今までの概念を覆す!伝統と洗練を合わせ持つドイツの“今”を味わう【後編】

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ドイツの季節を感じるフルコース

今までの概念を覆す!伝統と洗練を合わせ持つドイツの“今”を味わう【後編】

テーブルにゲストが全員着席したところでディナーが始まりました。

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本日のホスト、ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン大使からご参加頂いたゲストへの感謝の言葉と、今回のディナーイベントの料理に関する説明を頂きました。今回のディナーイベントでは、ドイツの地方と季節を感じられるフルコースが用意されました。ドイツ料理というと、皆さんはソーセージやポテトといった簡単な料理を思い浮かべるかもしれません。しかし、今はそれだけではありません。今回は、洗練されたドイツ料理をゲストに味わってもらい、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちから実現した今回のディナーイベントでは、サプライズとして着席するまでメニューは明かされませんでした。

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今回のディナーイベントで、シェフと何度も打ち合わせを重ねメニューを考えてくださったエリザベス大使夫人。テーブルのフラワーコーディネートも大使夫人が時間をかけて準備をしてくださいました。

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一級書記官のマリオ・クレープスさんは、今回のディナーイベント開催を先頭に立って取り仕切ってくださいました。日本でもっとドイツの文化を理解してもらうためには、食は欠かせないテーマのひとつと流暢な日本語でお話くださいました。

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そして、今回このディナーのために何度も試行錯誤を重ねメニューを完成させてくださった小林茂樹公邸料理長。もともとはフレンチのシェフでいらっしゃった方ですが、縁あってドイツ大使公邸料理長となられました。ドイツ食の伝統や歴史をよく理解され、大使と大使夫人からの絶大な信頼を置かれています。今回のディナーイベントでは、ドイツの伝統を生かしながら、それに囚われる事なくさまざまな国のエッセンスを加えた料理をご提供頂きました。ヨーロッパとアジアのどちらの感覚を持つ小林シェフだからこそできる特別なメニューです。

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本日のメニューは、全部で6品のフルコース。ワインはフォン・ヴェアテルン大使のお母様が育ったワイナリーの白ワインをはじめとする5種類をご用意頂きました。

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最初の料理は「ホワイトアスパラガスとポーチドエッグ」です。卵の上には、黒い森のハムのパウダーが乗せられています。ドイツでは、アスパラガスといえばホワイトアスパラガスがよく食べられます。大使夫人のご家庭でも、4月~5月は毎日ホワイトアスパラガスが食卓に上っていたそうです。

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2品目は「アイスバインとチキンのコンソメゼリー グリーンピースのクリームスープ」です。アイスバインは、豚肉を煮込んだドイツを代表する家庭料理ですが、今回はアイスバインの風味を閉じ込めたゼリーがカップの底に入っていて、冷たいグリーンピーススープと一緒に味わいます。暑い夏にピッタリの一品です。

 

今回のディナーイベントで、注目すべきは料理だけではありません。カトラリーもすばらしいものをご用意頂きました。大使公邸のイベントでもなかなか使用される事のない「マイセン」の食器は、旧東ドイツの大使館から引き継がれた非常に歴史あるもので、それぞれ異なる絵柄はひとつひとつ手で描かれたという大変貴重なものです。

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3品目は「サーモンと帆立のロールキャベツ 胡瓜のブレゼ アップルワインソース」です。ドイツでは、甘いデザートワインがよく飲まれるという印象があるかもしれませんが、実は6割のワインが辛口だそうです。今回は、魚料理によく合うドイツにおいて最も重要な地位を占める白ワイン用ぶどう品種「リースリング」ワインの2009 Kirschgartenをご用意頂きました。

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ゲストの皆さんも料理、ワインと食器に興味津々の様子でした。味覚と視覚どちらも楽しませてくれるディナーパーティーにゲストの皆様も大変喜んでおられました。

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4品目は「エルダーフラワーのグラニテ」です。シャリシャリとした食感の冷たいシャーベットはメインディッシュの前のお口直しとして振舞われました。透明感のあるガラスの器にエルダーフラワーのアクセントが美しい一品です。

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5品目はメインディッシュの「鴨のロースト サワーチェリーソースとヘーゼルナッツのピューレ」です。ドイツではクリスマスに鴨料理がよく食べられます。今回振舞われた肉厚でとてもやわらかい鴨は、サワーチェリーソースにとてもよく合います。ヘーゼルナッツの風味も加わり、とても上品な味わいに仕上がっていました。今回は、ちょうど前日に山形県鶴岡市長から贈られたさくらんぼが添えられていました。

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6品目のデザートは「ココナッツ、レモングラスの香りのジャスミンライスプディングとマンゴーのシャーベットと季節のフルーツ」です。エスニック料理のデザートみたいとゲストから声が上がりましたが、あえてエスニックな要素を入れるのは小林シェフならではのアイデアです。フルーツはどれもとても新鮮で素材のよさが口に入れた瞬間に分かります。ライスプディングも甘すぎず、ココナッツの風味も掲載されていてとても上品な味わいでした。

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ディナーの後は、サロンに戻りコーヒー・紅茶とお菓子が振舞われました。大使と大使夫人はひとりひとりのゲストに本日参加された事への感謝の言葉をかけられていました。そして、最後に振舞われたのは、果物をベースにした蒸留酒(Obstler)です。。この日はチェリーやラズベリー、洋梨など色々な種類の果物を使ったものがあり、ゲストはそれぞれ好みのものを選んで味わいました。これらのお酒は、アルコール度数が30度以上ありますが、非常に口当たりがよく飲みやすいのが特長です。ドイツでは主に食後酒として飲まれています。ゲストの皆さんの会話がさらに弾みます。

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記念撮影の後、今回のディナーイベントは終焉を迎えました。ゲストの皆さんは、大使と大使夫人の気さくさと、行き届いた気遣いにとても感動されていました。お二人は、最後のゲストが見えなくなるまで玄関でゲストの見送りをしてくださいました。

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今回のディナーイベントでは、素晴らしい料理はもちろんですが、フラワーコーディネートやカトラリー、ロビーやサロンにさりげなく配置された陶器など、ゲストの味覚と視覚を飽きさせない心遣いがとても印象的なディナーイベントでした。また、大使と大使夫人はじめスタッフの皆さんのさりげない心遣いや気配りがとても印象的な会でもありました。ドイツ料理の新しい形を表現した、今回の洗練されたメニューの数々はドイツの“今”の食文化を象徴するものでもあります。今後、日本でもドイツ料理の新しい形が広く受け入れられていくのは疑う余地がありません。それは、今回のディナーで一品ごとに沸きあがるゲストの歓声からも伺い知る事ができました。

※掲載情報は 2016/06/23 時点のものとなります。

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