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さまざまな種類があるドイツのパン
ドイツは「パンの国」といわれるほど、豊富なパンの種類と消費量を誇る国です。その種類は、大型パンで約300種類、小型パンは1200種類以上あると言われています。
ドイツでは朝食から夕食まで、食卓の主役はパンです。夕食を表す名詞は「アーベントブロート」(夜のパンという意味)とも呼ばれ、パンを食べる事が前提となっているほどです。現在ではパスタやスープ、肉料理など、温かい食事も多く食べられますが、トマトやきゅうりなどの切った野菜とパンのみ、という火の使わない料理だけを食べる、「kaltes Essen(冷たい食事)」もドイツの昔ながらの夕食です。
サンドイッチの種類も豊富
ドイツ語には、「サンドイッチ)」という、パンに何かを挟んだものをひとまとめにした単語がありません。○○サンドイッチという表現はせず、挟んである具材とパンの名前を続けて呼びます。例えばサラミの入ったパンならSalami-Brötchen、七面鳥の肉を挟んだバゲットなら、Puten-Baguetteなど。また日本のいわゆるサンドイッチに使われるようなスライスしたパンは、何かを挟むよりもバターを塗っただけのシンプルなものが一般的で、Butterbrot(バターパン)、ベルリンではSchnitteとも呼ばれます。しかし日本で販売されているような、具を挟んだサンドイッチが存在しないかと言うとそうではなく、さまざまな種類のサンドイッチを町のいたるところで購入する事ができます。一般的なパン屋チェーンでは、ハムやソーセージ、サラミと、チーズや野菜を挟んでいるものが多く売られています。またそれ以外にも、鮭のフライサンドなどをドイツ全土で展開している大手サンドイッチチェーンなどもありますし、肉屋や駅のキヨスクでもサンドイッチを購入する事ができます。しかもパンの種類が豊富なので、中身が同じサンドイッチでもパンによって色々な味わいを楽しめます。
また、地方によってもオリジナルのサンドイッチが存在します。海に面したドイツ北部の町では、小さなエビをパンいっぱいに詰め込んだサンドイッチやフィッシュ・ブレートヒェンと呼ばれる塩漬けのニシンと生玉ねぎのサンドイッチ、スモークサーモンを挟んだものもあります。
ドイツ全土で愛される最も有名なサンドイッチは「レバーケーゼ」と呼ばれる、厚切りの四角いソーセージをパンに挟んだものがあります。昔はお肉にレバーを使っていたので、その名残でレバーケーゼと呼ばれています。
日本でもドイツパンを使ったドイツサンドイッチが味わえるので是非、本場のおいしさを味わってみてください。
美黄卵を贅沢にたっぷりと使ったエッグディップにアンチョビマヨネーズの香りが口いっぱいにふんわり。
トッピングのオリーブでさらに香り豊かに仕上げ、ドイツパンのバイスブロートでサンドイッチに仕上げました。
※掲載情報は 2016/02/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ連邦共和国大使館
駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。