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作家さんのこだわりが籠ったおしゃれな器
山口の陶器といえば萩焼。うすいピンクの色合いがパッと思い浮かびます。淡い色合いがとても落ち着いた雰囲気で、いろいろな料理に合わせやすい器です。私は陶器が大好きなので地方へ行くとそこの焼き物を見たり、時間があれば窯元などにも訪れます。今回萩市に伺ったときに、丁度萩市の明木にてお祭りが行われていました。萩焼だけでなく、近隣の焼き物がずらっと並んでします。いろいろな作家さんたちが自ら売り子として、作品の説明などを行ってくれます。お店で買うものより作り手さんの顔が見え、その方の思いが聞けるとても素敵な機会だと思います。その中で間鍋竹士さんの器に目が停まりました。色味はとても渋いのですが、どこかおしゃれな。カフェなどにありそうな器たちが並んでいました。丁度お寺の敷地内で販売していたのですが、そのお寺とも一体したような何ともおしゃれな空間を演出していました。間鍋さんもとても丁寧な方で、質問に一つ一つ答えてくれます。人当たりも良く、とても話しやすい方でした。
間鍋さんのこだわりは、土から器づくりをすること。器に出来る土を探すのは、とても困難なことです。器の土として必要は要件を満たす土は、ほんの一握りと言われています。その土を、山を探し、土を探し、試作し……。これは素人ながらもとんでもない作業だということが分かります。それを間鍋さんは行うのです。土を形にし、器にするのが器作りなら、土から始めたい。出来る限り地元の土で作陶したい、というのが間鍋さんの信念。すべて地元山口県の土や釉薬を使用しています。陶芸に適したもの(いわゆるブランド土)は一切使わず、県内の山々に足を運び、土、石、鉱物を探し求め、様々な土をブレンドしながら配合しているというこだわりようです。そのこだわりがこの素敵な器に込められて、人を引き付ける作品になっているのだなと本当に納得しました。どこか懐かしい日本の陶器を崩さず、かつ現代の若者にもしっくりといくこの器たち。すっかりファンになりました。
家ではおそろいのマグカップで、朝のコーヒータイムを楽しんでいます。また、小皿、大皿と使いやすい。サラダや煮物、簡単なおつまみを盛り付ければ、すっかりおうち居酒屋にもなります。器一つで食卓ががらっと変わります。大好きな作家さんの作品に囲まれ、美味しい料理を楽しませて頂いております。
※掲載情報は 2016/06/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/