そうめん業界No.1の陣川利男氏が作る、究極の「島原手延べそうめん」

そうめん業界No.1の陣川利男氏が作る、究極の「島原手延べそうめん」

記事詳細


紹介している商品


300年以上の歴史を誇り、製麺所は今でも300~400社もあるほど活気があります

そうめん業界No.1の陣川利男氏が作る、究極の「島原手延べそうめん」

全国各地にご当地そうめんが存在し、其々に人気です。長崎県の島原にも、「島原そうめん」「島原手延べそうめん」などと呼ばれるご当地そうめんがあります。かつて、江戸時代初期に天草四郎時貞が率いる島原の乱があった結果、約3万人が亡くなり人口が激減してしまいました。そのため移民政策により、幕府直轄領であった讃岐の小豆島から手延べそうめんの職人が移住し、広めたといわれています。他の説ですと、1562年の口之津港の開港により多くの南蛮文化や中国文化の交流・交易があって、その時に同じ工程・器具・道具を用いる福州(福建省)から伝わったという説も有力。300~400社があるそうですが、近年まで奈良の三輪そうめんなどの下請けが殆どで、ブランド化したのはここ10数年。

水も塩も麦も椿油も、すべて長崎の食材にひたすらこだわる

そうめん業界No.1の陣川利男氏が作る、究極の「島原手延べそうめん」

とはいえ、その中にも凄い製麺所があります。それが陣川製麺。三百数十年、造り酒屋を営んできた11代目の陣川利男さんがの製麺所。そうめんは日本の麺料理業界では珍しく、一級製麺技能士などの資格があります。しかも陣川さんは、厚生省「現代の名工」に手延べそうめんとして全国で初めて受賞。そうめん業界でただ一人、黄綬褒章も受賞なさっています。そんな技と愛情が集結した最高作品が「水と塩と麦と椿油の物語」。極寒の朝、島原の名水「有馬湧水」と木村さんの天然塩「塩の宝石」、福島さんの「長崎県産小麦粉」、中山さんの「天然椿油」で作る長崎県産100%のそうめん。23段仕込みのあと低温貯蔵庫で15か月間熟成させた作品は、もちろん保存料や着色料不使用なので自然な小麦粉の色合い。極細ながらもコシがあり、つるりとした喉ごし、小麦粉の優しい風味、そして陣川さんの真剣ぶりを感じることができます。

※掲載情報は 2016/06/19 時点のものとなります。

  • 5
ブックマーク
-
ブックマーク
-
この記事が気に入ったらチェック!
そうめん業界No.1の陣川利男氏が作る、究極の「島原手延べそうめん」
ippin情報をお届けします!
Twitterをフォローする
Instagramをフォローする
Instagram
Instagram

キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

次へ

前へ