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発酵している希少なお茶というヘルシー感がウレシイ!
高知県の山奥にある大豊町。ここでは日本で唯一、碁石茶という発酵した、やや酸味のある不思議なお茶が作られています。私も仕事柄さまざまなお茶をいただくのですが、この味わいは初めての経験でした。ちょっとびっくりします、ほんと。ほのかな酸味のほか、独特の風味、タンニンの少ない味わいがとても印象的。原料となる茶樹は古来より自生する山茶とやぶきた茶でオーガニックな環境で育てられています。
碁石茶のルーツは江戸時代の文献によると東南アジアから四国の山間部に伝えられたようです。その後生産は減少し、昭和の終わりのころには生産者はわずか一軒。しかし、この特徴あるお茶の歴史や伝統を絶やしてはいけないと考えた方々が知恵と力を合わせた組合を構成しています。
乳酸発酵による不思議な酸味はフレンチやイタリアンといった西洋料理によく合います。ワインを飲みながらいただくと、決して料理の邪魔をしないので食中の水分補給にいいアクセントになります。食後にはすっきりとした新しい味わいを感じることができて、いつもの食後感とはちがった新鮮さを感じるでしょう。
碁石茶のラインナップは煮出したり、急須でお茶のようにいただいたり、紙パックのままいただいたり、バリエーションもたくさん。煮出すパターンは濃淡を自分でコントロールできるので楽しいかもしれません。私はまず紙パックでお取り寄せをしましたが、今後はお茶そのものから煮出して楽しみたいと思っています。
蒸す、漬ける、切る、干す、という工程から作られる不思議な発酵茶、碁石茶。このオンリーワン商品を試す価値は十分ありそうです。
碁石茶カート缶6本パック (195g×6本) 972円(税込)
※掲載情報は 2016/04/07 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。