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お団子や饅頭、大福などあんこを使った和菓子はたくさんありますが、忘れてはいけないのが餅から作ったパリパリした皮であんを包んだ和菓子「最中」。中にはあんこの中に、栗が入っていたり、もちもちとした求肥が入っていたりと、バリエーションもさまざま。そんな最中の中から今回は、あんこのおいしさをたっぷり堪能できる「最中」をご紹介します。職人のこだわりの粒あんやこしあん、そしてあんに栗や求肥などが入ったものまで、あんこを堪能できる最中ばかり選んでいます。特に美味しい最中は、あんこが違いますので、自分で食べるもよし、手土産などで使うもよしの、とってもおいしい最中を、ぜひご参考になさってみてください!
1:あふれんばかりのあんこの「切腹最中」
見た目からインパクトのある最中を紹介します。NHN PlayArt株式会社 秘書の大伴さやかさんにご紹介いただいたのが、新橋にある【新正堂】の“忠臣蔵”の浅野内匠頭が切腹されたのをモチーフにしているという「切腹最中」。あふれ出すほど入った餡の中には、白い求肥(ギュウヒ)が入っていて、「腹の中は白いです」という意味が込められているのだとか。手土産などにも利用されているそうですが、それだけではもったいない、あんこをたっぷりと堪能できる、手土産などでも喜ばれる最中です。
2:豪快にあんこがはみ出した「喜最中」
あんこがぎっしりと入った最中をご紹介します。「お笑い最中」、「はみだし最中」、「よろこび最中」などと呼ばれてきたのが、横浜にある和菓子屋【喜月堂】の「喜最中」。グルメプロデューサー、グルメブロガーのスイーツ番長さん曰く、豪快な“あんこオニ盛り”な最中は、この量をもってしてもくどくはないそうで、オススメの食べ方は、オーブントースター(弱温度設定)で焼きを入れる方法。皮はパリっサクっとして、香ばしくて餡の甘さと香りがするんだそうです。店舗名といいや商品名も縁起がよく、重さ藻あるので、手土産で選んでも喜ばれること間違いありません。
3:形がかわいらしい100年以上に渡って作られる「松ぽっくり」
最中もいろいろとありますが、形がユニークなものをご紹介させていただきます。フードジャーナリストのはんつ遠藤さんにご紹介いただいたのが、埼玉県東松山市にある明治45年に創業した老舗の和菓子屋【富久屋】。100年以上に渡って看板商品なのが、契約農家栽培の北海道産小豆を丁寧に炊いて作り上げ、上品な甘さとしっかりとした小豆の風味が感じられる、最中「松ぽっくり」。形も松ぽっくりでかわいらしく、赤と白の紅白で縁起が良い包装を選べるので、縁起もいい手土産にも使える最中です。
4:あの大福で有名なお店の隠れたあんこスイーツ「瑞穂最中」
原宿にある【瑞穂】といえば大福で有名なお店ですが、他にも同じ餡を使っている隠れた名品「瑞穂最中」をご紹介します。美容ライターの前田紀至子さんにご紹介いただきましたが、一口頬張ると、ジューシーで甘すぎない極上の餡と、最中の皮からもふんわりとした香ばしい香りを楽しめるのだそうです。ずっしり重過ぎなくて、品が良い最中、ぜひ選んでみてはいかがでしょうか。
5:まるでゴルフボール!?老舗の味を堪能できる「ゴルフ最中」
誰もが一度は聞いたことがある、和菓子の名店が作るちょっと変わった最中をご紹介します。客室乗務員OGの広瀬しのぶさんに紹介いただいたのが、高級和菓子老舗【とらや】の大正時代から存在する「ゴルフ最中」。味は上品なこし餡ですが、箱入りの中に入った最中は球体に「虎」のロゴが刻印されており、まるで本物のゴルフボールの様です。見た目も中身もインパクトのある、ゴルフ好きにはたまらない最中です。
※販売している店舗が限られていますので、ご購入の際は事前に確認を取るようにしてください。
6:丹波産の栗と小豆が贅沢に使われた「かち栗最中」
一度で二度おいしい、餡だけでなく栗も入った最中を2つご紹介します。栗どころでもある兵庫県丹波市にある老舗和菓子【銘菓の井上】の「かち栗最中」。栗を型どった最中種の中には、ぎっしりと詰められた粒よりの丹波大納言小豆と丹波栗がまるまる一個入っています。栗を包み込むようにぎっしりと詰められた丹波大納言小豆の餡は、しっかりと甘味を感じ、栗の風味を損ねない絶妙なバランスがあとを引く美味しさと、エグゼクティブ・アシスタントの依田早苗さんにご紹介いただきました。地元で愛され続けている、素材を贅沢に使ったこだわりの最中です。
7: “数寄屋造り風”の形をした「栗最中」
次は、皇族や政財界、各茶道流派など日本が誇るVIPな方々からも絶大な支持を得ている、赤坂にある昭和22年創業の【塩野】。こちらの最中は、日本の建築様式のひとつである数寄屋を模した“数寄屋造り風”の形をした「栗最中」。ご紹介者のアジアンフードディレクターの伊能すみ子さん曰く、大納言の小豆餡に栗が入った上品な味だそうで、ここぞという時の手土産にも使える、「栗最中」です。
8:加賀八幡起上り人形をモチーフにした「加賀八幡 起上もなか」
ここからは、新幹線も開通し足を運びやすくなった、石川県は金沢の最中を2種類ご紹介します。まずは、昭和11年創業の他では味わうことのできない多くのファンを虜にしているお店、【うら田】。一級フードアナリスト、利酒師の雅珠香さんにご紹介いただいたのが、「加賀八幡 起上もなか」。福を呼ぶ人形として知られる加賀八幡起上り人形をモチーフにしており、紅白の色合いからも縁起の良さが伝わってきます。箱に入っていると、並んでいる様はとてもインパクトがある、お土産にもぴったりなお菓子です。
9:13センチもある特大の最中「加賀さま」
金沢の最中で次にご紹介するのが、文化元年(1804年)に創業しました老舗和菓子【坂尾甘露堂】の「加賀さま」。加賀藩前田家の紋所、「剣梅鉢」をかたどった13センチもある特大の最中で、味は「つぶ餡」、「こし餡」、「抹茶餡」の3種類。食べるときは、梅の花びらを五等分に割っていただきます。荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主の荒岡俊行さんにご紹介いただきましたが、餡の甘さは上品に控めで最中自体には厚みがなくいので食べやすいそうです。香川に行ったらぜひ食べていただきたい最中です。
10:最中を買うなら、これさえ知っておけば大丈夫な最中3種
最後は、最中をご購入する初心者の方にとってもおススメな最中をご紹介します。日本文化の伝道師/JTCL代表取締役の神森真理子さんにご紹介いただいたのが、【空也】の「空也最中」、【庄之助】の「庄之助最中」、【金沢 うら田】の「加賀八幡 起上もなか」の3種類。あんこもしっかり堪能でき、それぞれ和菓子が好きな方なら一度は目にしたことがあるので、手土産に選んでも間違いありません。会話のきっかけにもぴったりな、知っておいて損はない最中です。
※掲載情報は 2016/05/18 時点のものとなります。
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