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日本とベルギーは1866年、最初の日白修好通商航海条約の調印によって外交関係を樹立し、今年で「日本・ベルギー友好150周年」となります。
ベルギー王国は、欧州の北西部に位置する国で、ドイツ,オランダ,フランス,ルクセンブルクに囲まれています。ベルギーの人口は東京都の8割強にあたる約1,128万人,面積は九州より少し小さい約3万平方キロメートルです。
ベルギーの首都「ブリュッセル」(人口116万人)は、北大西洋条約機構(NATO)の本部や欧州ヨーロッパ連合(EU)の本部など、主要機関が集まるヨーロッパ有数の大都市で、「欧州の首都」と呼ばれています。フランス語とオランダ語が公用語となっている国際的な環境で、人種もさまざまなので、世界各国の言語が飛び交い、世界中のあらゆる食文化を楽しむ事ができます。
その様な背景からベルギーは言わずと知れた美食の国でもあります。特に多くの種類があるベルギー産のビールや世界中のファンに愛されている高級ブランドのチョコレートは有名です。
そんなベルギーの食を楽しむことができるベルギービールウィークエンドが、「日本・ベルギー友好150周年」のイベントのひとつとして各地で開催されます。すでに名古屋、福岡、横浜、金沢にて行われたので、行かれた方もいると思います。6月1〜5日には、大阪・新梅田シティ ワンダースクエアで同イベント行われます。個性豊かな106種類のビールと美食国ベルギーの伝統料理やライブ・ミュージックを楽しむことができます。
この後6月22日(水)〜26日(日)は札幌の大通公園(8丁目)、7月14日(木)〜18日(月祝)は仙台の勾当台公園、9月16日(金)〜25日(日)は東京・六本木ヒルズアリーナでベルギービールウィークエンドが行われますので、是非足を運んでみませんか。
今回はそんな美食の国ベルギーから、新しいベルギービールや伝統的なベルギーグルメをご紹介します。この機会に、ベルギーにちょっと注目してみませんか。
1:ベルギーの街の新風景になったフライドポテト専用の屋台(フリテューユ)
ベルギーでは、フライドポテトは「フリッツ」という愛称で呼ばれています。ベルギーでフライドポテトを食べられるようになったのは、18世紀頃だと言われています。ちょっとしたブレイクに手軽に食べられるで根強い人気です。2度揚げるのが、ベルギー流のフライドポテトの作り方です。
現在ではベルギーの街のいたるところでフライドポテト専用の屋台(フリテューユ)があります。
そんなフリーテュユのような本格的なベルギーのフライドポテトが味わえるお店が、日本にもオープンしました。外苑前の「POMMEKE」では、ベルギーから直輸入しているPOMMEKEフライドポテを味わえます。
2:ベルギーの伝統のビスケット「スペキュロス」
1829年、ベルギーにて創業された“MAZON DANDOY”(メゾン ダンドワ)は、6代にわたる老舗の懐かしい味のビスケット『スペキュロス』が代表作の焼き菓子屋さんです。
“MAZON DANDOY”の秘伝のスパイスを生地に配合したレシピによって作られるビスケットは、素朴ですが今でも職人たちが丁寧に手作業で愛情たっぷり焼き上げられます。100%自然由来の材料を使った『スペキュロス』は、カリッとした固い歯ごたえと、口の中に広がるスパイスを感じる美味しいビスケット。シナモン・クローヴ・ナツメグなどのスパイスと、濃厚なハチミツの魅力的な香りが特徴的です。
日本には世界進出第一号店が東京駅直結である大丸東京店地階にあります。スペキュロスのほかにベルギーワッフルもありますので、一度立ち寄ってみませんか。
3:ベルギーシュガーが決めてのワッフル
こちらは、栃木県足利市にあるキルトショップが作った歯ごたえのある『リエージュハニーワッフル』です。
キルトショップの従業員さんがいて、ミツバチに負荷をかけない自然養蜂で作られた非常に素晴らしいはちみつがあり、このはちみつを何とかお客様に提供できないかということがスタートでしたのが、「れんがHONEY GARDEN」です。
その品質と味にこだわった「れんがHONEY GARDEN」の一番人気がこのハニーワッフルで、はちみつが引き立つレシピです。どんなはちみつを使うかで出来上がりの味わいが決まるそうです。プレーンワッフル、イチゴワッフルそしてダブルチョコワッフルのメインの3種類をご紹介します。
プレーンワッフル
卵王と生クリームをふんだんに使い、もちもちとした食感の中にベルギーシュガーの粒々がアクセント。
イチゴワッフル
卵黄と生クリームがたっぷり使われ、栃乙女の果肉と果汁もたっぷり入っています。イチゴの甘酸っぱさとフルーティーな百花蜜が絶妙なバランスで優しい甘さを出しています。
ダブルチョコワッフル
ワッフル生地にチョコレートを練り込み、仕上げにもたっぷりチョコをコーティング。ビターな味わいの百花蜜がカカオ味にピッタリとマッチします。
4:伝統のベルギービールといえば「DUVEL」
ベルギーには、なんと1500種類以上ものビールがあり、その種類は年々増え続けています。日本でもベルギービール専門店があるので、そのおいしさを知っている方も多いと思います。
中世に修道院の修道士によって作られはじめたのがベルギービールの始まりと言われています。中世のヨーロッパでは飲み水の質が非常に不衛生だったため、疫病がヨーロッパで伝染しました。そこで修道僧たちが疫病を防ぐために、不衛生な水の代用として、保存性の高い自然発酵のビールの醸造法を人々に伝えたのが始まりと言われています。
ベルギービールは、色やフレーバーもさまざまで、フルーツ味やチョコレート味などビールが苦手な人も気軽にビールを楽しむ事ができます。それらのユニークなビールは、ベルギーの醸造者が高い技術を持っているからこそできるのです。
実は、さまざまなバリエーションのビールに合わせて専用のグラスがあります。それぞれのビールが一番おいしく飲めるように、メーカーがビールの形状を決めるそうです。主な形は、タンブラー型、聖杯型、チューリップ型、バルーン型、フルート型と特殊型に分かれています。
こちらは、ご存知「世界一魔性を秘めたビール」と称されるゴールデンエールの最高峰「Duvel」。1918年以来、独自の酵母を用いたオリジナルなレシピが現在も守られ、 2ヵ月にわたる長い熟成と瓶内2次発酵がその繊細な香りと絶妙な苦味を生み出します。
5:新種のベルギービール廃棄パンをリサイクルして醸造する「バビロン」
こちらは、2013年に立ち上げた「ブラッセルズビアプロジェクト」の『BABYLONE(バビロン)』。
ベルギーで培われた伝統のビール醸造技術と、現代、世界で広まる新たなクラフトビールの流れの両方に刺激を受けたて、2013年にセバスチャン氏とオリビエ氏が「ブラッセルズビアプロジェクト」を立ち上げました。
独創的なビールを生み出す彼らは、ベルギーの食材廃棄の約12%はパンだという事実を憂い、その廃棄となるパンを利用して造ることをスタート。そして生まれたのが、このブラッセルズビアプロジェクト『BABYLONE(バビロン)』です。
ダークアンバーカラーのビールは、口に含むとキャラメルのような香ばしさと、ホップの柑橘の香りと苦味が広がります。感じるのはほんのりとした塩味がします。この塩味は、原料に使われているパンに含まれる塩味に由来しています。
※掲載情報は 2016/06/02 時点のものとなります。
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