宮崎県青島から届く、信頼の鮮魚

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10年来の付き合いのやひろ丸

宮崎県青島から届く、信頼の鮮魚

僕が絶大な信頼を置く方は、お父さんがJF宮崎市の組合長さんで、息子さんが魚を獲りながらも販売も行っています。僕が「リストランテ キオラ」で料理長をやった時に出会ったのが最初です。ようやく、宮崎県の食材を使ってイベントを仕掛けたいと思って、宮崎県庁のある方に相談を持ちかけたら紹介していただいた方が、このやひろ丸の矢部さんでした。

最初の言葉は「どこ中学校出身?」

宮崎県青島から届く、信頼の鮮魚

紹介を受けて、早速矢部さんにレストランに来ていただいたのですが、最初の言葉は今でも覚えています。「どこ中?」。つまり出身校がどこかということです。宮崎ってそうなんですけど、どこの中学校、どこの高校出身かということから話が始まっていくんです(笑)。矢部さんとの最初の出会いも、まさにその会話からスタートしました。そして縦社会なのも重要で、矢部さんは僕の1つ上なのですが、最初の会話からもう面倒見の良い兄貴分にすぐなっちゃうんですよね。

 

もちろん、魚が良くなければここまで続かないんですけど、宮崎の青島から直接空輸便で届きますし、築地では目にかからないような珍しい魚も入っていますし、対応も細かいし、僕にとってはもう離せない関係ですね。

宮崎の魚を教えてくれた大事な先生

宮崎県青島から届く、信頼の鮮魚

矢部さんはお魚マイスターの第1期生でもあるのですが、お父さんも漁師ですし、矢部さん自身ももちろん船に乗る人なので、何より「魚に詳しい」、これが僕にとって非常に大きいですね。やはり僕ら料理人にしてみると、この魚の「肝は食べられるのか」とか「皮もおいしいのか」という細かい質問が出てくるんですけど、そこに全部答えてくれる。

 

最初は本当に特にお世話になりました。宮崎を押し出そうとして矢部さんと出会って、魚が届くわけなんですけど、もちろん宮崎ならではのカラフルな魚も届いて、戸惑うんですよね、「本当に食べられるのか」とか(笑)。ブダイにしてもシイラにしても最初はやっぱり食べ方が分からないので、矢部さんに聞いてばっかりでしたね。その際にも地元ではこういう調理法で食べられるとか教えてもらって、そこからインスピレーションが沸いて新しい料理になっていくんです。プライベートでも色々と知見を拡げていただけましたし、僕の大事な兄貴です(笑)。

 

ちなみに、「青島」はチンタオじゃないですよ、普通に「あおしま」と読んでください。青島は、日本書紀や古事記でも取り上げられていますが、「浦島太郎」のモデルともなっている「海幸彦(うみさちひこ)」と「山幸彦(やまさちひこ)」がすごした場所としても有名です。近年でいうと、昭和50年頃ハネムーンを過ごされた方も非常に多く、昭和49年には年間37万組も宮崎県にハネムーンで訪れた記録が残っていて、多くの方々が青島に立ち寄ったそうです。その後は様々な変遷をたどっていますが、最近は若い人たちの取り組みで、「Aoshima Beach Park」がオープンし、ヨガレッスンやボルダリングなどの体験型レッスンが受けられたり、東京広尾店で有名な「BONDI CAFE」が今年の7月11日にオープンしたりと熱気に溢れ、宮崎でも注目のエリアになっています。是非宮崎に行くことがあれば、「青島」も皆さんにも見て、そして感じて頂けたらと思います。

宮崎県青島から届く、信頼の鮮魚
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※掲載情報は 2015/08/18 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中原弘光

シェフ

中原弘光

『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。

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