言わずと知れた大都市の東京は、世界各地から美味しいものが集まるところ。星の数ほどある飲食店に路地裏にひっそりとたたずむ隠れた専門店、庶民の味を提供するお惣菜のテイクアウト店にと、膨大な食のバリエーションを誇る一大マーケットでもあります。

誰もがスマートフォンを使いこなす情報時代にある現代でも、やはり知る人ぞ知る「うまいもの」というものが存在しています。これはその情報を知っている人だけが味わうことができる「とっておきのグルメ」。今回はippinのキュレーター陣が誇る情報網と鋭いアンテナでキャッチした、東京都内のディープグルメ情報をまとめてご紹介します！食べて自慢できるコストパフォーマンスの高いものや、こっそりと販売されている絶品グルメも続々登場！

世界に名だたるブランドが店舗を構える銀座中央通りからほど近い、昭和二年創業の肉の名店「吉澤」。シックな黒で固められたブティックのような店内に並ぶのは東京食肉市場の仲卸でもある厳しい目利きで選び抜かれた一頭買いの特選松坂牛。この牛肉に施される老舗の熟成技術を経て、「最高の状態」で販売されています。このお店で週に1回だけ販売されているのが、リーズナブルな「ギョウザのタネセット」。牛肉メインの陰に実は存在する「銘柄豚」これを惜しみなく使った、庶民の味「餃子」のタネが販売されているのです。とろけるような溢れる肉汁にミルキーな甘味のギョウザはそれまで食べたことのない超絶美味！ご家庭で銀座の老舗肉店の味を手軽に楽しめるこの機会を逃す手はありません。

日本でもおなじみの惣菜パン「カツサンド」。サンドウィッチじゃ物足りないという時の満足サンドとして、ランチや差し入れ品としても人気の品です。そんなカツサンド界にあって、東京・日本橋の「宇田川」のそれは別格。パンから豪快に「はみ出た」大ぶりのカツは、ボリュームたっぷりという表現の枠を完全に超越した荒々しさ。一見してその存在感に圧倒されそうになりますが、美味カツとキャベツ、パンとソースが織りなすハーモニーにペロリと平らげてしまいます。銀座と並ぶショッピング街、日本橋にひっそりたたずむ名店のこのサンドは予約がおすすめ、一度お試しあれ。

新宿北部に広がる一大「韓流」ゾーンの新大久保。本場さながらの絶品コリアンが楽しめる身近な「韓国」ですが、ここに辛党もうなる大汗してでも食べたいフライドチキンがあります。表面に「チラホラ」見える緑色の粒は青唐辛子、味の決め手となる衣やスパイスは韓国から直送されている「本国仕様」ながら、ジューシーな鶏肉は岩手県産の「みちのく清流若どり」使用と日韓のいいとこどりのハイブリッドチキンなのです。その場でガブリや自宅のおかずはもちろん、ホーム―パーティー用のメインとしてテイクアウトしていくお客さんでいつも店内は大盛況！新大久保の隠れた逸品グルメです。

フレッシュチーズと聞くと、牧草地帯が広がる自然豊かな環境で作られる――そんなイメージはありませんか？しかしもう一方で作りたての美味しさは製造するところと販売するところが近ければ近いほどいい、そんなジレンマもあります。そんな矛盾への答えが「渋谷でチーズを作る」「そこで販売もする」というもの。東京都内近郊の牧場でとれた新鮮なミルクを使って、毎日手作りでフレッシュなチーズを作り、出来立てのチーズを販売しているお店が「渋谷チーズスタンド」です。正真正銘の作りたてのフレッシュなモッツァレラチーズは全くクセもなく、ぷるぷるとした弾力に口の中に広がるチーズの旨みも爽やか！都会のど真ん中で作りたてのチーズが手軽に買える「新鮮な体験」をぜひ味わってみてください。

浅草の賑わいから少し離れた観音通りにある「弁天」は、有名人や食通が集まる人気の蕎麦屋さん。「にしんそば」、「はまぐりそば」など、特徴的な具材のそばを楽しませてくれます。最初にこのお店を訪れたらまず味わっていただきたのは看板の「にしんそば」。透明な澄んだスープに美しい白ネギ、お待ちかねのにしん煮は麺の中に隠れています。脂ののった「にしん」と江戸前のかつおだしとそばとの絡み合いは絶妙！あっという間にこのお店のファンになってしまいます。そして何を隠そうこの「にしん煮」だけをテイクアウトすることもOK！通はお店で、そして自宅でもこのにしんそばを楽しむのだとか。

豊かな緑が残る東京の小金井。都心へ通うビジネスマンの家族がゆったりと住まう地域です。そんなご家庭の台所を豊かにするとっておきのソーセージを提供する名店が「ケーニッヒ本店」です。店主の島崎智融さんは若いころに食べた「ホットドッグ」の美味しさに衝撃を受けて以来、筋金入りの「ソーセージオタク」。単身ドイツに渡って修業してマイスターの称号を手にしたソーセージを知り尽くした達人です。お店の看板商品はレバーヴルスト。レバーのソーセージという意味ですが中身はペースト状なので、薄くスライスしたパンに塗って食べるのがポピュラーです。ちょっと贅沢に厚塗りして、レバーとハーブとスパイスの香りを鼻から味わいつつパクリとほお張れば、粗挽き肉の旨みが口いっぱいに広がります！

もともとは日本生まれの「メロンパン」。表面のクッキー生地と柔らかなしっとりパンのバランスですっかりおなじみの菓子パンです。そんなメロンパンですが、世界最安値で楽しめるミシュラン１つ星レストランのひとつと言われる、香港の添好運點心專門店で発売されているのですが、売られているのは「チャーシューメロンパン」！果たしてそのお味、東京でも楽しむことができるのです。東京お台場にある「グランドパシフィック LE DAIBA」内の広東料理「楼蘭」では、独自のレシピで本場香港のチャーシューメロンパンをさらに昇華、メロンパンのほんのりとした甘い生地と甘辛く焼き上げられた叉焼の予想を超えるマリア―ジュはやみつきの美味しさ!日本発香港経由でお台場にやってきたメロンチャーシューパンをぜひ一度お試しあれ。