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醸造家の感性が詰まった、奥ゆかしさに酔いしれて
近年、メキメキとクオリティーを高め、今や世界から注目を集めるようになってきている日本ワイン。ひとことに「日本ワイン」と言っても、そのスタイルは産地や造り手によって様々で、それぞれ他にはない魅力と個性が光っています。中でもテロワールと醸造家の感性が最も美しく反映されていると思うワインのひとつが、八ヶ岳で生まれた「ドメーヌ ミエ・イケノ」です。
こちらのワイナリー、南アルプス、八ヶ岳、富士山など壮大な自然が360度広がる、美しい大地に位置しています。ファーストヴィンテージは2009年ですが、リリース前から畑を拝見していたために、個人的にも思い入れがあり、進化を見届けたい造り手です。
「ドメーヌ ミエ・イケノ」を担う女性醸造家、池野美映さんにはじめてお会いしたとき、その穏やかなお人柄の中に感じた、ワイン造りへの強い信念を今でも忘れません。そして、彼女の確かな技術と深い愛情によって生まれたワインは、口に含んだ瞬間に八ヶ岳の情景が広がるようなナチュラルさに満ちています。さらに、体に溶け込むような清々しい酒質の中に、池野さんの生き方や信念が反映された骨格をも感じることができるのです。
これからの季節、特にオススメしたいのはピノ・ノワール。持ちあわせた柔らかさと凛とした強さ、更にはタンニン由来の旨みからくる滋味深さが、深まる秋を華やかに演出してくれそう。秋刀魚や茸などの旬食材にマリアージュさせてみるのもオススメ。お料理の風味を邪魔することなくキレイに引き立ててくれる、奥ゆかしさもまた魅力です。
※掲載情報は 2015/10/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ワイン研究家 株式会社食レコ 代表取締役
瀬川あずさ
聖心女子大学卒業後、施工会社の秘書を務め、多くの飲食店のリーシングや施工業務に携わる。その後、趣味が高じてワインエキスパート、日本酒利酒師の資格を取得。記者・ライター業、飲食コンサルティング業、ワイン講師など食やワインにまつわる仕事に精を出す。2014年、食に特化したリレーションサービスを提供する 株式会社食レコの代表取締役に就任。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」新宿校の主幹講師も務め、食やワインを通じた豊かなライフスタイルを発信している。