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地元の料理が恋しくなるときがありますよね。全国にはそれぞれ地域に根付いた食文化があり、それにあわせた調味料があります。例えば、「九州の醤油が甘い!」……と聞かれたことのある方もおられると思います。日本食には欠かせない醤油。その醤油ひとつを取ってみても関東は濃口、関西は薄口、九州は甘めといわれ、旅行に行った時には、違和感すらいだくことがあります。
逆を言えば、調味料を変えるだけでいつもの料理がふるさとの味にもなります。今回は全国のお取り寄せできる醤油、だしやソース等の調味料をご紹介します。地元が同じ人を集めて、懐かしの味再現パーティーなんていかがでしょうか。
【静岡】赤のパッケージが地元で人気のトリイソース
大正13年に創業された歴史ある静岡の老舗ソース屋「鳥居食品株式会社」。静岡の人ならこの赤いパッケージを見れば知っている人も多いのでは。緑の中濃ソースも人気。「ウスターソース」は、中京圏、阪神圏、四国、福岡では7 割以上の人が使っており、「中濃ソース」は、北陸・新潟より北東の東日本で使用率の高いソース。静岡はその地域性か両方がならびます。
使われる野菜は国産であることは大前提で、出来る限りの地産地消のものをと心がけていて、それを木樽で熟成されています。充填も手作業で丁寧に行われるこだわりようです。
【大阪】人気の串カツ店御用達のヘルメスとんかつソース
大阪の人気串カツ店に必ずと言っていいほどおいてあるのが、この「ヘルメスとんかつソース」。関西では幻のソースとも呼ばれ、大阪の町工場でつくられています。全行程を家族の手作業によって行うため、生産はごく少量。それに比して人気は絶大のためにいつも欠品状態、入荷2ヶ月待ちからというソースです。「エルメス」に似たこの名称の由来は、【ギリシャ神話】に登場する神々の使者で商業の神様の名前からだとか。りんごやセロリ、玉葱などの厳選された野菜や果物の甘さと、十数種類の奥深いスパイスの香りは、クセになる旨みは、懐かしさも運んできます。
【神戸】130年の歴史をもつ日本で一番古いソース「敬七郎ソース」
明治18年(1885年)に、安井敬七郎は当時の輸入されていたソースをベースに、より日本人に合ったソースをと日々研究を重ね、日本で初めてといわれる香り高い褐色の液体(ソース)を創りあげました。それが阪神ソースのはじまりであり、日本のソースのはじまりとも言われています。ソースという言葉で想像する「ドロッ」というよりも「サラサラ」したソースが特徴。
この歴史のある「敬七郎ソース」は、当時のレシピに近い方法で添加物を一切使わずに製造しているそうです。
【千葉】正統派ど真ん中の濃口醤油の平左衛門
関東の醤油といえば濃口醤油。銚子を中心とした千葉県の東部の海岸は、醤油製造の過程で必要な麹などが育つのにとても適した気候で、関東でも醤油蔵の多く集まるのが千葉県です。
この「平左衛門」醤油は、国産の丸大豆をつかって、自然垂れという搾り方をしています。ここの醤油づくりの大きな特徴の一つに、全国でも稀に見る大型の木桶で仕込みをしています。諸味自身の重みで一滴一滴しみ出てきて、その後に圧搾機で何段階かに分けて圧力をかけて搾りきっていきますが、「平左衛門」はこの最初の自然垂れ部分のみを使っています。「平左衛門」醤油は、正統派ど真ん中の濃口醤油といって良いのではないでしょうか。
【愛知】たまり醤油産地で職人気質の五代目が作るたまり醤油「つれそい」
愛知県を中心とした中部地方に「溜醤油」という醤油があります。一般的な濃口醤油は原料に大豆と小麦を半分ずつ使用するのに対して、大豆の割合を多くするのが溜醤油の特徴です。ここに口数が少なくて頑固な職人のような雰囲気がありますが、ひとたび溜醤油の話になると多弁になる、南蔵商店の五代目の青木弥右衛門さんがいます。その青木弥右衛門さんが、味と信用が大切、一度食べたらまた食べたくなる溜醤油を目指して作っているのがこの「つれそい」。とろみと濃厚な旨味、独特な香りが特徴のたまり醤油が忘れられない人は、すぐにお取り寄せ。
【兵庫】兵庫県たつの市で100年以上淡口醤油をつくり続ける末廣醤油
創業明治12年以来、「醤油の故郷」兵庫県たつの市で100年以上伝統的な醤油を造り続けているのが、末廣醤油。国産大豆小麦を使い、天然醸造で育んだ伝統的製法で作る醤油は、素材の持ち味を活かす「うすくち醤油」の使命と、醤油そのものの美味しさとのバランスを究極まで突き詰めた醤油として産まれます。
淡口醤油の良さは色の綺麗さで、醤油としての主張は控えめでそのまま舐めるとしょっぱいのが特徴です。その良い面を保ちつつ、しょっぱさを抑えて素材の味を引き立てるバランスを見定めることが課題になりました。そこでより多くの米麹を使い、淡口醤油で甘酒をつくるような製法によって理想の味の実現に挑戦したのです。
【大分】佐伯発祥の調味料「ごまだし」
九州と四国に挟まれた豊後水道をのぞむ、大分県の佐伯市で漁業の盛んな佐伯の各家庭で作られていた「ごまだし」が、通販でお取り寄せが可能となりました。
“トカゲ魚”の異名を持つエソや、アジなどの魚を焼いてその身とごまを混ぜてすりつぶし、醤油などで味つけした佐伯発祥の調味料「ごまだし」は、ゆでたうどんを入れたお湯に溶くだけで、香ばしいおいしいうどん汁が手早く作れる優れもの。うどんを作るのに手間がかからないように、忙しかった漁家の女性があみだした究極のインスタント食品です。
なつかしのうどん汁を再現してみませんか。
【福岡】九州のあご出汁が東京で手に入る
「あごが落ちるほど美味しい」からその名がついたとの諸説もある、九州や日本海側であごと呼ばれる飛魚。「あごだし」はトビウオのダシのことです、その「アゴ」を乾燥させたものをダシに使います。
この味の兵四郎の「あご入兵四郎だし」は、長崎県産のあご(飛び魚)をはじめ、さば節やかつお節、いわし煮干し、昆布、椎茸の6種類のだし素材をブレンドしたものです。さらに、塩や醤油などを加えているので、煮物やお吸い物はこれ一つで味が決まります。
だしパックに入っているので、そのままなべに入れれば直ぐに出汁を取れます。また、だしパックを開けて中身をそのままチャーハンなどの味付けに使うことができます。
【徳島】かんきつ類の産地の四国徳島の有機ゆずぽんず
かんきつ類の生産が盛んな四国。徳島も柑橘類の生産が盛んなところです。その山に囲まれていて大きな吉野川が流れ、水にも太陽にも恵まれた土地柄の徳島の美馬の、貴重な有機ゆず果汁が贅沢に使用され、酸味のきいたぽんずに仕上げられているのが、この「有機ゆずぽんず」。きれいな黄金色の有機ゆずの果汁、有機醤油、有機純米酒、有機砂糖と煮釜で煮出したかつおだしをブレンドして、酸味と旨味をバランス良く仕上げられています。天然のやさしさが口いっぱいに広がってきます。
【沖縄】「沖縄そば」の店のテーブルの常備品「コーレーグス(島とうがらし)」
沖縄に行くと「沖縄そば」の店には「コーレーグス」というものが、必ずテーブルの上に置いてあります。これは、沖縄の島とうがらしと、沖縄のお酒の代名詞とも言える泡盛を原料にした、ピリっと辛い調味料です。
沖縄そばや汁ものをはじめ、好みでゴーヤチャンプルー、ラフテーにもかけ、一度かけると中毒になってしまい、豚しゃぶ、湯豆腐、何にでもかけたくなってしまうほど。
※掲載情報は 2016/03/03 時点のものとなります。
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