「おとなの苺大福」
ぞはや哲心 電話 0985-27-7724 (定休日/月曜日・祝日の場合は営業)
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宮崎の有名なお蕎麦屋さん「そばや哲心」。宮崎市のメイン通りとなる橘通りから路地を入ったところにあるひっそりとした佇まいの店舗。カウンターの奥から鼻腔を通って食欲を適度に刺激してくれる出汁のいい香りに、身も心もほっこりと包まれていくようです。宮崎の蕎麦屋として数多くの有名人達が訪れる納得の味。今回は、この「そばや哲心」の二代目が作る『新たな挑戦』とも言うべき甘味をご紹介しましょう。
一日限定20個の「おとなの苺大福」で口福に包まれる
「そばや哲心」の二代目・小田哲さんが、毎朝その日の分を一つ一つ丁寧に手作りしているという『おとなの苺大福』。いちごの王様と呼ばれる「あまおう」を使ってシンプルに大胆に。そして、堂々とした存在感。その時々の仕入れによって「あまおう」の大きさが変わってくるという自然にお任せの大きさ。訪れたこの日は特大サイズ。「当たりですね！」と、思わず言葉に出てしまった私に笑顔の二代目。
18歳から5年間、「これまでの哲心にない引き出しをつくるため」京都の有名和菓子店「末富」で和菓子職人として5年間修行。その後、宮崎へ戻り創業者であるお父様から蕎麦作りを学び、10年が経つそうです。現在は父子鷹として、宮崎の蕎麦屋の歴史に忘れてはならない存在として知られるようになりました。
その二代目・哲さんが作る「おとなの苺大福」へのこだわりは、使用されている白小豆にまで及んでいます。小豆のなかでも高級とされる大納言よりも希少価値があるという、北海道と丹波で作られている白小豆を100%使用。普通、高級な白小豆は他の小豆と半々ぐらいの割合で使われるのが常だとか。その迷いのない贅沢な使い方を昔の和菓子職人仲間に伝えると「無謀だ」と言われるとか。「一日限定で20個しか作らないからこそ出来る極上の贅沢な逸品」だと二代目。
その白小豆に包まれた「あまおう」を味わってみました。決して量の多くない白小豆ですが、その美味しさは格別です。瑞々しい「あまおう」をしっかりフォローできる優しく上品な甘みが、記憶にしっかりと焼き付けられます。「あぁ、いろんな小豆を食べてきた『おとな』だからこそ味わい深いものなんだなぁ。だから『おとなの苺大福』なのかなぁ」と、勝手に想像を膨らませながら口福をいただきました。
この「おとなの苺大福」、一日限定20個。1個400円。売り切れたら終了です。特別なお土産にテイクアウトも出来ます。「あまおう」の収穫が終わるまでの期間限定です。とびきりプレミアムなお蕎麦屋さんの甘味を是非、お早目にお召し上がりくださいね。
二代目の新たな挑戦「海幸蕎麦」も誕生
そして、和菓子だけではなく、新しい蕎麦の開発にも余念がない二代目。これまでにも「パルミジャーノチーズとオリーブオイル」の冷たいお蕎麦など果敢にチャレンジして来られました。そして、昨年2015年末に新作「海幸(うみさち)蕎麦」(1,900円)、通称「カキ蕎麦」が誕生。広島産の大粒の牡蠣がゴロゴロお蕎麦の中に入っています。高級な焼き海苔の香りと共に「そばや哲心」の丹誠込めて作られる出汁によって仕上げられています。下ゆでなどせず、出汁の中で更に牡蠣のダシが加わるように温められる牡蠣。微妙な火の通り具合は、熟知した二代目により絶妙のタイミングで目の前に出されます。こちらも期間限定の絶品。
「おとなの苺大福」を味わう前の、お食事に是非お勧めします。
変わらずに守り抜くもの、伝統の味。変わることを恐れないこと、新たな食材に向き合うという挑戦。研鑽を積んだ自負があるからこそ、自分の味覚を信じて進む二代目のこれからにも目が離せません。
※「おとなの苺大福」は、お電話でのご予約を承り中。テイクアウトご希望の際も是非前日までにご連絡をお願い致します。
※掲載情報は 2016/01/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ＭＣ・フードコーディネーター
岩切あけみ
宮崎県生まれ。現在、宮崎県を中心に式典・イベント・パーティ等のＭＣとして活動中。テレビ・ラジオのパーソナリティ時代に「食のレポーター」として活動したことがキッカケで「食」の世界に興味を持ち「トータルフードコーディネーター」の資格を取得。フードコーディネーターとして宮崎食材に係るレストランイベントやプロモーションに参加。コーディネートから司会までトータルで手掛け、宮崎や東京の料理人たちと繋がりながら、独自のコーディネート・スタイルを確立中。その他、サービス接遇・ビジネス検定・秘書検定・医療事務等の資格を持ち、講師として教壇に立つことも。まだまだ「好奇心」が止まらない宮崎県人。【主な仕事】MC / フードコーディネーター / 百貨店等のアドバイザー / スーパー等の店舗インテリアコーディネート 等
