Spring Lamb スプリング・ラム
Fortnum & Mason フォートナム・アンド・メイソン
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春の恒例行事「スプリング・ラムのロースト」
日本は春を迎え桜前線が北上している頃でしょうか。ここロンドンもようやく春が訪れDaffodil／ダフォディル（スイセン）などの花が街中を彩っています。
食材店の店先には「New Season」と書かれた季節の食材が並んでいて、今回はその中より「Spring Lamb／スプリング・ラム」をご紹介します。
英国の緑豊かな牧草地で育ったブリティッシュ・ラム（仔羊・生後1歳未満の羊）のおいしさについては、以前のコラムでご紹介しています。＊詳しくは「シンプルでおいしい！ロンドンのレシピ 英国ラム」をご覧下さい→http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-4939/
3月末のイースターホリデー前より、ハイストリート（商店街）のブッチャー（精肉店）やレストランのメニューの中で＜Spring Lamb＞という文字を見かけるようになりました。
今の時期に出回るこの「スプリング・ラム」は、イギリスで春の食材を代表するひとつとして特別な存在のようです。その理由は「スプリング・ラム」と呼ばれるラムは、冬の期間ミルクのみで育てられてられた生後3~5ヶ月の仔羊のみとなるそうで、牧草を食べて育つ通常のラムに比べ、さらにクセのないまろやかな味わいで（通常のブリティッシュ・ラムもクセがなく美味！）、また格段に軟らかな口当りが春ならではの味わいとなるからです。※味の好みは人それぞれとなります。ラム好きの人は、牧草を食べて育った通常のラムの味わいが好みとか。
美しい陽気に恵まれた春の英国を訪れる機会がありましたら、季節の味わい「スプリング・ラム」も是非お楽しみ下さい。
また、今の時期よく見かける「英国定番 ラム・レッグのシンプル・ローストのレシピ」をご紹介します。簡単な下準備をした後オーブンに入れるだけで、見栄えよく焼き上がります。日本でラム・レッグが手に入ることがありましたら試してみて下さい。
●ラム・レッグのシンプル・ロースト
＜材料＞
ラム・レッグ・・・約2kg～
※オーブン（180度）約80分 ＝20分／0.5kg+約10分
ニンニク・・・6カケ
ローズマリー・・・1束
塩、胡椒、サラダ油・・・適宜
（あれば香味野菜）
人参、玉葱、セロリ・・・適宜
（オプショナル）
ジャガイモ、ミント・・・適宜
＜作り方＞
1. ラム肉はオーブンに入れる1.5時間程前に冷蔵庫から出して室温に戻す。
オーブンは180度に温める。
2. ラム肉全体に塩、胡椒を振る。包丁で表面に6カ所ほど穴をあけ、そこにニンニク（皮を剥いたもの）とローズマリーをセットに差し込む。最後にサラダ油を全体に塗る。
あればぶつ切りにした香味野菜の上に3のラムをのせる。
3. 180度のオーブンに約80分入れて、中心が60度前後（ミディアム）まで焼く（ジャガイモがあれば、一緒に焼くのもお勧めです）。焼き上がったらアルミホイルをかけて10分程度休ませて、ハーブ（ミント、ローズマリー）と皿に盛る。
※香味野菜と一緒に焼いている場合は、ラム肉を休ませている間にソースを作る。フライパンの中、香味野菜に焼き色が付くまで炒めて、ワインとチキンスープ（各1カップ）を加えて煮詰める。塩、胡椒、砂糖で味を整えてソースの出来上がり。
旅行中に食料品売場を訪れるのも楽しいものです。以前のコラムでもご紹介しましたが、ロンドン滞在中に便利なロケーションにあるフォートナム＆メイソンやハロッズの精肉売場などをよろしければのぞいてみて下さい。今の時期なら「スプリング・ラム」も並んでいることと思います。
※掲載情報は 2016/04/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理講師
小林ひろこ
著書：パパッと簡単！タイ料理／PHP研究所刊
料理・監修：ITADAKIMASU／タイ HWM刊
江戸時代から続く家に生まれ栄養士である母が作る、昔ながらの日本の家庭料理に幼少より慣れ親しむ。
夫の転勤に伴いロンドン、バンコクに在住。
日本では、雑誌の料理連載や学校・企業・大使館・レストラン等での講座やイベントで「基礎を大切にしながらの実践的な料理・マナー講座」を開催する。
・ ル・コルドン・ブルー ロンドン校、バンコク校卒業 ディプロム取得
・ タイ文部省認定 料理学校 卒業
・ タイ料理の第一人者 シーサモン・コンパン博士に料理・食文化を学ぶ
