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京都産。にっぽんの鰯。の、オイル漬け
一度は、口にしたことが、あるんじゃないでしょうか。鰯を、オイル漬けにした、「オイルサーディン」。海に面している国なら、世界中で作られている、と言っても、いいかもしれません
ところで。日本で、最初に作られた缶詰、知ってます?実験的に作られたのが、「オイルサーディン」の缶詰。母国から送られた缶詰を、フランス人のお雇い教師が、食べていたところ。初めて見る缶詰に、びっくりした日本人が、製造の方法を教えてもらい、作ってみた。これが、日本初の缶詰といわれています。
そして、時代はくだり、この缶詰。京都・天橋立で、国産の真いわしを使って、作られています。まず、素敵なのが、開けた時の、この、美しさ。大きさの揃った鰯が、びっしりお行儀よく並んでいます。身の皮が弱い鰯ですが、それも剥がれることなく、ピカピカ。
そして、ここもポイント、風味づけに使われている、月桂樹の葉。きっかり、正方形にカットされているところに、「京都」を感じてしまう。さすが、「眼でも食べる国」、ニッポンの手仕事。
さて、味わってみれば。鰯の油漬けですから、洋風の味わいをイメージしますが、コレがちょっと違うんです。しっかりとした魚の身の食感、噛みしめると、和の味。鰯を漬ける油にも、こだわりがあり、クセのない風味の、綿実油を使っています。
だから、鰯の味わいが、ストレートにわかる。こちらも、さすが、世界に誇る、和食の国。このままで美味ですが、軽く焼くと、大根おろしとお醤油がほしくなる、焼魚の味わいに。
カタクチ鰯を使ったタイプもあり、こちらも美味しい。
出会った時から、この缶詰は、マイ・ベスト・『オイルサーディン』なんです。
※掲載情報は 2016/01/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
缶詰マニア/料理研究家
タカイチカ
缶詰マニア、料理研究家。ライブ&ダイニングバー『音楽室DX』で、10年以上、シェフを務める。『缶詰マニアックス』著、『冒険缶詰』監修。TV、ラジオ、雑誌、新聞など、さまざまなメディアで、「缶詰の女王」として、取り上げられている。料理研究家としては、企業からの依頼などに合わせた、レシピ開発を行う。趣味は読書。特に、古書から最新刊まで、エッセイから実用レシピまで、料理関係の本を収集することに、血道をあげている。300冊を超えてから、数えるのをやめた。そして、おいしいもの、おいしいお酒(主力は日本酒)を、こよなく愛する。1972年生まれ。