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心地よい秋風を感じるようになると、自然に湧き上がるのが秋の食欲。「実りの秋」の言葉通り、さまざまな食材が旬を迎えます。今回は、秋を感じさせてくれる食材のひとつ、今が旬のイチジクとクルミにスポットを当て、イチジク＆クルミの絶品グルメをご紹介します。
1：【佐賀】とっても珍しい国産「黒イチジク」が佐賀県唐津市にあった！
秋に旬を迎える「黒イチジク（ビオレソリエス）は、フランス原産の品種。欧米ではメジャーでも、国内で生産しているのは佐賀県と新潟県のみ。そんな希少な黒イチジクのお味はというと、初夏が旬の青イチジクがさっぱりした甘さなのに対し、ねっとりした蜜のような甘さが特徴です。あまりにも希少価値が高いので「まぼろしのイチジク」と呼ばれることも。タルトや洋菓子のトッピングのほか、お肉(特に鴨肉)とも相性抜群。市場にほとんど出回らない品種ですが、今なら佐賀県唐津市で出会えますよ。
2：【香川】食べごろの旬なイチジクを白あんで閉じ込めた「フルーツ大福」
香川県にある「夢菓房たから」は、創業79年を超える老舗の和菓子屋さん。こだわりの自家製白あんで季節のフルーツを包んだ「フルーツ大福」が名物です。毎日手作りされる白あんには、白豆そのものの風味と色が残っています。少し黄味がかったその色は、無漂白の証。フルーツ大福は、季節によってイチゴ、ミカン、パイナップル、自社農園のブドウなどがありますが、今の季節は「イチジク」。食べごろになるまで熟したフルーツのみを使って自慢の餡でやさしく包まれた大福は、贈り物にも喜ばれます。
3：「ドライフルーツの羊羹」が想像の斜め上をいく美味しさ！
北海道産の小豆に沖縄の黒糖、そしてラム酒を練り上げた羊羹の中には、イチジクといちご、くるみのドライフルーツが丸ごと入った「ドライフルーツの羊羹」。切り分けるとアートのような美しい断面が現れます。滑らかなあんこにラム酒が香り、海外でも人気を博したというのも納得の和を超えたデザートです。作っているのは、2人の和菓子職人による創作和菓子ユニット「wagashi asobi」。そのままコーヒーや紅茶に合わせていただくほかに、クリームチーズと一緒にパンにのせて、赤ワインやウィスキーと合わせるのもおすすめです。
4：信州で見つけた極上チーズケーキ「胡桃の醍醐味」
ワイン好きの間でワインの銘醸地として知られる長野県の東御市は、100年も前から「信濃クルミ」が栽培されているクルミの里でもあります。風味が良くて滋養も高い、信州が誇る極上の信濃クルミをたっぷり使ったチーズケーキが「御菓子 花岡」の「胡桃の醍醐味」。香ばしいクルミ入りのクッキーが敷かれた上に、コクとまろやかな甘みがぎゅっと凝縮された濃厚なチーズ。小ぶりだけど1個でも食べごたえは充分。信州ワインとのマリアージュも楽しめるので、旅の思い出に購入したり、ワイン好きな人への贈り物にしたりするのも最適です。
5：天然和胡桃を使った山梨県「大野屋」の「ゆべし」
日本各地には、その土地ならではの様々な「ゆべし」がありますが、昔からお土産としても喜ばれる和菓子の一つです。そんな中、今では珍しい「天然和胡桃」を使っているのが、山梨県甲府市にある「大野屋」の「ゆべし」です。天然和胡桃は甲州から信州にかけて自生しているクルミで、食べるとしっかりしたクルミの風味が口の中に広がります。ゆべしの表面は砂糖で固められていますが、内側は柔らかく、醤油味の餅との甘辛のバランスが絶妙。比較的厚みがあるので、歯ごたえや食感も楽しめます。
6：試してみたい！高級バルサミコ酢とイチジクの芳醇な「ジャム」
イチジクは甘みと柔らかさに加え、種のプチプチとした食感も魅力の一つ。ヨーロッパでも愛されているフルーツですが、イタリアの有名なバルサミコ酢メーカーが作っているのが「バルサミコ・ジャム フィグ」というジャム。フィグとはイチジクのことで、他にもイチゴ、タマネギの味があります。パンに塗って楽しむのはもちろんのこと、一押しはチーズとの組み合わせ。温めたパンに、とろとろになったカマンベールチーズとイチジクのジャムをのせれば、バルサミコ酢の芳醇な旨みと酸味にイチジクの甘み、チーズの風味がマリアージュを奏でます。
※掲載情報は 2015/09/24 時点のものとなります。
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