記事詳細
仙台名物といえば?
仙台名物といえば、みなさんは何を想い浮かべるでしょうか。
鮮やかな緑色が美しい「ずんだもち」や、まあるい形が愛らしい名菓「萩の月」。三陸海岸からとれる海の幸も豊富なので、閖上の赤貝なども有名ですね。
そして、仙台の土産店に足を踏み入れれば所かしこに目に入るのはやはり「笹かまぼこ」と「牛タン」。この二つをなくして仙台名物は語れません。そんな二大名物がコラボレーションした夢のような逸品があります。
伝統を紡ぐ愛情の味
かまぼこ専門店の「佐々直」は創業大正五年。古くから多くの方に愛され続ける歴史あるお店です。今ではメジャーな「笹かまぼこ」ですが、そのルーツをみなさんはご存知でしょうか。かつて六十二万石の仙台藩領内にあった白砂青松の海岸線は、見事な平目の宝庫。その大量の平目を保存加工しようと思い立った「佐々直」のご先祖が編み出したのが、現代の笹かまぼこの前進です。魚のすり身を練り、一枚一枚を手で叩いて焼き上げるという手間と時間を惜しまない伝統ある製法を、「佐々直」は今も引き継いでいます。
定番商品の笹かまぼこ”鮮”。北の海の高級魚である「吉次」を使用し、ふっくらと厚みのある一品に仕上がっています。しっかりとした弾力と独特の食感が特徴的で、噛むほどに魚の旨味と香りを感じることができます。日頃笹かまにはお醤油や薬味を添えるという方も、この笹かまは是非一度何もつけずに召し上がってみてください。調味料を極限まで減らし、でんぷん占有率を1.5%以下にとどめたという妥協しない原料へのこだわりが、雑味のない端麗な味を生み出しています。
そしてこちらが、仙台の二大名物を見事コラボレーションさせた”牛タンかまぼこ”。先ほどご紹介した笹かまぼこに、刻んだ牛タンがたっぷりと練り込まれています。実はこの牛タン、軽く燻製されているため香りも抜群。アクセントとなるブラックペッパーのぴりっとした隠し味で、お酒のおつまみとしても最適です。日本酒や焼酎はもちろん、ワインやウイスキーなどの洋酒にも合うのがこの牛タンかまぼこの魅力。いつものおつまみには飽きてしまったという方や、お酒好きな方へのプレゼントとして贈るのも喜ばれますね。ヘルシーなのに満足感があるので、小腹が空いたときのおやつにもお勧めです。
老舗の味と想いをギフトに
他にも、チーズや生姜、葱などバリエーション豊かな品揃え。女性に人気という「おとうふかまぼこ」も、ふわふわでつるっとした優しい食感が魅力的です。沢山あって選びきれないという方には、人気商品を詰め合わせたものもお勧めですし、好きな味を選んで組み合わせ、箱詰めして頂くこともできます。
仙台土産には「笹かまぼこ」も「牛タン」も見逃せない。そんな方に是非オススメしたい逸品です。
※掲載情報は 2016/03/19 時点のものとなります。
- 9
キュレーター情報
フードアナリスト/料理研究家
平林玲美
国内大手航空会社の客室乗務員として勤務後、フリーアナウンサーとしてテレビ、ラジオ等のメディア出演やイベントMCとして活動。全国各地を食べ歩くほどの食好き、さらにそれを再現するほどの料理好きが高じて(社)フードアナリスト協会主宰の食の親善大使「食のなでしこ グランプリ」を受賞。
大手企業タイアップのレシピ考案や商品開発に携わる傍ら、食の情報バラエティ番組のラジオパーソナリティーやテレビ朝日「お願いランキング」・テレビ東京「チャージ730」などメディアでも活躍中。グルメキュレーターとして月間約100件のトレンド情報やレシピを発信し、自身主宰の料理教室やアドバイスセミナーを開くなど食の分野で幅広く活動している。