日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

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ソムオーを堪能するフルコース

皆さん、「ソムオー」というフルーツをご存知でしょうか?
「ソムオー」はタイのフルーツで、英語名では「ポメロ」と呼ばれます。果肉はグレープフルーツに似ていて、日本でいうところの「ざぼん」に近い品種です。旬の時期は8月で、「ソムオー」は2012年に、タイから日本への輸出が決まり、少しずつ出荷量が増えてきています。

 

前回、タイ大使公邸で開催された晩餐会で大使からも話が出た「ソムオー」。話によると様々な料理に使えてホームパーティーにも使えるフルーツとのこと。8月31日まで、日本にある、タイ王国政府認定レストランの「タイセレクト」の中で数店舗が、この「ソムオー」を使った特別メニューを展開しています。今回はその中の1店舗でもある、「ソムオー」(レストラン名)というレストランで、フルーツ「ソムオー」の実力をippinキュレーターもお呼びして体験してきました。

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」
日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

場所は、JR新大久保駅北口を降りて、徒歩わずか3分程度の場所に、タイレストラン「ソムオー」はあります。店外にも、ウッドバルコニーに4名卓2つあり、外の風を浴びながら料理やドリンクを楽しめそうです。店内は木を基調としていて、タイらしい暖かい雰囲気を醸し出しています。

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

タイ料理には、やはりタイビールということで、「シンハー」以外にもこちらの「チャーン」も提供されました。チャーンはタイ王国でも大衆的に飲まれるビールでかなりのシェアを取るようになったそうです。

 

そして、本日体験した「ソムオー」を使ったメニューは8品!

ソムオーの生春巻き

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こちらは、先日ご紹介したタイ王国大使館で開催された「ソムオーナイト」でもゲストに人気があった一品。生春巻きの中にソムオーの果肉が入っており、一緒に提供された、やや辛味があるソースを漬けて頂きます。ソムオーの果肉はグレープフルーツと比べるとしっかりしているので、ぷちぷち感を満喫できます。まわりにはソムオーの果肉も配されていましたので、ソムオー初体験の方々はそのぷちぷち感と、さっぱり感を堪能しました。

ソムオーのナムプリック

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ナムプリックとは、とうがらし、にんにく、ホムデンという紫色のたまねぎ、カピ、ナンプラー、砂糖等をすり潰してペースト状にしたものを指します。タイ王国では、このナムプリックをお米や野菜に漬けて食べるらしいのですが、今回はタイ野菜等に漬けていただきました。

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

今回のナムプリックにはソムオーの果肉も入れられており爽やかさを演出します。ナプリックは口に含むと野菜と相性が良い深みのある味が口の中で拡がり、その後1秒か、2秒後に唐辛子の辛味が後を追ってくるのですが、その辛味も後に残ることは無く、すっと消えていきます。

 

野菜の中でも評判が高かったのが、軽く飾り付けされている白い野菜。こちらは「タイナス」。タイ王国ではカレーの具財としても重宝されていて、生の状態でもよく食べられるそうです。今回は生で提供され、しっかりした果肉と、フルーツを思わせるような甘みを体験できました。

魚肉とソムオーのキーマオ和え

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今回のメインともいえるのが、先日の「ソムオーナイト」でも注目を浴びていた、こちらの一品。通常、タイ王国では「雷魚」で作られることが多いらしいですが、今回は鯛で提供されました。様々な薬味で味付けをされた白身はあくまで優しい味わい。添えられた「ソムオー」と一緒に口に含むと爽やかな味わいが口に舞い込みます。

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

実はこちらの料理、もう一皿が対で出てきます。鯛の蒸した身をほぐしてパン粉を和えてさくさくに揚げ、そこにキーマを合わせ、ナンプラーなどで味付けされたものがこちら。辛味と「ソムオー」のさっぱり感が絶妙に味わえ、口に含むのが止まらなくなります。ご飯やカオニャオ(もち米)との相性が抜群に良く、「ふりかけ」感覚として食べられます。


ちなみにこの「キーマオ」という名前は「酔っ払い」という意味で、この料理を食べるとお酒が進みすぎて酔っ払ってしまうという意味が込められているのですが、食べて納得する味わいでした。

ソムオーのスパイシー和え

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

こちらは、「甘み」と「辛味」、そして「酸味」をバランスよく味わえることができる一品。具材も海老、カシューナッツ等がふんだんに盛り込まれ、そこに「ソムオー」がアクセントして上手くはまっています。

ソムオーの果肉

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もちろん、フルーツとしてもソムオーは提供されました。添えられた小皿には「塩」と「とうがらし」と「砂糖」が入っています。それに漬けて食べるわけですが、これが非常に味のバランスが良い。唐辛子の辛味は殆ど感じることなく、塩のしょっぱい味の後に、ソムオーの爽やかさとほのかな甘みを体験できます。日本で言う「スイカに塩」という近い概念かもしれませんが、より多くの味覚を楽しむことができます。

ソムオーの皮を利用した冷製ココナッツスープ

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

スイーツの2皿目はこちら。ソムオーの皮の内側の白い部分をスライスし入れ込んであります。口に含むと見た目よりもつるっとしていて、気持ちよく喉を通ります。甘いココナッツスープとの相性も良いのは当然ですが、皮まで使うことができることを目の当たりにして、ソムオーの汎用性の高さを感じることができました。

ソムオーとココナッツクリームの揚げドーナッツ

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」
日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

スイーツの3皿目として出されたものはこちら。一瞬クリームコロッケが来たのか?というくらいインパクトがある外見で、参加者はざわつきました。スプーンで割ると中にはとろっとろのココナッツソースとソムオーが。口に含むと外見から想像が出来ないほど、しっかりとしたスイーツに仕上がっています。ドーナッツというよりも「揚げパン」に近いという参加者の声に一同が頷くくらい、日本人に親しまれる可能性が高いスイーツでした。

今回参加いただいた方々

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

【写真右】
人気グルメブロガーでもあり、ライター、フォトグラファーとしても幅広く活躍し、各国の旅レポートもブログで展開するkyahさん。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/kyah/

 

【写真左】
日本全国の美味しいモノを世の中に残すために日々奮闘している、ご当地グルメ研究家の椿さん。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/tsubaki/

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特定非営利活動法人Yum! Yam! SOUL SOUP KITCHEN 代表理事でもあり、タイ王国の魅力を発信している西田誠治さん。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nishidaseiji/

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

【写真左】
長年ブロガーとしても活躍されていて、島根県親善大使、出雲市観光大使も担っており、日本以外でも、各国の旅レポートもブログ上で活動の幅を広げている西村愛さん。
http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nishimuraai/

 

【写真右】
在東京タイ王国大使館ヨーディーン・スパスリー一等書記官には、タイの風土、食材、料理について、詳しく、そして分かりやすく教えて頂きました。

ソムオーの魅力に触れて

日本人にとっては新感覚!?メイン料理にも入っているタイのフルーツ「ソムオー」

今回この「ソムオー」のフルコースを体験しましたが、非常に魅力あるフルーツだということを実感しました。果肉だけを食べるとグレープフルーツに近い印象を一瞬受けますが、果肉はそれよりしっかりしていて、より粒感があります。そして味わいはグレープフルーツで時折感じる苦味は一切無く、あくまで爽やかに印象を残します。このさりげない味わいとそれを包み込むタイ料理の奥深さを体験できたことは大きな収穫でした。

 

日本に入ってきてまだ3年のソムオーは、まだまだ知られていない存在ですが、このようにタイ料理の素晴らしさと共に、着実に日本に浸透していくと感じました。

※掲載情報は 2015/08/29 時点のものとなります。

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