【秋の和菓子】吉田松陰を偲ぶ 埼玉・東松山の富久屋「松ぽっくり最中」

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松ぽっくりをかたどった可愛らしい形状も人気の秘訣

【秋の和菓子】吉田松陰を偲ぶ 埼玉・東松山の富久屋「松ぽっくり最中」

埼玉県東松山市は、池袋から東武東上線で1時間弱。明治時代から製糸工場や重工業などが盛んで、インターチェンジもあることから、工業の街としても栄えました。とともに、ご当地やきとりがあったりと、いぶし銀のような面白さを兼ね備えた地でもあります。そんな東松山市に、明治45年に創業した老舗の和菓子屋さんがあります。それが「富久屋」。

 

初代は、もともと長州の萩にあった松下村塾の塾生で、明治時代になり、廃藩置県で遷都、いわゆる皇族が東京に進出するのと一緒にやってきたという方。そして和菓子が大好きというのが昂じてお店を構えたそう。それから100年以上経って、今では3代目が暖簾を守る「富久屋」ですが、もちろん様々な商品が増えました。けれど、創業当時からずっと続く看板商品があるのです。それが「松ぽっくり」。

 

見た目からして松ぽっくりですが、実はこれには意味があるのです。まず、初代が学んだ松下村塾の吉田松陰先生を偲んだ「松」、松山町(現・東松山市)にちなんだ「松」に、かけているというわけ。しかも、この形状も自ら木を彫って作ったというこだわりぶり。いわゆる「最中」なんですが、100年以上に渡って看板商品というだけあり、水にこだわり、契約農家栽培の北海道産小豆にこだわりって丁寧に炊いて作り上げた味は、素朴でいて上品な甘さとしっかりとした小豆の風味に包まれています。外側の皮もふわりとした口あたりで食べやすい。

紅白の包装があり、御進物にも最適

【秋の和菓子】吉田松陰を偲ぶ 埼玉・東松山の富久屋「松ぽっくり最中」

この「松ぽっくり」、包装が赤と白の2種類あるんですね(中身は一緒です)。そのため、紅白で縁起が良いと、いろんなシチュエーションで使えます。御贈答用には竹皮の箱もあるので、御進物にもうってつけです!

松ぽっくり

富久屋 本店・春秋庵 住所:埼玉県東松山市松葉町1丁目11−15

※掲載情報は 2015/10/04 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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