおいしさを一度確かめてみてはいかがでしょう。

続いては、秋田県内でも北秋田市のごく一部、地元でも知る人ぞ知るおやつだった「バター餅」をご紹介します。元は冬に狩猟をするマタギの携行食で、お餅にバターを入れると時間が経っても固くなりにくいことから重宝されていたようです。数年前にメディアで紹介されてから一気に知名度が上がり、地元でも大人気に。食べたことのないフワフワでクリーミーな食感は、一口でトリコになってしまう人続出です。

“開運”と“のぼり”という縁起のよい名も喜んでもらえそうな、秋田の定番土産がこちら。しっとりとした生地がなめらかな食感の蒸し饅頭「のぼり饅頭」は、秋田市内で天保10年（1839年）創業の老舗和菓子舗『開運堂』の看板商品。北海道産小豆を使ったこしあんを、秋田銘酒の酒粕で仕込んだ生地に包まれ、口元にはこぶとほのかに日本酒の香りが漂います。駅の構内などでも販売されていて手に入りやすいのも嬉しいですね。

秋田県湯沢市で嘉永6年(1858年)創業の老舗菓子店『くらた』と、角館市で嘉永6年創業の老舗醤油蔵『安藤醸造元』がタッグを組んだ新感覚のスイーツと聞けば、自然と期待は高まりますが、その期待にきちんと応えてくれたのが「醤油マカロン」です。期間限定販売の予定が評判のため継続販売となったという大人気のマカロンは、サクサクっとした心地よい口あたりに、醤油テイストほんのりとした甘さがじわりと広がります。

秋田の郷土料理に欠かせない調味料のひとつに「しょっつる」があります。秋田県の県魚でもある“ハタハタ”を塩と一緒に漬け込み発酵させて作られる魚醤です。男鹿半島の老舗醤油蔵『諸井醸造』が手がける「しょっつる」は、ハタハタと天日塩だけでなんと3年も発酵させて作られる香りの穏やかなコクある味わい。素材の旨みを引き出す調味料として定評があり、使い勝手抜群なスプレータイプも用意しています。

秋田のお正月に欠かせない郷土料理にハタハタ寿司があります。塩漬け処理したハタハタに麹を混ぜた白飯や野菜、昆布などを一緒に三日三晩漬け込む、なれずしの一種です。そのハタハタ寿司を豆板醤と合わせて漬け込んだ「ハタハタ豆板醤米糀仕立て」は、食欲をそそる香りにうま味満載の調味料で、チャーハンなどの味付けはもちろん、野菜ディップやご飯のおともにと大活躍間違いなし！ 辛党へのプレゼントにもおすすめです。

米どころの秋田。すばらしい日本酒の数々も忘れてはいけません。ここでは個性的な秋田の一滴をご紹介します。秋田市内に蔵を構える『新政酒造』が日本酒の新たな方向性を探る為に作った銘柄「亜麻猫」は、口当りは軽やかでフルーティーで爽やかな香りのお酒。黄麹に白麹を加えた酒母作りにより、甘酸っぱくてなおかつ旨いという独特の世界を作り上げた個性ある日本酒は、日本酒好きにもビギナーにも喜んでもらえるはず。

最後にもう一本、珍しいカクテルベース用の日本酒「阿櫻MOTOZAKE」をご紹介します。秋田県横手市で明治19年創業の『阿櫻酒造』が2014年発表した日本酒カクテルのためのお酒で、秋田県産酒造好適米“秋田酒こまち”を60%まで磨き、奥羽山系伏流水を洗米から全行程で使用しています。優しい口当たりのまろやかな味わいの純米酒は、カクテルシロップとの相性も抜群。洋酒の様なラベルがパーティーでも注目を集めそうですね。