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ご存知のとおり、「水菓子」とは果物のこと。暑さ厳しい季節には「水菓子」と書くほうが涼しげですよね。羊羹などを指して水菓子と言っても一般的には通じますが、誤用とみなされることがあります。
昔は、「正式な食事以外の軽い食べ物」全般を指す言葉には、「くだもの」と「菓子」が使われていました。つまり、果実類・菓子類・間食や、はては酒のつまみなどのことをひっくるめて「くだもの・菓子」と呼んでいたそうです。
これが江戸時代ごろになると、「菓子」ということばが「人が手を加えて甘く作った食べ物」のことだけを限定的に指すように変化しはじめました。いっぽう果実類を指す場合には、上方では「くだもの」、江戸では「水菓子」ということばが使われるようになったようです。
現在では果実類を指す場合に、全国的にも「くだもの」と言うことが多く、「水菓子」とはあまり言わないのが実情です。(参照:NHKオンライン「NHK放送文化研究所」の「最近気になる放送用語」)
ただ夏のフルーツは、その瑞々しさから水菓子と呼ぶのがふさわしいように思うのですが、いかがでしょうか。
それともうひとつ、水分を多く含んだ菓子のことは水菓子ではなく、生菓子と答えるのが正しいそうです。
今回は、夏のお使い物に最適な水菓子をご紹介します。
1:わずか10日間しか味わえない桃の女王「清水白桃」
こちらは、岡山県産の「清水白桃」。甘い華やかな香りと透き通るほど白く美しい桃。清水白桃は、味・香り・姿ともに日本一と言われる岡山の白桃の中でも最高峰で、桃の女王と呼ばれています。
この清水白桃を味わえるのは、7月下旬からわずか10日間だけ。とても希少な桃なので、夏の特別なおつかいものには最適です!
2:ご存知宮崎の完熟マンゴー「太陽のタマゴ」
「太陽のタマゴ」の称号を与えられるのは、宮崎県産の完熟マンゴーの中でも、重量350g以上、糖度15度以上の厳しい基準を満たすものだけ。
丸みを帯びた形、紅色の皮と橙黄色をした濃い色合いが特徴で、強い甘みと香りが楽しめる南国フルーツとして人気です。
完熟とは、実を手でもぎ取ったりハサミで切ったりして収穫するのでなく、自然に木から落ちるまで待ってから収穫します。
そうやって収穫された「太陽のタマゴ」はすべて完熟してからの出荷ですので、到着後に追熟させる必要はなく、すぐに美味しくいただけます。食べる前に冷蔵庫で1~2時間冷やすと、程よい冷たさで口当たりもよく、一層美味しくお召し上がりいただけます。
5:北海道勇払郡穂別町の「ほべつメロン」
メロンの栽培に適した環境に恵まれている北海道勇払郡穂別町(現:むかわ町穂別)の「ほべつメロン」。日高山系の山あいに位置するむかわ町穂別地区は、初夏の強い日差しと夜の涼しさとの温度差があり、メロンの熟成を助け糖度の高い、甘くて柔らかい実ができるそうです。
このメロンは、常温で熟成させ、食べる直前に冷やす程度でいただくと、驚くほどの甘さを味わえます。
4:20年の歳月を費やし生み出された、幻の品種「貴陽」
通常のプラムの倍近くあり、桃と同じくらいの大きさがある「貴陽」。こちらは、長野県の中野市でこだわりの果物を栽培している「すのはらくだものファーム」のハウス(中野市唯一のハウス)・モノ。
その大きさから大味なのかと思いますが、実は全くそうではなく、皮をむかなくても食べられるほど柔らかくてジューシー。普通のプラムは皮と実の間が酸っぱいですが、貴陽は程よい甘みと酸味のバランスが絶妙の味わいです。
5:来週から出荷開始の埼玉・久喜市「大澤農園」の梨
こちらは、埼玉県久喜市の大澤農園の梨です。来週8月1日から収穫が開始される幸水梨は、玉が大きいのが特徴。通常一玉500~600gくらいですが、大きいものだと700gオーバーのものもあるそうです。梨は大きいからといって、大味になることはなく、大きくても甘さはさほど変わらないそうです。
冷蔵庫で冷たく冷やした梨は、夏のデザートとして美味しいですよね。
※掲載情報は 2016/07/30 時点のものとなります。
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