地方には美味しいものが沢山あります。でもせっかく美味しいものがあるのにいつも出張で行く時にはいつも同じものばかりのお土産になってしまう、なんてことありませんか。観光で旅行に行くとは違い、なかなか自由に見て回る時間もありませんので、事前のチェックが不可欠です。また、ご当地の美味しいものの話題は先方との打ち合わせのアイスブレイクにもなります。今回はそれぞれの地方で絶対に買いたい！買ってきて欲しい！ご当地手土産をご紹介します。

全国屈指の牡蠣の名産地の三陸宮城県。その宮城県で牡蠣の仲卸直営店のオイスターバー「かきやNO KAKIYA」では、新鮮な牡蠣をお手頃で食べられます。ここの人気料理「かきのやわらか煮」の鮮度抜群の美味しい牡蠣をお持ち帰りできるのが、これ。お米にはもちろん、酒の肴にも相性抜群です。

宮城県登米市の名物で、一見、カツ丼っぽく見えますが、これはカツじゃなくて、「あぶら麩」なんです。小麦粉にグルテンを加えて練った生地を油でじっくりと揚げて作った麩をあぶら麩と呼びます。北上食品工業の「あぶら麩丼の特製タレ付きセット」は、宮城県産の小麦粉を使用し、大豆サラダ油で揚げる香ばしいです。一度お土産にどうぞ。

ふぐの卵巣を2年から3年粕漬けした佐渡島の名産です。6月から7月にかけてとれる「ごまふぐ」の卵巣を、2年以上かけて塩に漬ける作業「塩蔵」をして乳酸菌の作用で無毒化し、さらに1年以上かけ酒粕に漬けて塩気を抜き甘みを引き出します。お酒のおつまみ、おにぎりの具として良いですし、パスタにあわせても美味しいです。佐渡の玄関口の佐渡汽船ターミナル内の売店等でお買い求めできます。

上州ほうとう、煮ぼうとうとも呼ばれる、野菜やきのこがたっぷり入った群馬の郷土料理「おきりこみ（おっきりこみ）」。幅広麺の煮込み料理なのは山梨のほうとうに似ていますが、山梨のほうとうが味噌仕立てなのに対して、群馬のおきりこみはしょうゆベース。鎌倉幕府を滅亡させたことで有名な新田義貞の祖で、上州（上野国）の開拓者である新田義重が、中国伝来のこの麺料理を都の宮中から伝えたともいわれています。

清水の久保商品の干物は、どれも新鮮で脂も乗っているので、焼いた身はふっくらして、そしてジューシー＆旨味たっぷり。あの感覚が、ご家庭で再現できるのです。テレビの全国放送で紹介されて注目され、全国からリピーターも多いこの干物を持って帰れば、おうちの人からも一目置かれること間違いなし！

本場のおやきは競合店が切磋琢磨しているだけあって美味しい。おやきは長野県全域で食べられていますが、特に昔から盛んに食されていたといわれるのは、北部にある上水内郡の山間部（西山地方）です。中でも小川村では、縄文時代の遺跡から雑穀の粉を練って焼いた跡が発見されたほど、古い歴史があるそうです。小川村内の竪穴式住居を模した建物がある「おやき村」では、村の人々による昔ながらの囲炉裏で手焼きするおやきの見学や、おやき作り教室への参加などができます。観光客向けに多少は演出されているのかもしれませんが、囲炉裏で焼いたばかりの香ばしいおやきの味は格別です。

県内の約85％の小型底びき網船が港から80km圏内の日本海で操業し、カレイ、白いか（剣先イカ）、ノドグロ、甘鯛、ニギス（沖ギス）、ハタハタなどの多彩な漁獲物を捕獲し、一日で帰ってくるという『一日漁』であげられた魚をすぐに干物に加工したのが、島根の岡富商店の干物。「効率の悪い一日漁ですが、値段が高くても魚の鮮度を求める消費者の方は確実に増えています。小さな漁港ですが伝統を守り、より良い商品を全国の皆様にお届けしたいと思っています。」と、岡富商店の岡本社長の男気を感じる力強い言葉に、商品には絶対的な自信をもっていることがわかります。

山口県独自の”焼き抜き”は、焼いて作る製法です。今回紹介するこの蒲鉾は、山口県を代表する『宇部蒲鉾株式会社(通称：宇部かま)』が新鮮な“エソ”などの白身魚を用い、ネラルが豊富でまろやかな霜降山山系の天然地下清水と一緒に練り上げて作った『嶺雪(みねゆき)』です。かまぼこの表面がザラザラっと皺になっているこの独自の焼き上げた仕上がりは、「ちりめんじわ」と呼ばれています。蒸すのではなくて焼き上げるので、身がぎゅっとしまった感じに仕上がっています。

地元で美味しいものを探すときに「美味しいお店」だと勝手の質問者の都合を考えて答えられるので、無難なものになってしまいますが、「あなたが、自慢したいお店はどこですか？」と聞くと、本当の意味でお勧めのお店や商品を紹介していただけるという料理研究家・タレントのベリッシモ・フランチェスコさんはいいます。その質問で教えてもらったのが、この「焼き鯖寿司」。１貫が小さいおにぎり１個分くらいあるくらい大きいそうです。