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そろそろお花見の季節です。寒のもどりがあり少し開花から満開までの時間が延びましたが、その分、桜を楽しむ期間が増えたと思えばいいですよね。「花見団子」は花見のときに食べる団子を指しますが、そもそも、団子そのものが食べられるようになったきっかけは、京都の醍醐で開かれた豊臣秀吉の花見のようです。秀吉が日本各地の甘物を集めたことが、始まりとも言われています。江戸時代に入り、花見をしながらお菓子も楽しむ習慣は庶民の間にも広がり、古典落語の「長屋の花見」でもその当時の庶民の楽しみを垣間見ることができます。
今回は、花より団子とはいいませんが、お花見にもって行きたい団子やお菓子をご紹介いたします。
1:上品な甘さと口溶けの尾張名古屋の銘菓「初かつを」
こちらは、尾張筆頭御用菓子屋「桔梗屋」の流れを汲み1854年(安政元年)に創業、160年の歴史を誇る「美濃忠」の初かつを。
上質な葛を使っており、柔らかな中に弾力がある舌触り、淡白で口にとろける甘さは極上。ピンク色で上品な桜色。表面の模様はカツオの切り身の表面にある縞模様を表しているそうです。
2:裏切らない美味しさだから今年もお花見のおともに
こちらは創業明治三十一年、東京・築地市場に本店を構える茂助だんご。築地・魚河岸の旦那衆からも愛されている江戸っ子が好きな団子です。本店では午前中で2,000本以上のお団子が売り切れることも度々あるそうです。
築地の魚河岸名物らしいパッケージが粋ですよね。
3:日本が誇るべき、美しい春のお菓子桜餅
有名百貨店に複数店舗がある「たねや」の道明寺桜餅。甘さとほのかな塩気のバランス、ビジュアル、ちょうど良い大きさ、柔らかな食感、包装の美しさと、全てが理想的な桜餅です。
桜の下で華やかな花をもらたす自然に感謝しながら贅沢に味わってみてませんか。
4:あんころもち代表「圓八のあんころ餅」
石川県民なら知らない人&食べたことがない人はいないと、言われるほどお馴染みな「圓八のあんころ餅」。お餅とこしあんの口どけ良いなめらかな食感は、3日を費やして作る餡の製法にあります。通常は炊いてあんを作りますが、圓八さんでは「生あんを蒸して水にさらして灰汁抜きをして」の工程を3回も繰り返します。そこに蜜を絡めて仕上げ、添加物など余計な原料も入っていません。その為、賞味期限が1日ですので、食べるのはお早めに。
5:桜をみながら桜スイーツを楽しむ「資生堂パーラー」のチーズケーキ
絶好のお花見スポットの浜離宮から少し歩いた銀座8丁目にある「資生堂パーラー」の
ロングセラー「チーズケーキ」には、春季限定の「さくら味」があります。ケーキを切ってみるとサクラ色のチーズがぎっしり。しっとり濃厚なチーズと上品なさくらの風味が口いっぱいに広がります。まさに春の訪れを感じさせてくれます。
【番外編】落語「長屋の花見」の玉子焼き
古典落語の長屋の花見といえば、江戸の貧乏長屋の住人とその大家のが花見のときに、たくあんを玉子卵焼き、大根をかまぼこだと言って花見を楽しんだといいう一席。この銀座三河屋の昔のたくあんは、そんな江戸のころからある三河屋の味をそのまま味わえます。
玉子焼きに見立てたこのたくあんを食するときには、落語の中の長屋の大家よろしくボリボリと音をさせないように……。
※掲載情報は 2016/03/29 時点のものとなります。
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