【お月見スイーツ】定番から期間限定までプチ贅沢な月餅

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中秋の名月は“月餅”でお月見!?

空を見上げて月をみていると、その模様から「ウサギが餅つきをしているようだ」と見立てたりしますよね。9月27日は「中秋の名月」です。お供え物のお団子とススキを添えて愛でる満月は風流ですよね。でも、最近はその光景も少なくなっていてちょっと残念。

 

日本に限らず、中国をはじめとするアジアの中華圏でも「中秋節」として祝う風習があります。お月見の時には家族円満を願って、丸い「月餅」を食べる習慣があります。日本でも月餅は売られているので、食べたことのある人も多いのではないでしょうか。

ねっとり濃厚な餡が魅力の定番月餅

老舗「新宿中村屋」が昭和2年から販売している月餅は、なんと大正時代に創業者が、視察旅行の中国で出会った味でした。現在に至っても人気の商品です。さらに月餅を広めるために誕生したのが、派生ブランド「円果天」の月餅。直径4cmほどの小ぶりでかわいらしいスタイルとなっています。

【お月見スイーツ】定番から期間限定までプチ贅沢な月餅
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ブランド名が商品の名となっている「円果天」(左)は、まろやかな小豆餡の月餅です。小麦粉生地に包んで専用の型でしっかり焼き上げた月餅は、すっきりした甘さでお茶請けにぴったり。優雅な秋の夜長を楽しめそうです。また、表面をよく見ると、その模様には「感謝」の文字が!通常の円果天とは別に、日頃の気持ちを伝えたい文字バージョンなのです。ちょっとした感謝のお心を手土産にして持参しても喜ばれそうですね。

 

「木の実餡」(右)は、クルミとピーナッツ、冬瓜の蜜漬けなど、12種類もの木の実やフルーツが小さな月餅にぎっしり入っています。爽やかな甘味と食感の良さがたまりません。月餅は、広い中国では地域によって具材や大きさも異なっていて、こちらは主に北京など北の地方に多く見られる具材です。

実りの秋限定!プチ贅沢な月餅

【お月見スイーツ】定番から期間限定までプチ贅沢な月餅
【お月見スイーツ】定番から期間限定までプチ贅沢な月餅

秋の期間限定で登場したのが、定番の月餅よりも薄衣のアレンジ商品である「モンブラン」です。小麦粉にアーモンドパウダーを合わせた焼き生地に栗のペーストがたっぷり。皮が薄い分、栗の風味がたっぷり楽しめます。小豆餡が苦手な方はこちらがおすすめですね。今の季節にしか食べられない月餅です。

 

中国では、広東式のポピュラーな月餅があります。中身はあずき餡に塩漬けしたアヒルの卵の黄身が入っています。塩味が利いていているので、好みが別れるのですが、一度食べたら忘れない味なのです。直径10cm以上もあるボリュームたっぷりな月餅なので、通常は家族で分け合って食べます。

 

塩漬け卵黄、気になりますよね。円果天でも9月21日から27日までの期間限定で登場します。提供期間が短いのは、塩漬け卵黄は食材の足がはやいため、1週間だけのお楽しみなのです。本場中国のような大きな月餅ではないので、まだ食べたことのない人はぜひチャレンジしてみてくださいね。

※掲載情報は 2015/09/12 時点のものとなります。

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キュレーター情報

伊能すみ子

アジアンフードディレクター

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。     
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。

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