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月に2回だけ!1日と15日が販売日。
福岡市の唐人町商店街にある地元の人に昔から愛されているお菓子屋「加美家製菓」。そこは素朴な和菓子などがあるお店ですが、地元の人から人気のあるものの中に、毎月1日と15日だけしか販売しない貴重なものがあります。月に2日という特別感が、買わなくてはいけない!という気持ちになるのと同時に、型に生地を流して1つ1つ丁寧に焼き上げて愛着ある「はとポッポ」のかわいらしい姿が地元の人を引き寄せるのではないでしょうか。
この日も、すごい勢いではとポッポが売れていく光景が見られました。ザッと袋に焼き立てを入れているだけの手軽さがあり、大きさも一口サイズ。焼き立てなので袋に水蒸気がつき、温かいままで購入することも出来ます。かわいい鳩の形な為に食べるのをためらいますが、甘い香りに誘われてつい口にポンポン入れてしまう。口の中では、生地の柔らかさと甘みが広がり食べやすい為、子供からお年寄りまで手に取ることができる優れたお菓子です。
袋も愛着が湧きそうなかわいい雰囲気がありますよね!
歴史ある加美家が作るソウルフード
加美家は創業享保弐年。とても歴史があるお店。埼玉県出身の私には、こんなに昔の福岡の町は想像ができないくらい昔からあるお店。黒田藩の御用菓子司として歴代藩の御用を務めていたお店です。享保二年(1717年)、初代大山惣右衛門が飴屋を創業したのが始まり。後に煎餅の立体化を成功し、それが御用菓子として続いたといわれています。
努力をし続けてきたお店であるからこそ、周りにいた町の方の気持ちも育めるお菓子がたくさん誕生したのではないでしょうか?
その中でも、ひと際目立つものとして「はとポッポ」は存在しているようですね。
テーブルに並べてみると楽しそうに鳩がお話をしているように見えます。
この様子のように、いつまでも地元の方からはもちろんのこと、福岡県外の方からも1日と15日を目指して買いに行きたいと思われるようなお菓子であってほしい。
そうこのお菓子を見て思いました。福岡のお菓子にはこんな素敵なお菓子があることを皆様に感じていただけたらと思います。
※掲載情報は 2015/09/22 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スイーツプランナー
山口真理
福岡と東京を拠点とし、カフェや企業などのメニュープランニング多数。全国を訪れて生産者と出会い、食卓をつなぐパイプ役として素材をベストな状態でスイーツに添えるレシピ提案をする。福岡県農商工連6次化産業開発アドバイザー。農家をピックアップした冊子と食材をセットで送る「ふくおか食べる通信」レシピコーナー撮影フードスタイリスト並びにメニュー開発。フードコーディネーターとして撮影スタジオでのフードスタイリングも多数。Yahoo!JAPAN「日本の定番選定委員会スイーツ101」選定人。フェリシモ商品「シリコン型お菓子の会」「ミニシリコン型お菓子の会」プロデュース。フェリシモ出版「毎日のごはんを楽しく作る雑貨のカタログSweetsBook」ポプラ社「スイーツの仕事」出版。文化放送「ピピットサンデーWakuwakuMix」出演。