理屈でなく美味しいと感じてもらいたい!県内で一番南に位置する醤油蔵のぽん酢

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手掛けるのは老舗醤油蔵

千葉県富津市、ここに天保五年(1834年)創業の醤油蔵があります。昭和初期には県内に400の醤油メーカーがありましたが、今では10軒と少し。宮醤油店は房総半島の中腹にありながら、県内で一番南に位置する醤油蔵となっています。

理屈でなく美味しいと感じてもらいたい!県内で一番南に位置する醤油蔵のぽん酢

「大手メーカーと同じ土俵で戦ったら絶対に勝てませんから、品質に集中して自分たちが正しいと思う醤油づくりをしています」と宮社長が話すように、全量を木桶での仕込みにこだわり、うま味がつまったバランスの良い正統派の醤油を手掛けています。きれいな香りと濃すぎない色合いは同業者からも高い評価を受けています。

理屈でなく美味しいと感じてもらいたい!県内で一番南に位置する醤油蔵のぽん酢

木桶で天然醸造方式での醤油造りの現場は、いつでもお客様にご覧いただけるように、衛生管理の行き届いた「見せられる場」の維持を徹底しているそうです。

 

自然食系の専門店や生協などとの取引がはじまると、しっかりと価値を認めてくれる顧客との繋がりが太くなってきて、「実際に製造現場を見たい!」という声が出てきたそうです。

 

それまでは外部の人が入ることを想定していなかった蔵の内側。見学の導線づくりや掃除を繰り返しながら、その声に応えていると生協の会員さんが定期的に蔵に見学に訪れるようになります。すると、このスタンスが普通になってきて、今では一年を通して工場見学を受け入れるようになっています。

 

いつお越しいただいても蔵の中を見せられるように保っていますが、これは自分たちのメリットにもなっています。「見せられる製造現場」の維持は、最初は大変でした。でも、慣れてしまえば普通になります。人に見られるという意識が掃除の一つをとっても違いが出てきますから。

理屈でなく美味しいと感じてもらいたい!県内で一番南に位置する醤油蔵のぽん酢

「理屈でなく美味しいと感じてもらいたい」このように宮敬一郎社長は力強く語ります。無添加や天然醸造で「安全そう」だから買うというのではなく、「美味しいからこれじゃなくてはだめ!」といっていただけるようにというわけです。

理屈でなく美味しいと感じてもらいたい!県内で一番南に位置する醤油蔵のぽん酢

そんな宮醤油さんが手掛けるのは醤油だけではありません。千葉県の南房総で採れただいだいや夏みかんを使ったぽん酢。品質にこだわる老舗メーカーが手掛ける味をぜひご堪能あれ。

※掲載情報は 2016/03/20 時点のものとなります。

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キュレーター情報

高橋万太郎

職人醤油 代表

高橋万太郎

1980年群馬県前橋市出身。立命館大学卒業後、(株)キーエンスにて精密光学機器の営業に従事し、2006年退職。(株)伝統デザイン工房を設立し、これまでとは180度転換した伝統産業や地域産業に身を投じる。現在は一升瓶での販売が一般的だった蔵元仕込みの醤油を100ml入りの小瓶で販売する「職人醤油」を主宰。これまでに全国の300以上の醤油蔵を訪問した。

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