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牛追い祭りやトマト祭り(トマティーナ)など、夏のスペインは日本同様にお祭りが盛りだくさん。ヨーロッパ人の夏のリゾート地としても人気のスペイン。情熱の国スペインは、夏と相性が良いような気がしませんか。
スペイン料理は大きくわけて、北部ガリシアの「煮込み」、中部カスティーリャ地方の「焼き物」、南部アンダルシアの「揚げ物」、東南海岸レバンテ地方の「米料理」が主な料理と言われています。どの料理にも味のベースにはオリーブ油とニンニクを用いて、その土地の自然の恵みを率直に料理する特徴があります。
魚介類、穀類、乳 製品、野菜、果物類等をバランス良くとり、油脂分は肉類を少量、 オリーブオイルを中心とした料理は、日本人にもあいます。
そこで今回は夏本番の今、自宅やホームパーティーで楽しめるスペイングルメをご紹介します。
1:飲むサラダと呼ばれる「ガスパチョ」
灼熱の太陽が象徴的なスペイン南部アンダルシアで欠かせないのが、飲むサラダと呼ばれる「ガスパチョ」。たっぷりの夏野菜にビネガー・オリーブオイル・パンを加え、攪拌(かくはん)して作る冷たいスープです。毎朝大量に作って冷蔵庫にストックし、起きたら1杯、疲れたら1杯、汗をかいたら1杯、アンダルシアの人々の力水的な存在だそうです。
グラスに注いだGOYAガスパチョをそのまま冷凍庫で冷やし、オリーブオイルをちょい足しすれば、シャリシャリひんやり甘くないソルベの完成。ひとくちで涼が体を包みこみ、食べた瞬間に元気が湧いてきます。
夏に不足しがちなビタミン・ミネラルを効率よく、そして美味しく取り入れられるGOYAガスパチョで夏バテ知らず!
2:スペインといえば、やっぱり生ハム
生ハムなんて、行きつけのスペインバルでも頼むし、自分でもスーパーで買って食べているよ、と思われるかもしれませんが、「自分の手で切ること」ことでいつもの生ハムとは別格に!
脚をまるごと一本買いして、ハモネロと言われる生ハムの脚をホールドする台にセット、その上で自分の手で徐々に切るというのがベストですが、脚一本まるごととなるとお値段も相当しますので、おすすめはブロックで購入。真空パックされているものは、常温でも保存可能です。
こちらの記事でご紹介しているグルメソムリエなら、生ハムのブロックが手に入りますので、ぜひお試し下さい。
3:生ハムのスープがあれば、パエリアがさらに美味しくなる
こちらは、スペインで最も革新的な製品として金賞を受賞したパエリアスープブランド「ANETO」の、生ハムを使ったスープストック「100%天然 ANETO 生ハムスープ」です。
自家製の生ハム「ハモン・セラーノ」のその美味しさをぎゅっと封じ込めた100%ナチュラルスープ。鍋で温めると、最初ちょっとだけアクが出てきますが、これは100%ナチュラル(保存料・添加物・人工調味料不使用)の証拠です。強火でアクをすくってから材料を加えると、見た目も味わいも透き通ったスープに仕上がります。スペイン産・生ハムならではの優しい塩味と味わい深いコク、本場スペインレストランの味を手軽に再現できる優れものです。
旨みたっぷりのこのスープで炊くパエリアは、これだけで美味しいのであれこれ材料を用意しなくても大丈夫!
4:パエリア専用のお米がある
パエリアといえば、スペイン東部のレバンテ地方バレンシア発祥の料理。
「バレンシアでは肉は肉、シーフードはシーフードで、両方が一緒に入ったパエリャはあり得ない」と、地元の人は言うらしいです。他にもバレンシアには本場のこだわりで、パエリャ作りのさまざまな流儀があるそうです。
中でも興味深いのが、「バレンシア人はこの米でないとパエリャを作らない」とまで断言するアロス・ボンバ”というお米。このお米はスープの吸収力が抜群で、一般的なバレンシア米の約3倍もする高値にもかかわらず、地元のシェフは他の米を使うなど考えられないといいます。
アロス・ボンバは日本では単独ではなかなか販売されていないようですので、具とアロス・ボンバがセットになった、スペイン産ケリーダ・カルメンの「イカのパエリャ」が通販で買えるようです。まずは初心者でも失敗しにくいセットで、本場スペインの味をお試しになってはいかがでしょうか。
5:スペインの太陽を浴びたイビサ島の塩
地中海で水が最も綺麗と言われるイビサ島。その自然保護地域の塩田で作られる天然塩は、辛みがなくまろやか。新鮮な野菜にそのまま振りかけるのも良いですし、焼いた肉や魚の仕上げに、アクセントとして使うのもよいです。
パスタを茹でるなどで使えば、本場スペインの風味が増します。
6:世界一のオリーブオイルと言われた南部アルメリア地方のオリーブオイル
世界一のオリーブオイルとも言われる「オロ・デル・デシエルト」。
この「オロ・デル・デシエルト」はスペイン南部のアルメリア地方で生産されているのですが、完全オーガニックで栽培されているというのもこだわりです。また、酸化を防ぐため、オリーブの実は伝統的な手摘みで丁寧に収穫され、無傷のまま鮮度抜群な状態で、4時間以内に低温圧搾されて作られているそうです。栽培から製造まですべてを一社で行うシングルエステートだからこそ、作られる高い品質のオリーブオイルです。
その中のアルベキーナ種を使ったオリーブオイルは、100gのオイルを作るのに、1,000粒以上のオリーブ果実を使い、通常の約5倍の果実を使用しています。
ふたのコルクをポンッと引き抜いてみるとその香りが強くて雑香がなく、とってもフルーティーかつ芳醇な香り。とにかく果実のストレートな香りがダイレクトに感じられます。
シンプルなパンに合わせてみると、いつものパンが何倍もおいしく感じられます。せっかくのオリーブオイルの味を楽しむためにも、生のままシンプルな食材と合わせていただくのが一番オススメです。
7:スペインではメジャーなザル貝
ザル貝は日本では見られないが、スペインではメジャーな貝だそうです。大きさはアサリくらいで、味もアサリにかなり近いそうです。スペインのバルに行くと、この貝をさっと茹でて、オリーブオイルをかけて、レモンを添えたものが出てきます。
シンプルだけど、いくつでも食べられるおつまみです。
作り方は、まず薄切りバゲットににんにくをこすりつけ、トマトもこすりつけておく。これはパン・コン・トマテというスペイン独特の食べ方だそうです。その上にベビーリーフをしき、ザル貝を乗せ、エクストラバージン・オリーブオイルを垂らせば出来上がり。好みで黒こしょうをかければ出来上がり。
この料理は加熱工程が一切ないから楽チンなので、食事会のときのおつまみにも最適です。あらかじめたくさん作っておけば、ホストの人も台所にこもりっきりになることなく、みんなと食べて飲めますよね。
8:バルセロナのスパークリングワイン「カヴァ」
こちらは、見ての通り飛行機カヴァ。
カヴァは、スペイン北東部、アントニオ・ガウディの建築で有名なバルセロナ近郊にあるカタルーニャ州ペネデス地域で生産されているスパークリングワインです。
フランス産のシャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵方式という非常に手間と時間をかけて造られ、その割には、価格もお手頃ですので、年間を通して冷蔵庫に常備したくなるワインです。
ブドウの種類は、厳選された単一年の葡萄のみを使用し、さらに2年以上かけて熟成させますので、より芳醇なコクや香り、贅沢なきめ細かい泡を愉しむことができます。
9:スペインのリゾート地イビサ島のワイン
世界中からセレブリティが集まりEDM系の音楽で弾けまくる、スペインのリゾート地、イビサ島。実はここイビサは、古代フェニキア人たちによってスペインで最初にブドウ栽培がおこなわれたとされていて、いわば「スペインワインの原点」なのです。
こちら、生粋のイビサ民がつくるカン・リッチ。赤ワインのブドウ品種はテンプラリーニョとメルローで、オリーブオイルに漬けたマグロやアンチョビのカナッペなど、少し塩気のある西地中海風のつまみがよく合います。
10:スペイン王室ご用達!マヨルカ島の伝統菓子「エンサイマーダ」
最後にデザートをご紹介。
2015年春に二子玉川にある二子玉川ライズ・テラスマーケットにオープンして以来、テレビや雑誌で話題のマヨルカ(Mallorca)。看板メニューの「エンサイマーダ」は、焼き上がり時間にあわせて来店しないと買えない状態が続いているそうです。
そのエンサイマーダだけではなく、パン好きに注目されているのが「トリハ」。手にとった瞬間ずっしり重さを感じる、たっぷり卵液を吸い込んでいるフレンチトースト。トリハ専用に開発されたパン生地を、そのままでは固すぎて美味しくないってくらいしっかり焼き上げているので、型崩れせずしっかり手で持てます。
※掲載情報は 2016/07/28 時点のものとなります。
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