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美術工芸備前
織部椿マグカップ [美濃焼 玉山窯]
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今回は岐阜多治見市にある『玉山窯』の焼き物を紹介します。和にも勿論のこと、洋食にもとても映える食器です。岐阜県多治見市には美濃焼という焼き物があります。
その中に安土桃山時代に生まれた志野焼・織部焼があります。私が陶器に興味を持ち始めたきっかけになった焼物です。志野焼とは桃山時代に焼かれた白釉を使った焼物を言います。赤志野や鼠志野などいくつかの種類があり、国の重要無形文化財に指定されています。また、織部焼とは志野焼の後に作られたものですが、釉薬が緑色の発色が綺麗な青織部というものが最も有名です。器の形などは歪んだ形の沓(くつかけ)茶碗や、市松模様や幾何学模様の絵付け、扇子などの形をした食器などが特徴的です。
丁度4年ほど前に主人が名古屋へ単身赴任していた頃があるのですが、その際、名古屋からなら近い!と岐阜へと足を運びました。美濃焼は大好きな焼物だったので多治見市内のお店に美濃焼がならび、とてもテンションが上がったのを覚えています。
私は窯元を訪れるのが好きなので、早速多治見市市之倉へ。ここは美濃焼の窯元が多く並んでいる場所です。そしてその中で『玉山窯』さんに出会いました。
民芸調の素敵な家が特徴です。引き寄せられ入ってみると広い庭一面に焼物が乾かされて並んでいました。そして、販売所があり、大量の焼き物が積まれています。私の大好きな志野焼、織部焼が並び、どれを見ても素敵でした。やはり青織部。ここの物はとにかく緑の発色が素晴らしい!大皿やら取り皿、マグカップ等……ここぞとばかり購入させて頂いたのを覚えています。
それから3年間、何度か玉山窯さんへ訪れ気に入った器を買い揃えましたが、赴任期間が終わり、東京へ戻り、なかなか伺えないと残念に思っていました。
そんな中、今回、幼稚園のお友達のご実家が玉山窯さんのお知り合いという事を聞きびっくり!!この度、あの素敵な器の数々を送って頂きました!嬉しさとともに、ご縁が本当にありがたかったです!
『玉山窯』市之倉に4代続く、現代和食器の窯元さんです。
織部と志野に特に力をいれ、織部の美しい緑は本当に見事です。そして料理を引き立て、楽しませてくれます。大皿などもパーティー向けですし、華やかに演出できます。自分の為にも、またお祝いなどに喜ばれるそんな焼き物です。
※掲載情報は 2015/12/21 時点のものとなります。
料理研究家/オリーブオイルソムリエ
尾田衣子
ル・コルドンブルー東京校卒業。料理ディプロムを取得。 その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。 現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、オリーブオイル中心の食事ヘルスケア料理、食育を取り入れた親子教室を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。著書に『あまったパンで魔法のレシピ』世界文化社。『うち飲み女子の友』ぶんか社。『家族がよろこぶ「スマイル弁当」』土屋出版 等
薬味食堂(朝日新聞出版)ねぎ、大葉、生姜……そして今、人気のパクチーなど、おなじみの薬味を使った組み合わせが絶妙な料理を豊富に紹介。「ただのせる」だけではない薬味ざんまいの絶品レシピが満載。
http://books.rakuten.co.jp/rb/14282970/