どんな場面にも万能に使える手土産!元祖カステラの老舗「松翁軒」の桃カステラ

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カステラのメッカ長崎に伝わる特別なカステラ

仕事柄、地方出張も多いですが、いま九州長崎に来ています。異国情緒ある長崎も、好きな街です。イベントも終わり、たまたま連泊したホテルは、長崎港が見える絶景のロケーション。遠くから汽笛が聞こえ、窓からは高い空がそびえたっています。

どんな場面にも万能に使える手土産!元祖カステラの老舗「松翁軒」の桃カステラ

さっき中華街で、皿うどんを食べ、眼鏡橋あたりまで歩いてみましたが、丁度近くに開催されるランタン祭りの準備で、丸くて赤いランタンが並んでいる姿が、なんとも言えない美しさを放っていました。日が暮れて、ランタンの火が灯されると、なおいっそう美しい姿をみせてくれるのでしょう。

どんな場面にも万能に使える手土産!元祖カステラの老舗「松翁軒」の桃カステラ

川に映る赤い光を見られなかったのが心残りです。

 

長崎と言えば、皆に愛され続けているちゃんぽん、皿うどんが、すぐに頭に浮かびます。お菓子の代表と言えば、カステラ。ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で独自に発展した和菓子です。九州で育った私も、幼い頃から食べていたお菓子。甘くて、しっとり、卵の香りがするカステラは、大好物で、子供心にも、贅沢な貴重なおやつでした。

どんな場面にも万能に使える手土産!元祖カステラの老舗「松翁軒」の桃カステラ

こちらは、今回、私のおすすめの逸品、長崎、松翁軒の桃カステラ。三百年の歴史ある老舗の松翁軒のカステラは、卵、砂糖、小麦粉、水飴などにこだわった生地を桃の型に流して、天火で焼き上げて作られています。水飴は、生地をしっとりと仕上げてくれる効果があります。桃の実の鮮やかな砂糖細工は、砂糖と水飴を丹念に練り上げて作ったすり蜜と呼ばれるものを、たっぷりと使い乾いて白くなってから、紅をさし飾りをして桃の実の姿に似せています。

どんな場面にも万能に使える手土産!元祖カステラの老舗「松翁軒」の桃カステラ

この桃カステラは、一月中旬頃から三月末頃の春を呼ぶ縁起の菓子として重宝がられます。あとは、お祝い事、お宮参り、初節句、そして出産祝いの贈答品としても愛されています。たしかに、桃は、ふっくらと愛らしく、その実は、はちきれんばかり。その桃のように娘が嫁いだなら、幸せになると古くから中国でも、桃は縁起物と言われ続けています。そんな風習が伝わり、古くから中国と交易もあった長崎ならではのお菓子が誕生。南蛮菓子を独自に発展させた、長崎カステラの知恵と工夫が加えられた桃カステラです。

 

今回の旅でも、この愛らしいカステラをいただくことが出来ました。時代も移り変わり、いまやスイーツ天国の時代。今では、カステラも抹茶、黒糖、チョコレート、チーズ等など、味付けのバリエーションも、増えましたが、カステラは、やっぱり黄色のカステラ。私にとっては、永遠に変わらない味です。化粧を施した桃のカステラ、きっと喜んで貰えると思います。

※掲載情報は 2016/02/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

マロン

フードスタイリスト

マロン

大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。

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