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さまざまな伝説を持つスーパーフード
皆様、ごきげんよう、オルズグルです。
年末以来、大変ご無沙汰しております。ロシアでも春が訪れました。といってもまだ気温は一桁ですが、3月8日の国際婦人デー(男性が女性にプレゼントをする日です!)が祝日となり、今年は4連休でした。一気にお祭りムードが高まり、マースレニッツァ(バター祭)という春のお祝いも同じ時期にお祝いされます。
そんな春のお祝いにはブリヌィというロシア風クレープを冬が終わり、太陽が復活することを祈り、丸いクレープを太陽に見立てて食べる習慣があります。
でも今日ご紹介するのはブリヌィ(クレープ)ではなく、そのブリヌィで私が挟んで食べている、オブレピハ(サジー)です。
ロシアはとてもベリー類が豊かなのですが、そのベリーの中でもダントツに私がお気に入りのベリーです。オブレピハはいつも私の冷凍庫に入っています。
オブレピハは日本では中国語由来の「サジー(沙棘)」といったり、英語から「シーバックソーン」と言ったりするようですね。沙棘という漢字からも推測がつくかもしれませんが、沙(砂漠)の中にある棘(トゲ)と書くように、砂漠のような地域にも育つトゲのある植物、ということなんですね。
ギリシャではペガサスの好物とされていたり、チンギスハンが馬に与えていたりとかいろいろな伝説を持つスーパーフードです。
私の住むサンクトペテルブルグ(ロシア)やお隣の国フィンランドでは、すごくメジャーな食べ物で、ちょっとしたカフェに行って、メニューを開けば、オブレピハティーがフレンチプレスに入れてオシャレに提供されます。
味は酸っぱくて慣れない人には少し飲みにくいかもしれませんが、お砂糖やシロップを入れて飲みやすくすることも出来ます。
わたしのお気に入りは、フィンランドで買った濃縮オブレピハ(サジー)ジュースを、冷えたリモンチェッロと炭酸水でカクテルにして飲む飲み方です。見た目も爽やかでシャンパングラスでとっても綺麗でおしゃれで栄養のあるカクテルになります。
朝、冷凍にしたオブレピハとクリュクヴァ(クランベリー)を温かいお粥に混ぜて食べるというのもオツです。
私達が日常的に食べたり飲んだりしているオブレピハですが、日本ではまだまだマイナーな存在だと思います。私からは、その栄養や効果は細かくはご説明しませんが、ご興味のある方は以下のサイトをご覧になってみてください。
200種類の栄養素を含む、抗酸化作用があってアンチエイジングに効果がある、飲む美容液、色々な言葉を尽くしてその有効性がプロモーションされています。
日本サジー協会:http://www.kousanjiru.jp/?page_id=231
サジー広場:http://www.sajihb.com/index.html
豊潤サジー(フィネス社):http://www.finess.jp/site/kousanjiru/saji/
ANGIE:http://angie-life.jp/beautyfashion/91150.html
スーパーフードブログ:http://super-food.org/2015/09/18/saji/
ところで、ロシアでも報道されていますが、東日本大震災から5年も過ぎましたね。改めて被災者の皆様にはご冥福をお祈り申し上げるとともに、まだまだ残る放射能の問題には、これからも注意していかなければならないと思います。
サジーには放射線からの防護効果もあるという研究もあるようで、ロシアでは宇宙飛行士の食べ物にも取り入れられています。
これからも健康に楽しく生きていくためには、素敵な食べ物を生活に取り入れて前向きに生きていくことが必要なのだと思っています。
また、以前ご紹介した亜麻と同じで、亜麻仁油があるのと同じく、サジーオイルというオイルがあります。ナチュラシベリカというロシアで有名なシベリアのオーガニック製品を使ったお化粧品屋さんがあるのですが、私は髪の毛の毛先のケアなんかにも使っています。
健康はなにものにも代えがたいものです。季節の変わり目ですが風邪を引かないように、オレンジ色のオブレピハ(サジー)を生活に取りいれて、元気に春を迎えましょう!
※掲載情報は 2016/03/26 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン業・食研究・温泉ソムリエ・フードアナリスト
ババホジャエヴァ・オルズグル
ウズベキスタン、タシケント生まれ。13才で「ひらがな」に一目惚れし、14才から大学で日本語を勉強。16才から日本語の観光ガイドとして勤務。21才で日本に移住。一部上場大手物流企業での勤務後、2011年に合同会社GALABAを設立、日本初ウズベキスタンワインの唯一の正規輸入者となる。同じ年から日本国内でタレントとして数々の人気のテレビ番組、ラジオ、明治のR-1ヨーグルトCMで活躍した。東京で数年間ワイン会を開催。ウズベキスタンのワイナリーと日本向けのGALABA社限定の特注ワインをプロデュース、開発に参加した。家庭の都合で仕事を辞めてロシアで3年滞在後昨年より日本に本帰国。ウズベキスタンのワインフェスティバル”WineArt”の審査員、日本での料理コンクール審査員、日本のワインコンクールサクラアワード2019年の審査員、料理現場監督の経験。趣味、得意分野:美術館・神社・温泉・登山・和食•食材アレンジ•宝飾•食器•旅行(海外30カ国以上、国内40都道府県以上。)日本の有名なガイドブック編集も日本語で実施。各種テレビ番組、テレビショッピング•通販出演実績多数。