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カカオを楽しむことをモットーにしたBean To Barのベトナムチョコレート
今、チョコレートは上質なものという意味があらゆる方向に繋がり、コーヒーのようにカカオを原産地ごとに選出してカカオの良さを引き立てて作るチョコレートが流行してきました。
東京を中心に多く点在するBean To Bar。
Bean To Barとは、ショコラティエまたはショコラトリーがカカオ豆からチョコレートに仕上げるまでの様々な工程を一貫して行うことで、カカオ豆とオーガニックシュガーのみでうまみを引き立てて作る、九州でも福岡県飯塚市に1店舗目となるBean To Bar「カカオ研究所」があります。
ここのお店の特徴は、タブレットのチョコレートを楽しむだけでなく、原料のカカオの楽しみ方やバリエーション豊かなチョコレートのラインナップ、単にチョコレートを楽しむだけのものでないチョコレートの可能性に挑戦されています。
そのカカオ研究所を始められるきっかけとなったのは、ベトナムのカカオ豆と出会い、そのカカオでチョコレートを作ることがきっかけだったそう。ベトナムのカカオ豆を直接現地で見定めて、そのカカオ豆をあらゆる形で商品展開するまでに至り、お店が今では大人気。
ベトナムのカカオに出会わなければ今はない!とまでおっしゃるくらいの豆だそうです。
私が訪れた平日でもお客様がひっきりなしに舞い込んできておりましたね。カカオは薬としても食べられていたこともあり、パッケージが薬を入れる袋のようになっているものも。
このベトナムチョコレートは、酸味があり程よい甘さ。フルーティな味わいが特徴です。カカオ研究所の商品の中でも代表的なチョコレートです。実はチョコレートもコーヒーのように酸味や苦みなどの味は豆によって違い、その豆の持ち味を引き立ててつくるのもBean To Barの大きな特徴です。
このベトナムのカカオ豆から作るカカオニブ。
カカオニブはサラダやパスタなどにも入れてくださいね!とお勧めされました。
スーパーフードとしても注目されているものですから、これから色々な展開がある食材です。
このニブからも何度も何度も試作を重ねて完成したカカオティーも販売されています。ティーパックになっていて、何度もお湯を入れて飲むことが出来るのがポイント!
回数を重ねるたびに酸味などの味が変化して心地よい風味に変わったりして毎回違う雰囲気を楽しめるので、カカオを楽しむことを十分に引き出すことができます。
一緒にカカオニブ入りのチョコレートも楽しみましたが、カカオの食感が贅沢。
ここまでのカカオ豆とチョコレートの味を楽しめるのはなかなか他のお店でもありません。
店内では、淡々とチョコレートの説明をされるのではなく、チョコレートを楽しんでもらいたいという雰囲気が会話のなかから垣間見える明るい店内、笑いの耐えないお客様とのコミュニケーションも印象的です。
このような形でチョコを楽しむことがもっと世に広まり、お菓子というものが違う形で良質を求めるようになると、また違う世界が広がる可能性があります。
福岡の新しい感覚のお店!ご堪能いただきたいです。
※掲載情報は 2016/02/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スイーツプランナー
山口真理
福岡と東京を拠点とし、カフェや企業などのメニュープランニング多数。全国を訪れて生産者と出会い、食卓をつなぐパイプ役として素材をベストな状態でスイーツに添えるレシピ提案をする。福岡県農商工連6次化産業開発アドバイザー。農家をピックアップした冊子と食材をセットで送る「ふくおか食べる通信」レシピコーナー撮影フードスタイリスト並びにメニュー開発。フードコーディネーターとして撮影スタジオでのフードスタイリングも多数。Yahoo!JAPAN「日本の定番選定委員会スイーツ101」選定人。フェリシモ商品「シリコン型お菓子の会」「ミニシリコン型お菓子の会」プロデュース。フェリシモ出版「毎日のごはんを楽しく作る雑貨のカタログSweetsBook」ポプラ社「スイーツの仕事」出版。文化放送「ピピットサンデーWakuwakuMix」出演。