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昔ながらの手作業で丁寧に造られる塩に美味しさの秘密が!!
食生活には欠かせないお塩。あまりにも身近過ぎて当たり前の存在だと思いがちですが、スーパーなどにはたくさんの種類がありますよね。その製法も実は様々。
先日訪仏の際に、かねてから気になっていたブルターニュのゲランドへいってきました。
ここでの塩田見学はパリュディエと呼ばれる塩職人のマダムが案内してくださいました。ご夫婦でパリュディエとして働いているそうで、毎日広大な塩田を管理し、太陽と風と人力だけで海水からミネラルを含む塩を結晶化させて作ります。
数世紀も前からの技術と伝統的な木製の道具を使って作る、すべて手作業の天日塩造り。原料は海水のみで、海から何層にも分かれる塩田に高低差を使って移動させ、塩水の濃度をどんどん濃くして採取する方法です。
ゲランド塩田風景
現地で一通り製法の話を伺って、いよいよゲランドの塩を試食!おもむろにマダムがトマトを取り出し、そのまま食べるのとお塩をひとつまみ載せて食べるという、比較テイスティングを体験。
お塩をひとつまみかけたトマトは、あら不思議。トマトのうまみが増し甘く感じました。その後もメロンと75%カカオチョコと試してみましたが、ひとつまみの塩載せの方が素材の甘みが引き出されていました。
自然塩のミネラルがなす技なのか……、大変美味しかったです。
ここゲランドでは、最終地点オイエと呼ばれる塩田で毎日決まった時間(午後4時)に吹く海風の力で浮き上がってくる一番塩を、Fleur de Sel(塩の花)と呼び、最高級塩となっています。毎日採れるわけではなく、大変希少なものとしてフランスのシェフ達も重用しているそうです。
真っ白な美しい色が特徴です。ミネラルたっぷりで素材の良さを引き出すお塩として、食卓シーンで活躍しそうですね。
ゲランドのお塩を取り扱っているのは都内の荒川区 新三河島駅前のこちらのお店でも。
山桝酒店
https://www.facebook.com/sakeyamamasu
※掲載情報は 2016/07/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。