さて、明日は成人式。成人式が今のように1月の第2月曜日に変更されたのは、ハッピーマンデーが導入された2000年以降。成人の日には、大人になった証として、初めてお酒を口にするという青年も多いでしょう。大人のたしなみとしてお酒とのお付き合いが始まりますが、最初は、自分に合った飲み方や好みはわからないもの。そこで今回は、お酒を初めて飲む新成人が、飲みやすくおいしいと感じるお酒を集めました！一生の思い出になるとっておきの「一本」を贈りたいですね。

日本酒好きのあいだでは知らない人がいない、有名吟醸酒「鳳凰美田」。栃木を代表する酒蔵『小林酒造』の名酒ですが、こちらは小林酒造が「鳳凰美田」を原酒として作った、「ゆず酒」です。栃木県産の高級柚子玉果汁で造られたお酒は、ゆずの爽やかな香りとフレッシュさが人気の秘密。ロックでも飲めますが、お酒に慣れていない人にすすめたいのは炭酸割やお湯割り。ゆず独特のほんのり苦みを感じる果実実が存分に味わえます。同じシリーズの苺はミルク割りがおすすめ。鼻をくすぐるような甘酸っぱさが、新成人の祝杯にぴったりです！

人気女優が出演するテレビCMでおなじみの「澪（みお）」。日本酒なのにスパークリングという画期的なアイデアで一躍人気のお酒となりました。お酒初心者に日本酒はハードルが高いのでは？と思われる方も多いかもしれませんが、澪は柔らかなスパークリングが日本酒のお酒っぽさをやわらげ、フルーティーさが目立つので、むしろ飲みやすいもの。すっきりとしたほどよい甘さはどんな食事にも合うので、食前酒や食中酒にも最適です。「スパークリングで乾杯、なんて大人っぽい」。新成人ならではの初々しい喜びを感じてもらえるかも。

少し背伸びをしたい新成人に贈りたいのが、珍しいスパークリングの赤ワイン。グラスに注ぐと赤ワインのような深紅ときめ細やかな泡が特別感を演出してくれます。赤のスパークリングは、バレンタインやクリスマスシーズンに人気のロゼよりも、濃縮された葡萄っぽさを感じられるのが特徴。お肉料理やパスタなどしっかりとしたお料理と合わせるのがおすすめです。人生初のお酒がこんなお洒落なお酒なんて、一生の思い出になりそうですね。

ワインの好みは、甘口～辛口と人によって大きく分かれますが、一般的にワイン初心者は甘口のほうが飲みやすいと言われています。甘口ワインのなかでも、ずばぬけて甘いのが、「アイスワイン」と呼ばれるもの。アイスワインとは、凍って糖分が濃縮されたブドウだけを使って作られたワインのこと。デザートワインとして、食後に飲むものです。トロリとした口当たりははちみつを連想させるほどの濃厚さ。甘いものが好きな方や女性に人気のアイスワイン。せっかく贈り物として贈るなら、極上のドイツ産アイスワインをどうぞ！

世界にはワインやビールなど様々なお酒がありますが、中でも人類最も古いお酒の一つは意外や意外、ハチミツのお酒、蜂蜜酒なんです。なんと最古の記述は、5,000年以上前の古代インドにあるというほど歴史があるお酒ですが、じつは日本にも作り手がいるのです。

養蜂家の方が、手仕事で集めたトチのハチミツを３０日ほど発酵させ作られた蜂蜜酒。そのふんわりとした優しい香りは、お酒というよりメープルシロップのような甘さ。飲みやすいということは言うまでもありませんね。

流行に敏感な人におすすめなのが、こちらの青森県産シードル。シードルは本場フランスではクレープと合わせて食べる、アルコール度数が低めの飲みやすいお酒。使用しているのは「トキ」という品種。「ふじ」よりも甘く酸味もあり、「王林」のような豊富な果汁が特徴の新品種として注目されています。華やかな香りと、樽内発酵のきめこまやかな泡はするすると飲めてしまうので、飲みすぎに注意。どこかフランスっぽいおしゃれなボトルも新成人の心をくすぐりそうです！

※こちらのお酒は当時の限定で販売は終了しております。「ドライ」や「スイート」は現在でも販売をしております。

最後にご紹介するのは、新成人にはちょっと贅沢かも？と思うような極上の一本。垣淵（かきぶち）農園が販売している稀少な梅酒「垣淵浩子特製梅酒」は、徹底的にこだわりぬいた手法から、大量生産ができないもの。従来の梅酒は梅の爽やかな香りと甘さを楽しむさらっとしたお酒が多い中、こちらの梅酒はアイスワインのようなどろりとした口当たりと、控えめな甘さが特徴。梅本来の濃厚な果実味を堪能できるように、あえて甘さは控えているのだとか。お酒を飲むという新成人にはちょっと贅沢かもしれませんが、良いお酒を知るのも大事と思えば、意義あり！？