50年変わらぬ製法で大評判。函館の駅弁「鰊みがき弁当」

50年変わらぬ製法で大評判。函館の駅弁「鰊みがき弁当」

記事詳細


新幹線も開業して大ブームの函館

今、函館は観光の大ブームです。平成28年3月26日に新青森駅から新函館北斗駅に北海道新幹線が延伸、開業して話題に。当初は飛行機の乗客が新幹線に流れるため、観光客数はそんなに変わらないのでは?という意見もあったのですが、ふたを開けてみれば、東京などからは飛行機なんですね。それに加えて東北の方々が函館に気軽に来られるようになったとかで、もう、ホテルが満室だらけで取れないことも多いほどの事態になっています。

50年変わらぬ製法で大評判。函館の駅弁「鰊みがき弁当」

そんな函館の駅弁で素晴らしいものがあります。それが「鰊みがき弁当」。もともとは昭和11年創業の「函館みかど」という会社が製造販売していました。もともとは「みかど」という大阪の企業が母体で、明治時代から駅構内で食堂などを経営する大手で、昭和11年に函館にも進出し、子会社としてスタートした企業。時代の流れで平成24年に母体ともども廃業し、函館駅駅弁販売店をジェイ・アールはこだて開発(現、北海道キヨスク)に営業権を譲渡しました。なので「鰊みがき弁当」は存続できたというわけ。昭和41年の発売で、今も変わらぬ製法で受け継がれています。

分厚い身欠きにしんに、大きな数の子が3本も

50年変わらぬ製法で大評判。函館の駅弁「鰊みがき弁当」

フタを開けてびっくり、分厚い身欠きにしんがドカンと載っています。これは天日干しだそうで、甘じょっぱい味付けで幅広い年齢層に受けそうな味。しかもじっくりと煮込んで、さらに一晩寝かせるため、身はふっくらで骨まで軟らかくいただけます。さらにすごいのは歯ごたえの良い大きな数の子が3本も入っている点。

 

この弁当880円なんです。値段を考えたら普通は1本でしょう。でも3本なんですね~。身欠きにしんだけでも十分満足なのに、数の子3本も付いちゃって 、まさに大満足!しかも優しい醤油漬テイストの茎わかめもよい箸休めに。

※掲載情報は 2016/07/05 時点のものとなります。

  • 3
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
50年変わらぬ製法で大評判。函館の駅弁「鰊みがき弁当」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

次へ

前へ