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12月も後半に突入し、忘年会やイベントが盛りだくさんの時期ですね。普段とは違う脂っこい料理やアルコールが続く食生活で、おなかもお疲れ気味ではないでしょうか。でもしっかり食べないと忙しいこの時期、体力がもちません。そこで美味しいお茶漬けならご飯もしっかりとれますし、中には鯛やのどぐろのお茶漬けなら動物性たんぱく質もとれます。
余談ですが、かの森鴎外もお茶漬け好きだったそうです。森鴎外の長女である森茉莉が『記憶の絵』で、大の甘党であった森鴎外は饅頭を具とする饅頭茶漬けを旨そうに食べていたと記しています。饅頭を4つ位に割って御飯の上に載せ、そこに煮えたぎった煎茶を掛けたものであったそうです。
お茶漬けの具材の好みは人により千差万別です。今回は、佃煮、こんぶといった定番から、高級料亭のお茶漬けそしてキムチ梅干など多種のバリエーションの茶漬けをご紹介いたしますので、ご自身のお好みのものが見つかればうれしいです。
1:【佃煮茶漬け】パンチの効いた濃い味の佃煮は、緑茶・ほうじ茶に良く合います
隅田川沿いの昔ながらの街並みと近代的な高層マンションが立ち並ぶ佃島。その土地で170年余り受け継がれてきた佃煮の名店「天安」。その佃煮は、キリッと濃口の醤油味が潔い味わい。幅広く切られた柔らかい昆布とぶぶあられをトッピングし、いつもより濃いめに入れたお茶を注ぎくと、美味しいお茶漬けの出来上がりです。
2:【紀州南高梅入り お茶漬けキムチ】絶妙なご飯のお供のハーモニー
一口食べるとキムチの味の中に梅肉がほんのり香り、両方のお味が絶妙にマッチする、キムチと梅干のお茶漬けです。実はキムチは、定番の「白菜キムチ」と、ほんのり甘いしぼり大根を使用した「大根キムチ」の2種類が入っています。それに紀州南高梅が入ったセットです。ご飯をガッツリ行きたい方は病み付きになりそうです。
3:【のどぐろ茶漬け】話題の高級魚のどぐろを「漬け」にしていただく贅沢さ
昨年、世界的に有名なテニスプレイヤーの錦織圭選手が試合を終えた際のインタビューで「日本に帰国したら食べたい」とコメントしたことからはじまり、今春の北陸新幹線開通に伴い金沢をはじめとする北陸グルメが注目されたことで再び脚光を浴びたのどぐろ。この「のどぐろ茶漬け」は、刺身で食べられる新鮮なものを、あえて漬けにして食べさせるのだ。特にここののどぐろは、石川県の輪島港でいちばん脂が乗り切った状態で水揚げされた、白身だが大トロのごとき脂のノリってる。なんとも贅沢なお茶漬けです。
4:【鯛茶漬け】江戸時代のお殿様を喜ばせたお茶漬け
老舗の鯛茶漬けをご紹介します。江戸時代から続く歴史がある大分の若栄屋の名物「鯛茶漬うれしの」のの味の決め手は、家伝の胡麻タレ。一子相伝の味として守り継がれ、厳選の胡麻と醤油などで味を調えたタレに鯛を漬けこんでいるのだそうです。
大分の杵築(きつき)のお殿様が鯛茶漬けを食べて「うれしいのぅ」と美味しそうに召し上がったことから、若栄屋では鯛茶漬けに「うれしの」とつけられたそうです。
5:【鯛茶漬け】玄界灘の天然真鯛を鯛茶漬けで味わう
その旨さでは定評のある玄界灘で水揚げされる天然真鯛。金ごまを使ったごまだれに素干しの焼海苔の本山葵を添えて頂く鯛茶漬け。福岡の台所とも言われる長浜市場にある「アキラ水産」では、毎日、玄界灘で採れた新鮮な魚が大量に水揚げされます。その中から選ばれた鯛から作られる「玄界灘の天然真鯛の鯛茶漬け」を是非一度ご賞味ください。
6:【鯛茶漬け】老舗うなぎ店竹葉亭のもう1つの名物「鯛茶漬け」
江戸から続く銀座のうなぎ店「若松亭」の知られざる名品が「鯛茶漬け」です。メインとなるうなぎメニューの陰で、固定ファンの心をがっちりとつかんでいるというのが「鯛茶漬け」。鯛の刺身をまずは特製ゴマダレで楽しみ、残った刺身をタレごと白飯にのせ、お茶を掛けてかき込みます。二度楽しいのでお酒と一緒に楽しみたいところですが、今回お茶漬けだけにしましょう。
7:【赤坂の高級料理店のお茶漬】松茸専門店のお茶漬け
昭和51年、「松茸専門店」として創業し、日本人の食文化に根ざした松茸を多くの方に楽しんでいただけることがモットーの赤坂松葉屋。現在は、「飛騨牛料理指定店」として認定され、松茸と飛騨牛のすきやき、しゃぶしゃぶのお店として知られています。その赤坂松葉屋の「おみや」のお茶漬けは、なにやらゼリーのような容器に入れられたお茶漬けで、具は全部で4種。「松茸茶漬」、「ちりめん茶漬」、「ゆば茶漬」、「鮭茶漬」。ゼリー状のお茶漬の具をあつあつのご飯の上にトロっと乗せて、熱湯を注ぐだけ。お茶漬けの引き立て役として海苔と胡麻が別添えされているのも良いところです。
8:【豆腐茶漬け】豆腐やシイタケなどの具材と出汁のやさしい味わい
豆腐料理の名店として知られる東京鶯谷の『笹乃雪』。こちらのお店では「豆腐」を「豆富」と表記しするこだわり。その『笹乃雪』の「コース料理の食事の締めとして出てくるが、この「とうふ茶漬」。豆富にわらびやシイタケなどを細かく刻んで入れ、砂糖やみりんで味付けをしたやさしい味わいが絶品です。
9:【塩昆布茶漬け】懐石料理の中からうまれた「小松塩昆布」
京都の懐石料理の銘店「雲月」の塩昆布「小松昆布」。この「小松こんぶ」は、昆布が細く切られて、白いご飯に載せて食べてみると、ちょうど良い塩加減。中に入った山椒の実がピリッとします。昆布の素材の良さと上品な味付けは、さすが銘店の料亭の炊き上げた昆布といえます。お茶漬けにしてみると、昆布のダシが出て、美味しさを声に出してしまうほど最高に美味しい「こんぶ茶漬け」の出来上がりです。
10:【贅沢梅茶漬け】贅沢にも紀州南高梅入り!梅干専門店の贅沢茶漬け
お茶漬けにたくさんの種類がありますが、あっさりいきたい時はやはり「梅茶漬け」。この梅専門店「勝喜梅」の梅茶漬けの主役である梅干しは、勝喜梅でも人気の高い、ごはんに良く合う「甘仕立て」です。北海道産昆布や海鮮を余すことなく使用したこだわりのだしは、存在感抜群の梅干しと対等に渡り合えています。一つ税込270円という、プチ贅沢な贅沢なお茶漬けです。
※掲載情報は 2015/12/20 時点のものとなります。
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