ヨーロッパで出会う日本のおいしさ!海外のお土産に喜ばれる甘く芳ばしい献上茶

ヨーロッパで出会う日本のおいしさ!海外のお土産に喜ばれる甘く芳ばしい献上茶

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海外でもおいしい日本茶・献上加賀棒茶 焙じ茶ラテのレシピ付

ヨーロッパで出会う日本のおいしさ!海外のお土産に喜ばれる甘く芳ばしい献上茶

海外生活の中「日本の新しいおいしさ」と出会うことがあります。今回ご紹介する「献上加賀棒茶」は、私にとって日本のお茶のおいしさを再発見する機会となった一品です。


はじめての海外生活がスタートした頃、水質の違いにより日頃飲み慣れていた緑茶が日本に居た時のようおいしく入れることができないひとつも、衝撃なことでした。そんな時、金沢出身の知人宅で口にしたお茶「献上加賀棒茶」の甘い焙煎された香りに出会い「日本のお茶・焙じ茶は、なんと香り豊かでおいしいのだろう!」と感動したことは今も記憶に留まっています。

 

そもそも「加賀棒茶」とは北陸加賀・金沢で作られる焙じ茶です。その中「献上加賀棒茶」は、昭和天皇陛下に献上するために作られた一品です。こだわりぬかれた鹿児島県の一番摘みの茎を焙じていて、その芳ばしい香りと力強い味わいはまさに記憶に残るおいしさです。

 

「お茶」というと、その国の水に合ったお茶が発展するというのは広く知られていることです。現在私が住むロンドンの水は硬水で、皆様もご存知のように紅茶が大変おいしく入ります。日本では緑茶を飲むことが多い我が家も、ロンドンでは紅茶をよく飲みます。

 

一方で、この硬水では日本茶・緑茶を日本と同様の味わいで入れることは難しい状況です。


理由は、硬水では緑茶に含まれるうまみ成分が出づらいためのようです。幼少の頃より静岡に住む祖父の付き合いある茶園が作る緑茶をのんでいました。静岡の香り豊かな深い緑色が美しい「深蒸し緑茶」です。これが硬水で入れると、香りは閉じ込められ、水色は焦げ茶色に仕上がってしまいます。静岡の人は、私の実家を含め朝から夜まで緑茶を飲む家が多く、日本茶・緑茶がおいしく入らないことは私にとっては当時大変なできごとでした。

 

異国の地の水・硬水を使っても、日本と比較的変わらない味を楽しむことができるお茶のひとつが焙じ茶となります。知人宅で口にした「献上加賀棒茶」は特有の甘い香りがおいしく(他にも数多く美味しい焙じ茶があります。)、我が家で常備するお茶となりました。

 

この焙煎香豊かな加賀棒茶を毎日のちょっとした贅沢として楽しまれることもお勧めですし、もしも海外へのお土産に迷うことがありましたら、ぜひ候補に入れてみて下さい。海外で暮らしている方は、封を切った瞬間からその芳ばしい日本の香りを楽しみ、その味わいを必ず喜ばれることと思います。

 

* 硬水で緑茶を入れる時は「抹茶入りの緑茶」を使用すると比較的色よくおいしく入ります。また、硬水を軟水に変える器具があり、それを取り付けると日本と比較的同様な状態で緑茶を入れることができるそうです。

ヨーロッパで出会う日本のおいしさ!海外のお土産に喜ばれる甘く芳ばしい献上茶

また、日本のカフェなどでも時折見かける「加賀棒茶ラテ=焙じ茶のミルクティー」のレシピも合わせてご紹介します。棒茶を少し贅沢に使用して楽しまれてみて下さい。お客様にお出ししても喜ばれることと思います。

 

加賀棒茶ラテ
材料 (300ml 分)
加賀棒茶の茶葉・・・7g
牛乳(あれば低温殺菌)・・・220ml
水・・・100ml

砂糖(あればグラニュー糖)・・・適宜

*もしくは<タピオカのシロップ漬け> ・・・

作り方は→(http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-5611/)

 

作り方

1.小鍋に分量の水を入れて火にかける。
2.しっかりと沸騰したら(大きい泡が出たら)、茶葉を入れて火を止める。蓋をして3分蒸らす。
3.分量の牛乳を加えて再び火にかける。沸騰寸前(鍋肌に小さな泡が一周する程度)で火を止め、ざるで漉す。

4.カップに注ぎ、好みで砂糖もしくは<タピオカのシロップ漬け>を加える。

※掲載情報は 2016/03/21 時点のものとなります。

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キュレーター情報

小林ひろこ

料理講師

小林ひろこ

著書:パパッと簡単!タイ料理/PHP研究所刊
料理・監修:ITADAKIMASU/タイ HWM刊
江戸時代から続く家に生まれ栄養士である母が作る、昔ながらの日本の家庭料理に幼少より慣れ親しむ。
夫の転勤に伴いロンドン、バンコクに在住。
日本では、雑誌の料理連載や学校・企業・大使館・レストラン等での講座やイベントで「基礎を大切にしながらの実践的な料理・マナー講座」を開催する。
・ ル・コルドン・ブルー ロンドン校、バンコク校卒業 ディプロム取得
・ タイ文部省認定 料理学校 卒業
・ タイ料理の第一人者 シーサモン・コンパン博士に料理・食文化を学ぶ

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