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美味しさは麺の製法にある!
私の友人のお家にお邪魔した際に『佐野ラーメン食べる?!』と作ってくれたのがこの商品です。パックに入った生麺が粉にまぶされ美味しそうな印象。
『このラーメンは45秒で出来上がるから全てトッピングの材料は用意しておいてね。』と言われびっくりしました。生麺で45秒?!インスタントラーメンよりも早いのです。麺は平面でちぢれています。沸騰したお湯にほぐしながら入れ、45秒。本当にアッと言う間に出来上がりで付属のスープを温め器に用意しておかないと間に合わないくらいです。そしてすぐに湯切りしてスープに入れます。好みでトッピングをして食べると、するするとしたのど越しでコシがあり本当に美味しい!
この美味しさは麺の作り方にあるのです。まず、打ち方ですが、青竹を使っています。この製法は中国伝来の桿麺(カンミョン)製法というそうです。この製法を中国から佐野へ伝わり現在の佐野ラーメンの元祖となったそうです。
青竹で打つとどうして美味しくなるか。それは青竹打ちにいちばん適した準強力粉を使用して40~50%の水分でよく練っているからです。水分が多いほどおいしい麺が作れますが、一般の製麺機では40〜50%の水分ではベタベタして麺にすることができません。青竹打ちだからこそ麺を練りながらのばすことができ、水分と粉の粒子とが密接に結合したコシの強いおいしい麺が作れるそうです。そしてその麺を包丁で切り、手揉みで麺をちぢらせているので麺はスープなどと絡みやすくなり麺とスープが一体になります。
また、青竹で打った麺の中には空気が数多く残ります。そのため、麺の中の空気がクッションのような役割を果たし、その反発力が麺のコシとなっています。
空気が多いため、熱伝導が良くなり、45秒という短い時間で茹であがるというわけです。
一度食べると癖になるおいしさ。久しぶりに美味しいラーメンをお家で食べることが出来ました。是非皆さんも試していただければ簡単に作れ、美味しいラーメンを実感してもらえると思います。ラーメン屋さんで食べるのは勿論美味しいですが、家で美味しいラーメンも癖になりますよ。
※掲載情報は 2016/02/01 時点のものとなります。
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キュレーター情報
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/