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大宰府天満宮といえば梅ヶ枝餅といわれるくらいの名物!
埼玉出身の私が福岡といえばと言われてすぐに思い出せるのが大宰府天満宮。
高校の修学旅行で初めて訪れたのを思い出します。丁度受験生の高校3年生。おみくじは大吉だったとうる覚えではありますが、必死にお参りをした記憶は鮮明にあります。
そんな大宰府天満宮の名物をその当時は知る由もなく、残念ながら家路をたどったのです。その名物とは、お餅に餡を挟み、梅の模様の印を押した素朴なお菓子「梅ヶ枝餅」。名前からしてどこかに梅が含まれているのではないのか?と思いましたが、実はどこにも使用されていません。
ではなぜ梅が枝持ちなのか?
大宰府天満宮は菅原道真公の由来する場所。道真公は左遷をされて大宰府天満宮に入り、軟禁状態だった道真公に老婆が梅の枝に餅を刺して牢屋の隙間から入れ込んで食べさせたといわれています。その後、道真公がお亡くなりになられても老婆が梅の枝に餅をさしてお墓にお供えしたとも言われています。
梅という言葉が入るほどですので、この太宰府天満宮は、日本でも有数の梅の名所でもあり、付近に6000本ほどの梅の木が植えられているそうです。
見頃の時期になると、いつもよりも多くの観光客が世界中から訪れます。私も何度か訪れてますが、梅が咲く時期は本当に美しい風景で感動します。
特別な日の梅ヶ枝餅は道真公への思いを込める
参道にはたくさんのお店が並び、梅が枝餅も様々な餡の味や食感があります。
中でもよく並んでいる「かさの家」。お店でも作りたての梅が枝餅とお茶のセットなどで食べることが出来ます。ちょっとしたお庭を眺めながら、焼かれたお餅をゆったりとした気分で食べるととても贅沢にも感じます。
餅は焼かれている為にサクッとした食感で中はもっちり。程よい甘さの餡子が食べやすくて人気なのではないでしょうか?
菅原道真公の誕生日6月25日と命日の3月25日ということから、毎月25日は「天神様の日」としてこの梅ヶ枝餅が毎月25日に白いお餅からヨモギのお餅に変わり緑になります。そのレアな日もねらい目です!
これから年末年始になると太宰府天満宮もお参りということも福岡はもちろん、九州近郊からこの地へ訪れます。きっとその際には梅ヶ枝餅を食べられる方も多くいらっしゃることでしょう。
腹餅もよいですので天満宮を散策しながらぜひ食べてみてくださいね。
もちろんお持ち帰りもできます。
焼かれている様子を見られるのも楽しみの1つ。1個売りから販売しているのも親切です。
こんなことを思いながら太宰府天満宮に訪れると、期待度が向上することは間違いありませんね。
※掲載情報は 2015/12/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スイーツプランナー
山口真理
福岡と東京を拠点とし、カフェや企業などのメニュープランニング多数。全国を訪れて生産者と出会い、食卓をつなぐパイプ役として素材をベストな状態でスイーツに添えるレシピ提案をする。福岡県農商工連6次化産業開発アドバイザー。農家をピックアップした冊子と食材をセットで送る「ふくおか食べる通信」レシピコーナー撮影フードスタイリスト並びにメニュー開発。フードコーディネーターとして撮影スタジオでのフードスタイリングも多数。Yahoo!JAPAN「日本の定番選定委員会スイーツ101」選定人。フェリシモ商品「シリコン型お菓子の会」「ミニシリコン型お菓子の会」プロデュース。フェリシモ出版「毎日のごはんを楽しく作る雑貨のカタログSweetsBook」ポプラ社「スイーツの仕事」出版。文化放送「ピピットサンデーWakuwakuMix」出演。